佐々木マキの絵本~読み聞かせにおすすめの5冊~

佐々木マキが手掛けた絵本の中で、子供に読み聞かせをしたい選りすぐりの作品を紹介します。

佐々木マキはどんな人?

【プロフィール】
1946年神戸生まれ。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)の日本画科に進学するが、花などの写生よりも漫画を描く興味が強かったため中退している。1966年、「ガロ」(青林堂)で漫画家デビューし、「やっぱりオオカミ」(福音館書店)で絵本作家デビューする。「へろへろおじさん」(福音館書店)で第49回講談社出版文化賞・絵本賞を受賞。

「佐々木マキ」は筆名で、柔らかい笑顔と短髪が印象的な男性絵本作家さんです。

漫画家・絵本作家・イラストレーターなど、様々な顔を持っている多彩な人で、村上春樹作品の表紙イラストを担当していたことも。

「絵本」という枠にとらわれない表現をしている佐々木マキさん。

例えば、絵本作家デビュー作の「やっぱりおおかみ」では漫画のようなコマ割りとなっています。

主人公のおおかみは全身真っ黒で目が描かれておらず、しかも「け」と言うセリフしか発さない独特な雰囲気ながらも、40年以上愛されているロングセラーを記録しています。

絵本のアイデアは電車の中で考えることが多く、そのアイデアを何年も寝かせて絵本の完成度を高めているようです。

非日常感や常識にとらわれない内容がおもしろく、フフっと笑える絵本に、大人も子どもの何度も読みたくなることでしょう。

佐々木マキのおすすめ絵本

1.【絵本館】ぶたのたね


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【年齢】3歳頃~
【あらすじ】走るのがとても遅いおおかみが、きつね博士から「ぶたのたね」をもらい、植えて育てることにしました。

走るのがとても遅いため、まだ一度もぶたを食べたことが無いおおかみと、「ぶたをたね」を研究しているきつねはかせが登場します。

「ぶたのたね」を植えて育てていくと、大きな木に成長し、ぶたが10体以上実りました。ぶたが木にぶら下がっている絵はとてもシュール!

おおかみが口を開けて喜んでいる姿と同様に、読んでいるパパやママも驚きと笑いで口を大きく開くことでしょう。

しかし、次のページではぶたが一斉に居なくなる出来事が発生!

ぶたを食べることができなかったおおかみの悲しい顔に、悪者であるはずのおおかみに「頑張って!」と応援したくなるお話です。

続編として「またぶたのたね」「またまたぶたのたね」が発行されていますので、おおかみはぶたを食べることができたのか…見てみてください。

2.【PHP研究所】ねむいねむいねずみとおばけたち


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【年齢】3歳頃~
【あらすじ】目が半開きで眠たそうなねずみが、森の中で眠る場所を探します。だけど、おばけに邪魔ばかりされて全然眠れません。

「ねむいねむいねずみ」シリーズの作品の1つです。

おばけは白くて足が無くふわふわと浮いているイメージですが、この絵本では、足が生えていて森の中を歩くおばけや、足そのもののおばけが出てきます。

おばけは「びろ~~ん」や「にゅーーう」と登場するので、不思議なおばけの姿がより一層おもしろく感じます。

ねずみはおばけ達に怖がる様子は無く、ひたすら眠る場所を探しています。

私たちも眠くて眠くて仕方がない時、「どうでもいいからねかせてよ」と思う時ありますよね。

ついに眠ることができたねずみは、お母さんが出てくる幸せな夢を見ます。そんなねずみの姿を見たら、きっと子供も眠ることが楽しみになるでしょう。

寝かしつけの前の絵本におすすめです。

3.【福音館書店】くりんくりんごーごー


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【年齢】0歳・1歳・2歳
【あらすじ】動物たちが乗り物に乗ってやってきては、どこかへ行ってしまいます。でも男の子がやってくると、動物たちは手を振り戻ってきます。

動物や乗り物が好きになった1歳頃からの読み聞かせがおすすめです。

一輪車が動いている時の音は「くりんくりん」、オートバイが動いている時の音は「どるんどるん」など、子どもが好きな擬態語がたくさん使われているので興味を持つことでしょう。

白い背景に「くま」「ぞう」「ぶた」などの親しみやすい動物たちがはっきりした線と色で描かれています。さらに、子どもに破かれにくいハードカバー仕様です。

視覚や聴覚に伝わりやすく、小さな子どもの読み聞かせにぴったりな絵本です。

4.【偕成社】あおいともだち


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【年齢】1歳・2歳・3歳
【あらすじ】男の子に「あおいともだち」から手紙が届きました。でも、男の子はあおいともだちが誰なのか分からなかったため、探しに行くことにしました。

「しろいうさぎ」「きいろいキツネ」など、6つのキャラクターが登場します。

色を識別させて、色の名前を覚えさせたい時に役立つ絵本です。

見たことがある動物やキャラクターばかりかと思って読んでいたら、「あおいともだち」だけは動物のような人のような不思議な姿をしています。

でも、一緒に遊んで、おやつを食べることで2人は仲良しになります。

外見がみんなと違っていても、仲良くなれることが理解できる絵本ではないでしょうか。

絵本のサイズは大人の手のひらほどです。

持ち運びしやすいので、ママやパパのカバンの中に入れておき、外出先で色や動物のクイズをすることで退屈しのぎができるでしょう。

5.【福音館書店】へろへろおじさん


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【年齢】3歳頃~
【あらすじ】友達に書いた手紙を出すため、ポストまで歩いているおじさんに、次々とハプニングが起こります。

おじさんが主人公の絵本です。

歩いているだけなのに、ボールにつまずいて転び、「ぶた追いまつり」の日だったため豚や子どもに踏みつぶされるなど、様々なハプニング起こります。

おじさんはへろへろな姿になり、衣類は汚れていきます。

それでも諦めずにポストまでたどり着き、手紙を出し終え、休憩しようと思ったおじさんに最後のハプニングが…。

おじさんの悲しい話で終わると思っていたら、おじさんを慰めてくれる優しい女の子とママが登場します。

おじさんが深々とお辞儀をする姿は、感謝の気持ちがあふれています。おじさんのお辞儀姿を、子どもはきっと真似したくなるでしょう。

「ありがとう」の言葉を言わなくても、感謝の気持ちは伝わることが分かる絵本です。

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