1歳からの離乳食【1カ月間献立表・パクパク期】

1歳(月齢12ヵ月)頃からはパクパク期にの3か月目になり、3回食にも慣れてくる頃です。

「かみかみ期」最後の1カ月間について、基本的な注意点と参考になる献立を紹介します。

1歳の離乳食の基本

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1.大人よりも柔らかく

パクパク期になると、大人の料理を取り分けて食べさせることが増えていきます。

しかし、1歳前後はまだ奥歯が生えておらず、あごに筋力もまだまだ未熟であるため、大人と同じような硬さでは、「べー」と出したり、丸呑みをしてしまいます。

赤ちゃんに合せて大人の料理も柔らかくするか、追加調理で硬さを調整しましょう。

2.完食する喜びを

この時期は、多くの親が子供の「遊び食べ」「偏食」に悩まされていることでしょう。

お肉や野菜など様々な材料を使ったバランスの良い食事を残さず食べて欲しいと思うことは親として当然です。

しかし、その思いが強すぎると、子供に厳しく接してしまい、食事を「楽しむ」ことができなくなります。

まずは「少量」で提供することが、「遊び食べ」と「偏食」を少なくするコツになります。

離乳食は、少量だけ作ることは難しいため、無意識のうちに必要以上の量を配膳しがちです。

そこで、できるだけ配膳する量を少なくし、もし足りなければ「おかわり」を追加しましょう。

こうすることで「完食」する喜びを味わい、食事の楽しさや興味を育むことができるのです。

3.おやつや授乳のさせ過ぎに注意

1歳になれば、栄養は全て食事からとれるようになります。

もし、母乳やミルクばかりで離乳食が進んでいないのであれば、あげる量や回数を減らしていきましょう。

おやつも同様です。

4.規則正しい食習慣を

離乳食自体をしっかり食べることも大切ですが、同様に食事に関わる規則正しい習慣も身に着けるようにしましょう。

  • 食事の前後に手洗いをする
  • 決まった時間に食べ始める
  • 家族で食事をする
  • 食後は必ず歯磨きをする
  • 1歳の食材と量

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    1.使える食材

    食物アレルギーで特定の食材を食べられない子供を除き、1歳頃からはほぼ全ての食材が使えるようになります。

    2.使えない食材

    とは言え、まだ使ってはいけない食材もあるので注意しましょう。

    塩分が濃い物
    かまぼこなどの練り製品、漬物、つくだ煮、梅干し、大人用のレトルトや冷凍食品、など
    ※醤油・ソースなどの塩分の調味料はごく少量なら使っても大丈夫ですが、できるだけ使わないようにしましょう。
    刺激のあるもの
    わさび、からし、しょうが、こしょう、など
    生もの
    生の肉類・魚介類
    のどを詰まらせる恐れがあるもの
    もち、白玉団子、など

    3.1回あたりの目安量

    食べる量には個人差があります。

    こちらでは1回あたりの1歳の食事の目安量を掲載していますが、食べきれない場合には量を減らして、少しずつ増やしていきましょう。

    量は「小さじ1杯=5g」です。

    穀類(炭水化物)

    80g ⇒ 90g

    野菜・果物(ビタミン・ミネラル)

    30g ⇒ 30g

    肉類・魚介類・豆類(タンパク質)

    肉・魚類、納豆
    15g ⇒ 15g

    納豆
    20g ⇒ 20g

    全卵
    半個 ⇒ 半個

    1カ月間献立表(1歳)

