2歳を過ぎると話せる言葉が一気に増え、簡単な2語文を話すようになります。
2歳(2か月)の子供がどのような言葉を使っているか実例を紹介します。
言葉の発達は個人差がある
まず、言葉の発達については、個人差が非常に大きいです。
紹介する言葉・会話の事例はあくまでcawaiku編集スタッフの子供である1人の女の子の実例でにすぎません。
事実、2歳2か月になる別の男の子は言葉の発達が遅めで、まだ2語文は話せません。
発語できる言葉も数えてみたところ「わんわん」「ぞう」「ボール」「あった」「ない」などの30語程度で、「あ」から「ん」までの50音さえもまだ一部しか正確に発音できません。
2歳の発達について書いたこちらのコラムも参考にしてください。
https://cawaiku.com/child/2-old/post-987
1語で話せること
2歳~2歳半の子供は、話せる単語数が300~500語程度になると言われています
1.名詞
言葉は、基本的に日常生活の中で覚えるものと、遊びの中で覚えるものに大別されます。
日常生活
友達の名前も5,6人は言えるようになります。
食べ物は、よく出てきて、好きな料理名であれば言えるようになります。
遊び
乗り物は、車であれば「ぶーぶー」ではなく、特徴を見分けて区別して言えるようになります。
2.動詞
生活でよく使う基本的な動詞は一通り話すことができます。
○○する
(抱っこする、ジャンプする…)
また、動詞は変化させて活用することができるようになります。
例えば、「食べる」という動詞の場合は、以下のように使います。
3.形容詞・形容動詞
形容詞は、プラスの感情のときに使う言葉と、マイナスの感情の時に使う言葉がありますが、マイナスの感情の言葉を多く覚えているように感じます。
おいしい、かわいい、面白い、あったかい…
マイナスの感情
こわい、いやだ、いたい、ない、あつい、つめたい…
2語以上で話せること
2歳を過ぎると2語を用いて話せるようになります。
また、少しですが会話も成立するようになります。
1.2語文
「名詞+動詞」
「いちご、食べる」「バス、乗る」など、知っている名詞と動詞を自在に組み合わせてしゃべります。
「が」、「を」、「て」などの助詞や、「です」、「ます」などの助動詞は使うことができません。
その理由は、周りの大人が、子供に対して、助詞を使わずに話しかけてしまうため、あまり覚えないのだと考えられます。
例えば、「いちご、たべる?」ではなく「いちごが食べたいですか?」と丁寧に話しかければ、助詞・助動詞も覚えて使うことができると思われます。
「副詞+形容詞」
子供を褒める時に大人が連呼する「すごい」という副詞を覚えています。
「すごい」を使って「すごいかわいいの」と言うことができます。
2.大人との会話
大人の質問に対して返答ができるようになり、会話が成立するようになります。
娘「みて!みて!スープ作ったの!」
親「へー、美味しそうだね。何のスープ?」
娘「ニンジンスープ作ったの!」
親「今日は、保育所で何したの?」
娘「しゅー、したの」
親「へー、すべり台ね。楽しいよね」
娘「楽しかった!」
親「誰と遊んだの?」
娘「まおちゃん」
親「何したの?」
娘「お人形、おんぶしたの」
大人が簡単な2語文で質問をすれば、意味を理解して返答することができます。
ただし、次の日も、その次の日も、全く同じ返答が来ることがあります。
返答はするけれども、多様な表現はできません。
また、会話をしているようで、口真似をしているだけのことも多いです。
娘「食べる」
娘「きがえる」
言葉だけ聞くと子供に「食べる」「着替える」という意思があるように思えるかもしれませんが、実は「食べる」、「着替える」という音を真似るだけの「オウム返し」にすぎません。
例えば、実際にかぼちゃを食べさせようとすると「ナイナイ」と言って拒否することもあるのです。
3.歌
歌自体は1歳から歌えます。
2歳になると覚えている歌の数も増えて、しかも発音がより上手になります。
しかし、歌詞の意味は理解していません。
1歳と同じように、楽しくて口真似をしている歌がほとんどです。
そのため歌詞を間違って覚えていることが多いです。
また、場面に応じて歌を選んで、一人で歌い始めることもあります。
たとえば、パジャマを着る時に「パジャマでおじゃま」を歌います。
歌は、親が歌ってあげるほか、保育所やCD、テレビで覚えます。
こいのぼりや、七夕など、季節のイベントごとに新しい歌を覚えて、数がどんどん増えていきます。
親が知っているだけでも、20~30曲は覚えているようです。
4.聞き取れないが何かをしゃべり続ける
2歳になると大人の真似をするごっこ遊びが盛んになります。
ごっと遊びの際に、喋り続けるとこがあります。
ただし、何を言っているのかはよくわかりません。
例えば、おままごとで料理をしているときに、
娘「ニンジン切って、こっち入れて、塩入れて、〇%#××・・・」
というように喋りながら、遊び続けることがあります。