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tupera tuperさんが手掛けた絵本の中で、子供に読み聞かせをしたい選りすぐりの作品を紹介します。
tupera tupera(ツペラツペラ)はどんな人?
ユニークでインパクトのある絵が印象的なtupera tupera。
2012年に発行された、絵本がパンツを履いている「しろくまのパンツ」では、第18回日本絵本賞読者賞を受賞。海外の10か国で翻訳され、海外からも人気があります。
世代や性別、国籍を問わずに「おもしろい!」と感じる絵本に、多くの人が魅了されています。
常識やルールにとらわれない自由な発想が絵本となり、独特の世界観が読み手を楽しませてくれます。
また、tupera tuperaさんの絵は、ペン以外のもので描かれることもあり、包装紙など様々な素材が使われています。
絵本をめくりながら、どんな素材で描かれているのかなと想像するのも楽しみ方の1つです。
2人の子どもを育てるお父さんとお母さんでもあり、子育て中に起きる出来事や、生活の中で絵本のアイデアが生まれるそうです。
tupera tupera(ツペラツペラ)のおすすめ絵本
1.【学研】ぼうしとったら
【あらすじ】帽子をかぶった人や動物が次々に登場します。仕掛けの帽子をとったらどうなるかな?
文章が短く、テンポよく読める絵本です。
登場するキャラクターの帽子を取ると…意外な人に変わったり、意外な物が頭に乗っていたりします。
想像できない展開に驚くことでしょう。
「帽子の中身は何だろう?」と子供たちは想像力を膨らませることもできます。
仕掛け絵本になっていて、子どもが自主的に絵本に参加できるように工夫されています。
帽子の部分を持ち上げると、帽子のない姿に変わってしまうという仕掛けです。
「トゲトゲ」「ぴかぴか」などオノマトペで表現されているページがあり、小さな子どもにも分かりやすくて、笑ってくれること間違いなしです。
お座りが上手になった10か月頃からの読み聞かせがおすすめです。
2.【絵本館】パンダ銭湯
【あらすじ】パンダ専用の銭湯にパンダの家族がやってきて、黒い模様を脱いでから銭湯に入ります。そして、お風呂からあがると、再び黒い模様を着ていきます。
黒と白の模様がトレードマークのパンダですが、黒い模様はなんと脱ぐことができたのです。
模様を脱ぎ着する過程が面白くて、パンダの新しい姿を見ることができます。
パンダ専用の銭湯に置かれている物にも注目です。
銭湯に貼られているポスターなどをよく見ると、ママもクスリと笑ってしまうことでしょう。
パンダの子どもがやってしまう銭湯での行動やパンダ親子の会話などは、人間とよく似ているので、とても親近感を感じることができます。
ストーリー性のある絵本が好きになってくる3歳頃からの読み聞かせがおすすめ。
3.【学研】おばけだじょ
【あらすじ】おばけが次々に形を変えて登場してきます。
影絵を撮影し製作された絵本で、「だじょ」という語尾が印象的です。
短いお話なので0歳からでも楽しめます。
ママはおばけになりきって読むのがポイントです。さらに「たべちゃうじょ」などのセリフに合わせて絵本を動かしながら読むと、子どもは怖くなって逃げてしまうかも。
ページをめくるたびにおばけは変化し、やがてある動物になります。だけど、そこにまたおばけが現れて・・・。
ドキドキする展開がとても楽しい絵本です。
おばけや動物の表情もユニークに表現されています。
子どもが成長して動物の変態について学ぶと、おばけの本当の正体がわかるようになるので、その時にまた楽しめる絵本となっています。
4.【アリス館】わくせいキャベジ動物図鑑
【あらすじ】キャベジと呼ばれるわくせいには、28種の動物が住んでいます。
第23回日本絵本賞大賞受賞の作品です。
本物の野菜で作られた動物たちが登場します。図鑑の名前の通り、動物それぞれの特徴や生息分布、体長、体重が書かれています。
背景は鉛筆やペンで書かれているのですが、動物部分は野菜や果物の写真を組み合わせて作られているので、野菜や果物が持っている、みずみずしさが伝わってきます。
白菜で作られたサイなど、野菜と動物の組み合わせが妙に合っていて、楽しい気持ちになれます。
動物や野菜に詳しくなった4歳頃からの読み聞かせがおすすめです。
子どもから大人まで、絵と文章が何度も読み返したくなる絵本です。じっくり読むことで動物たちの虜となってしまうでしょう。
5.【絵本館】こわめっこしましょ
【あらすじ】ひとつ目小僧などのキャラクターから「こわめっこしましょ」と誘われます。
「にらめっこしましょ わらうとまけよ あっぷっぷ」のリズムで絵本を読むことができ、自然と体を動かしたくなります。
楽しいリズムで、次のページをめくると…。キャラクターたちの怖い顔に、ママは驚くかもしれません。だけど、子どもは顔真似をしたり、笑ったりします。
ママも絵本を読んでいるうちに、きっとキャラクターたちと同じ顔になっているはず。
文字のデザインは竹藤智弥さん。キャラクターの怖い顔を同じくらいにおどろおどろしい文字になっています。
その文字のおかげで、ママの顔はますますキャラクター達と同じ顔になってしまうので、子どもは思わず笑ってしまうのです。
背景がシンプルで登場キャラクターがはっきりと見えるため、大勢の子どもに読み聞かせする時にもおすすめの絵本です。