目次
赤ちゃんの「おやつ」に関する基礎知識を紹介します。
おやつを始めるタイミングや量、メニューについて参考にしてください。
赤ちゃんの「おやつ」基本の注意点
1.おやつはいつから食べていい?
おやつは1日3回食になるカミカミ期からスタートできます。
とはいえ、3回食になったばかりの生後9ヵ月の時点でいきなり「おやつ」を与えるのは少し早すぎます。
まだまだ、離乳食よりも母乳から多くの栄養を摂取している時期ですので、まずは3回食に慣れさせることが重要です。
もし、離乳食の間でお腹が空くようであれば、授乳をおやつ代わりとします。
離乳食で、好き嫌いせずしっかり3回食べることができるようになったら、生後10カ月後半くらいから「お楽しみ」としておやつを与えて構いません。
2.おやつも規則正しく!
おやつは時間を決めて、毎日、同じ時間に与えるようにしましょう。
離乳食を同じように規則正しい時間で食べさせることで、生活のリズムを整えるようにしましょう。
ママが用事などを済ませていて、おやつの時間が遅くなってしまうということはよくあります。
おやつの時間が夜の離乳食に近くなってしまうと、夕食に影響がでてしまいますので、その際は量を減らして食べさせるようにしましょう。
3.薄味を心がけて
甘すぎ・しょっぱすぎのおやつはNGです。
濃い味に慣れてしまうと薄味の離乳食の進み具合にも影響がでてきます。
また、赤ちゃんの排泄機能は未熟であるため濃い味は内臓に負担がかかるからです。
市販のお菓子を食べさせる場合には、大人用ではなく赤ちゃん用に作られたものを与えるようにしましょう。
実際に赤ちゃんのお菓子を食べてみるとわかりますが、ほのかに味がする程度です。
4.栄養バランスも意識して
おやつは、運動が活発な子供たちの補食として与えるものであるため、エネルギー補給としての意味があります。
さらに、乳製品などを取り入れることで不足しがちなカルシウムを補いましょう。
おやつの目安量とメニュー
1.カミカミ期の後期(月齢10~11か月)
カミカミ期のおやつは「補食」というよりも「楽しみ」として与えます。
そのため量はごく少量にしておき、あくまで離乳食から十分な栄養を摂るようにしましょう。
目安量
1日に必要なカロリー: 男の子670kcal、女の子650kcal
※50kcalは白米ご飯で約30g程度の量です。
メニュー
果物、ベビー用お菓子、さつま芋、かぼちゃ、チーズ、ヨーグルト、コーンフレーク、きな粉など
ミルク(母乳)、麦茶、果汁
2.パクパク期(月齢1歳~1歳3か月)
パクパク期は歩きはじめの運動が活発になる時期であるため栄養を補う「補食」としておやつを食べるようにしましょう。
また、卒乳をしているとカルシウムが不足しがちになりますので、小魚や乳製品を取り入れるようにしましょう。
目安量
1日に必要なカロリー : 男の子950kcal、女の子900kcal
※70kcalは白米ご飯で約40g程度の量です。
メニュー
小魚、チーズ、ヨーグルト、果物、ベビー用お菓子、さつま芋、おにぎり、コーンフレークなど
牛乳、乳酸菌飲料、麦茶、野菜ジュース、豆乳など
3.幼児食期(月齢1歳4か月~2歳前)
しっかりと歩けるようになって1日の運動量も増える時期です。
昼食後の「補食」として、エネルギー、タンパク質、カルシウムなどをしっかり補いましょう。
目安量
1日に必要なカロリー:男の子950kcal、女の子900kcal
※150kcalは白米ご飯で約90g程度の量です。
メニュー
小魚、チーズ、ヨーグルト、せんべい、さつま芋、おにぎり、うどん、コーンフレークなど
牛乳、乳酸菌飲料、豆乳、麦茶、野菜ジュース、など
控えたほうがいいおやつ
せっかくのおやつタイムだからと、ついつい甘いものをたくさん食べさせてしまいがちです。
しかし、おやつはあくまで食事の「補食」です。
離乳食だけでは不足しがちな鉄分やカルシウムを取ることを意識する一方、甘すぎるお菓子や脂肪分の多いお菓子は、カロリーが高く夕食の食べ残しにつながるため極力ひかえましょう。
以下のような高カロリーのおやつは、イベントなどの特別な時のお楽しみにしましょう。
アイスクリーム、チョコレート、キャンディ、ケーキ、ドーナッツなど