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ふくざわゆみこさんが手掛けた絵本の中で、子供に読み聞かせをしたい選りすぐりの作品を紹介します。
ふくざわゆみこはどんな人?
ふくざわゆみこさんは、情報量の多い細かなスケッチと、色彩豊かな色使いをする絵本作家さん。
表紙から裏表紙まで、時間をかけて描いているようです。
色鉛筆で丁寧に描かれた絵は、背景の季節感や草花の質感、動物の毛並みなどを感じ取ることができます。
作り込んだ物語が展開される絵本が多いので、ゆったりとした時間に読み聞かせするのがおすすめです。
隅々を眺めているだけで時間が経ってしまう、温かみのある絵本ばかりです。
ふくざわゆみこのおすすめ絵本
1.【ひかりのくに】おいしいおと!なんのおと?
【年齢】0歳・1歳・2歳
【あらすじ】動物さん達が美味しい物を食べている。サラダ・スパゲッティ・おにぎり・ピザ・ジュース、おいしい音はどんな音?
5匹の動物がテーブルを囲んで、それぞれ美味しい物を食べています。
料理の絵はリアリティが高く、ウインナーのプリっとした感じやピザのチーズがとろ~りとしている様子が伝わってきます。
「おいしいおと」は様々。サラダ1つでもポリポリ・パリパリ・カリカリ・シャキシャキ・プニュがあります。
どの食材からどんな音がするのかな?と考えることで、実際の食卓の場面でも子どもとの会話が広がることでしょう。
子どもの食欲が掻き立てられるので、ご飯の前におすすめの絵本です。
2.【福音館書店】ふゆじたくのおみせ
【年齢】4歳頃~
【あらすじ】クマくんとヤマネくんのポストに「ふゆじたくのおみせ」から手紙が届きました。2匹はどんぐりを集めるために森中を探し回ります。
森の木々が色づき紅葉がキレイに描かれているので、秋におすすめの絵本です。
「ふゆじたくのおみせ」の商品の値札には「50/どんぐり」などと書かれています。森のお金はどんぐりなのです。
クマくんは50個、ヤマネくんは500個のどんぐりを集めることが目標。
どんぐりを集める2匹の頑張りやプレゼント交換する姿を見て、友達っていいなと感じることができるでしょう。
商品を手に入れるためには、一生懸命働き、どんぐりというお金と交換しなければいけないことを教えるのにも役立つ絵本です。
3.【教育画劇】ぎょうれつのできるケーキやさん
【年齢】4歳頃~
【あらすじ】ぐうぐう山に住んでいるありんこ達が、落ちているケーキの欠片を集めて、小さなケーキを作りました。小さなケーキを求めて行列もできます。
ケーキの作り方や食材が多く出てくるので、料理に興味を持った子どもにおすすめの絵本です。
美味しい物を求めてアナグマケーキ屋さんに、5匹のありんこがやってきましたが、アナグマさんに見つかりお店の外へ追い出されてしまいました。
それでも「ケーキを食べたい」という情熱が、葉っぱでスポンジを切ったり、花にクリームを詰めて絞ったりとアイデア満載のケーキを完成させます。
ケーキは甘くて美味しくて、アリさんにとってもごちそうです。
みんなと分け合って食べると幸せが広がり、笑顔になれる魔法の料理だということが感じられるでしょう。
裏表紙裏にはアナグマさん直伝の「おてがるぷるぷるプリン」のレシピが掲載されています。
絵本を読んで甘い物が食べたくなったら、実際に作ってみるのもいいですね。
4.【学研プラス】もりのとしょかん
【年齢】4歳頃~
【あらすじ】森の奥に本が大好きなふくろうさんのお家があります。ある日、うさぎのこときつねのこが訪れたことで、森の動物達が集まりはじめます。
森の動物たちは「本が好き」という共通点があり、次々にふくろうさんの家に集まってきます。
ふくろうさんの家は、ドアと窓以外は全て本で埋め尽くされていたのです。
全ての本の場所を記憶し、丁寧に貯蔵しているふくろうさんに子供も感心することでしょう。
また、1つ1つの本の背表紙を丁寧に描いているふくざわゆみこさんにも。
「ふくろうさんの家にはどんな本があるのかな?」と想像しながら読み進めるのも楽しいですね。
本を読みながらお昼寝をしたり、料理本を見ながらおやつを作って食べるシーンなどがあり、本が好きなパパやママなら「あるある!」と親近感が持てる絵本ではないでしょうか。
5.【世界文化社】はりねずみのおいしゃさん
【年齢】4歳頃~
【あらすじ】小さなはりねずみ先生と、受付のはくちょうさんがいる森の病院。診察はもちろん、往診もしてくれる森の頼れるお医者さんです。
病院が怖いところで「行きたくない!」と言っている子どもにおすすめの絵本です。
森の病院のお医者さんはちいさなはりねずみせんせい。くしゃみや突風で吹き飛ばされちゃうくらい軽いのです。
喉が痛いクマの子にははちみつ味のドロップ、注射が苦手なおおかみさんには先生特製の小さな注射。時には破れたぬいぐるみも針と糸で直します。
森の頼れるお医者の姿にほのぼのするでしょう。
はりねずみせんせいの下がったまゆげや柔らかい笑顔、はくちょうさんを労わる姿に、優しい気持ちになる絵本です。