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わかやま けんさんが手掛けた絵本の中で、子供に読み聞かせをしたい選りすぐりの作品を紹介します。
わかやまけん(若山憲)はどんな人?
1930年岐阜県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、絵本作家になる。1968年「きつねやまのよめいり」(こぐま社)で第16回サンケイ児童出版文化賞を受賞。2015年に永眠。
わかやま けんさんといえば、「こぐまちゃんシリーズ」。
全部で15冊あるこのシリーズは大ベストセラーの人気を誇っています。
絵本発売から40年以上がたった現在でも、世代を超えて愛されているシリーズです。
今日では、絵本の枠を越え、こぐまちゃんキャラクターのぬいぐるみ、カレンダー、スケジュール帳、マグカップなどがインターネットなどで発売され人気になっています。
こぐまちゃんの食器を使っているよ!という子供も多いのではないでしょうか?
わかやま けんのおすすめ絵本
1.【こぐま社】しろくまちゃんのほっとけーき
【あらすじ】こぐまちゃんの仲良しの女の子、しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作ります。
子供はみんな大好物のホットケーキ。
この絵本は、ホットケーキを作る様子が、丁寧に描かれていて、読み終わった後に
思わず親子で一緒に作ってしまいたくなります。
特にフライパンに生地を「ぽたあん」と入れてから、ホットケーキが「ふくふく」と焼けてくると様子はとても美味しそう。
焼ける音がオマノトペで表現されているので、子供は目で見るだけでなく、耳でも聞き入ります。
ホットケーキが何かが分かる2歳ぐらいから、おすすめの絵本です。
全部がひらがなで書かれている絵本なため、4歳頃からのひらがな学習にもぴったりな絵本と言えるでしょう。
2.【こぐま社】こぐまちゃんとぼーる
【あらすじ】こぐまちゃんが大好きなボールで遊んでいると、コロコロとどこかに転がって失くしてしまいます。
この絵本はボールに興味を持ち始める1歳ぐらいからおすすめです。
こぐまちゃんシリーズの特色であるビビッドカラーと簡単な文章が、幼児の目と耳を惹きつけます。
なくなってしまったボールが見つかり安心するこぐまちゃんの気持ちは2歳ぐらいから理解できるようになります。ボールが見つかるページでは「ボールがまた見つかってよかった」という安心の表情を見せてくれるでしょう。
こちらの絵本も全てがひらがなで書かれているため、ひらがなが読めるようになったら子どもが自分で読んでみるのにもおすすめの作品です。
3. 【童心社】おいしいね おいしいよ
【あらすじ】ゾウやキリンなどの動物が次々に登場して、その動物が大好きなものを美味しそうに食べます。
こちらの絵本は、こぐまちゃんシリーズとは全く作風が異なります。
手書き風のタッチで描かれた動物たちに愛着が持てます。
離乳食が始まり食べることに興味を持ち始めた赤ちゃんからの読み聞かせに特におすすめです。
1ページに2行しか文章がないので読んでいる方も聞いている方も負担がありません。
言葉のやりとりが楽しめる2歳頃からは、「うさぎさんは何の食べ物が好きかな?」などと語りかけながら読んでみるといいと思います。
4.【ポプラ社】おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ
【あらすじ】おばけなのに恐がりやのどろんどろんがぴかぴかのおばけに出会うお話し。
こちらの絵本も、こぐまちゃんシリーズを知っている読者ならば驚かれるかもしれません。
「おばけのどろんどろん」シリーズは全部で4冊あるシリーズもので、幻想的なイラストとストーリーで構成されています。
主人公の「どろんどろん」は、おばけなのに恐がり屋さんで、優しく、茶目っ気があります。
おばけが恐い子どもでもこの作品なら心配いりません。むしろ、読んでいる子どもと一緒に「どろんどろん」を応援したくなる作品です。
「ぴかぴかおばけ」の正体は蛍なので、蛍の季節になる初夏に読みきかせあげたい一冊です。
虫好きやおばけ好きな子供ならきっと楽しめる絵本です。
5.【童心社】おんぶにだっこ
【あらすじ】イヌやにわとりなどの動物達の子どもがお父さんとお母さんにおんぶや抱っこをせがみます。
赤ちゃんでも視認しやすそうなはっきりした輪郭のイラストで描かれた作品です。
文体も易しいので、おんぶや抱っこが大好きな0歳から2歳児に特におすすめの絵本です。
ちょっと言葉が分かる2歳ぐらいからは、「○○さん(動物名)は疲れたから、お母さんとお父さんにおんぶや抱っこしてもらいたいんだね」などと語りかけながら読むのがおすすめです。
この絵本を読んだ後は、自分の子どもを思いっきり抱っこやおんぶしてあげたくなります。
「ふわふわ」や「ぴよぴよ」など優しい音の繰り返し言葉が使われているために、乳児や幼児の寝かしつけの絵本としても最適です。