    1.手抜き献立の作り方

    10カ月と同じく「主食+主菜+副菜」の3皿を基本にして献立を作ると比較的、簡単に離乳食の準備ができます。

    また、毎日異なる料理を作ることは時間や手間がかかる上に、初めての料理を食べない子供もいるため、6~7日で「定番」のメニューを繰り返していく方法がお勧めです。

    主食
    主に炭水化物を摂取します。

    柔らかめのご飯かうどん、スパゲティ、そばなどの麺類にします。

    主菜
    主にタンパク質を摂取します。

    肉類・魚介類・豆製品を使ったメインのおかずです。

    魚は身が柔らかいので焼いただけ。

    肉類は硬いため食べやすいように小さく切って和風だしであんかけ風に。

    副菜
    野菜でビタミン・ミネラルを摂取します。

    旬の野菜を茹でる、蒸すなどして柔らかくした「温野菜サラダ」が簡単です。

    電子レンジ用のクッカーを使えば少量でも簡単に作れます。

    または、大人用に作った具だくさんの「汁物」を赤ちゃん用にお湯で薄めて提供する方法もあります。

    2.モデル献立表

    この献立表はあくまで参考です。

    卵・小麦などアレルギーを発症する恐れのある食材も使っていますので、子供の体質に合ったオリジナルの献立をそれぞれで考えましょう。

    野菜とフルーツについては手に入りやすい旬のものを使いましょう。

    「野菜」は、ほうれん草・キャベツなどの葉野菜、トマトや南瓜などの実野菜、人参や大根などの根野菜、に加えてイモ類、海藻、キノコ類などもバランスよく使いましょう。

    「魚」については白身魚だけでなく、まぐろ・ブリなどの赤身魚や、あじやさんまなどの青魚なども使いましょう。

    日目1回目2回目3回目
    1日コーンフレーク、フルーツヨーグルトおにぎり、鶏肉と野菜のあんかけ、温野菜サラダ軟飯、豚レバーの野菜あんかけ、野菜のスープ
    2日ご飯、納豆、果物牛肉と野菜のうどん、温野菜サラダご飯、魚のソテー、具だくさん味噌汁
    3日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダきのこの炊き込みご飯、高野豆腐とひじきの煮物、
    4日コーンフレーク、フルーツヨーグルト豚肉と野菜の中華丼、温野菜サラダご飯、鶏肉と野菜のホワイトシチュー
    5日ご飯、納豆、果物ホタテとトマトのパスタ、温野菜サラダご飯、鶏レバーのソテー、具だくさん味噌汁
    6日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダご飯、魚のソテー、野菜の煮物
    7日コーンフレーク、フルーツヨーグルトおにぎり、鶏肉と野菜のあんかけ、温野菜サラダ軟飯、豚レバーの野菜あんかけ、野菜のスープ
    8日ご飯、納豆、果物牛肉と野菜のうどん、温野菜サラダご飯、魚のソテー、具だくさん味噌汁
    9日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダきのこの炊き込みご飯、高野豆腐とひじきの煮物、
    10日コーンフレーク、フルーツヨーグルト豚肉と野菜の中華丼、温野菜サラダご飯、鶏肉と野菜のホワイトシチュー
    11日ご飯、納豆、果物エビとトマトのパスタ、温野菜サラダご飯、鶏レバーのソテー、具だくさん味噌汁
    12日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダご飯、魚のソテー、野菜の煮物
    13日コーンフレーク、フルーツヨーグルトおにぎり、鶏肉と野菜のあんかけ、温野菜サラダ軟飯、豚レバーの野菜あんかけ、野菜のスープ
    14日ご飯、納豆、果物牛肉と野菜のうどん、温野菜サラダご飯、魚のソテー、具だくさん味噌汁
    15日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダきのこの炊き込みご飯、高野豆腐とひじきの煮物、
    16日コーンフレーク、フルーツヨーグルト豚肉と野菜の中華丼、温野菜サラダご飯、鶏肉と野菜のホワイトシチュー
    17日ご飯、納豆、果物あさりとトマトのパスタ、温野菜サラダご飯、鶏レバーのソテー、具だくさん味噌汁
    18日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダご飯、魚のソテー、野菜の煮物
    19日コーンフレーク、フルーツヨーグルトおにぎり、鶏肉と野菜のあんかけ、温野菜サラダ軟飯、豚レバーの野菜あんかけ、野菜のスープ
    20日ご飯、納豆、果物牛肉と野菜のうどん、温野菜サラダご飯、魚のソテー、具だくさん味噌汁
    21日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダきのこの炊き込みご飯、高野豆腐とひじきの煮物、
    22日コーンフレーク、フルーツヨーグルト豚肉と野菜の中華丼、温野菜サラダご飯、鶏肉と野菜のホワイトシチュー
    23日ご飯、納豆、果物カニとトマトのパスタ、温野菜サラダご飯、鶏レバーのソテー、具だくさん味噌汁
    24日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダご飯、魚のソテー、野菜の煮物
    25日コーンフレーク、フルーツヨーグルトおにぎり、鶏肉と野菜のあんかけ、温野菜サラダ軟飯、豚レバーの野菜あんかけ、野菜のスープ
    26日ご飯、納豆、果物牛肉と野菜のうどん、温野菜サラダご飯、魚のソテー、具だくさん味噌汁
    27日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダきのこの炊き込みご飯、高野豆腐とひじきの煮物、
    28日コーンフレーク、フルーツヨーグルト豚肉と野菜の中華丼、温野菜サラダご飯、鶏肉と野菜のホワイトシチュー
    29日ご飯、納豆、果物ホタテとトマトのパスタ、温野菜サラダご飯、鶏レバーのソテー、具だくさん味噌汁
    30日食パン、茹で卵、果物おにぎり、豚肉の野菜あんかけ、温野菜サラダご飯、魚のソテー、野菜の煮物
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