「広瀬克也」の絵本~読み聞かせにおすすめの5冊~

広瀬克也さんが手掛けた絵本の中で、子供に読み聞かせをしたい選りすぐりの作品を紹介します。

広瀬克也はどんな人?

【プロフィール】
1955年東京で生まれる。セツ・モードセミナーの研究科を卒業後、デザイン事務所に就職。五味太郎さんに背中を押され、30歳過ぎに「おとうさんびっくり」(絵本館)で絵本作家デビューをする。同作品は「クレヨンハウス絵本大賞」で最優秀賞を受賞。

めがねと口ひげが印象的な男性絵本作家さんです。

イラストレーターやグラフィックデザイナーとしても活動しています。

長新太さんや佐々木マキさんに憧れている背景から、ナンセンスなストーリー展開が多く、何度も読み返したくなることでしょう。

「日本の妖怪図鑑」(ミネルヴァ書房)の挿絵を担当したことをきっかけで、妖怪を描くようになり、妖怪シリーズが人気となっています。

妖怪を題材にしたワークショップを開催することもあり、たくさんの子ども達を「妖怪」で笑顔にしています。

広瀬克也のおすすめ絵本

1.【絵本館】妖怪横丁


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【年齢】3歳頃~
【あらすじ】おつかいに出かけた男の子は「妖怪横丁」に迷い込みます。妖怪たちのお店が立ち並ぶ横丁は活気と笑顔が溢れています。

妖怪シリーズの第1作品目となります。

妖怪横丁には「からかさおもちゃ店」「こども服のはなこさん」など、妖怪たちの名前がそのまま店名となっているお店が立ち並び、何を売っているのか分かりやすいです。

妖怪たちは人間の男の子が来ても脅かすことはなく、「よっといで みておいで」「ぼうや」「ぼっちゃん」などと声を掛けています。

着物やスカート、スーツなどの洋服を着た妖怪たちに恐ろしさはなく、道端で会話している姿や赤ちゃんを抱っこしている姿に人間味を感じることでしょう。

1人でおつかいに来た男の子に声を掛け、活気や笑顔が溢れる妖怪横丁は人の温もりを子ども達に伝えることができます。

2.【絵本館】妖怪食堂


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【年齢】3歳頃~
【あらすじ】忍者のお父さんが「しのび食堂」を開店。妖怪たちが注文する料理をドロドロンと次々に作り、お店は大繁盛します。

子どもが実際に食べたことある料理、うどんやピザ、目玉焼きなどが登場するので、食べることが好きな子どもにおすすめの絵本です。

妖怪の名前にちなんだ料理をお父さんは次々に作ります。例えば、口裂け女だったらピザの直径が顔よりも大きい「くちさけピザ」。

たとえ妖怪の名前を知らなくても、表紙や背表紙の裏は妖怪図鑑となっていて、妖怪のイラストと名前が記載されているのでご安心を。

店内にはポップが貼られていて、料理の名前と説明が妖怪たちにピッタリなネーミングです。

先ほど紹介した「くちさけピザ」の料理説明は、「ガブリといこう!」。大きなピザでも、口が裂けている妖怪なら一口でガブリといけることが分かります。

子どもに本編のお話しだけではなく、絵の中のポップの内容も読んであげることで、妖怪の特徴を伝えることができるでしょう。

3.【佼成出版社】ばけまつり


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【年齢】3歳頃~
【あらすじ】ある日、お寺のおしょうさんが「どうぐのおばけ」の大群が村に来る夢を見ました。どうぐのおばけを楽しい気持ちにさせるために、村人と協力し、まつりを開くことにしました。

鐘・ざる・やかんなどの、不思議な姿をした「どうぐのおばけ」が登場します。

この絵本では2回ツッコみたくなるポイントがあり、1回目は「どうぐのおばけがやって来た!」と思ったら、ただの旅人であったこと。

2回目はどうぐのおばけがが本当に来て、村人たちは祭りでもてなしてもおばけは帰ってくれず、結局はおしょうさんのおまじないで、どうぐのおばけは道具の姿に戻っていくことです。

おしょうさんに振り回される村人ですが、それでもおしょうさんを頼りにしている姿がフフッと笑え、ほほえましく思うでしょう。

おしょうさんのおまじない「モンドーレ モンドーレ」は読んでいて言葉の響きが良いです。つい、ママも大きな声で言ってしまうかもしれませんね。

4.【絵本館】きょうりゅうどーん


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【年齢】1歳頃~
【あらすじ】男の子が街や公園、海の中などでたくさんの恐竜と出会います。恐竜たちは街の中で大暴れ。

1ページに5~10種類の恐竜が登場し、小さな子どもの恐竜図鑑としておすすめの絵本です。

「きょろきょろきょろり」「どったんばったん」などの、擬態語で描かれているので、恐竜の動いている様子が伝わってきます。

お話はなく、各ページで恐竜が大暴れ!

しかし、怖い雰囲気は感じられず、公園で恐竜たちが遊んでいる場面では、恐竜に対してかわいいと思うかもしれません。

広瀬さんの描く恐竜はリアティがありながらも、愛くるしさがあります。

恐竜の大きさの比較や、生息していた場所などが、絵本から読み取ることができるので、初めて恐竜に触れる子どもや、難しい図鑑は苦手…と思うパパやママでも読み進めることができるでしょう。

5.【風濤社】にげろ!ケロケロ


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【年齢】1歳・2歳・3歳頃
【あらすじ】公園からの帰り道、かえるはおおとかげに出会い、追いかけられます。乗り物を乗り換えて逃げ続けます。

「かえる」の言葉遊びと「ケロケロ」の繰り返しが、読んでいておもしろい絵本です。

かえるはおおとかげから逃げるために自転車から自動車に乗り替え、自動車から別の自動車に乗り替え…最終的にはモータボートに乗って逃げています。

様々な種類の乗り物が登場するので、乗り物が好きな子どもにおすすめの絵本です。

かえるとおおとかげの攻防戦が、リズムよく描かれているので、集団の読み聞かせの際に「にげろ!ケロケロ」と盛り上がること間違いなしです。

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