【春・夏・秋・冬】赤ちゃんが快適な室温は何度?―昼と夜それぞれの過ごし方―

季節ごとに赤ちゃん(新生児・乳児)が快適に過ごすための適温について紹介します。

部屋の温度だけでなく、快適になる湿度や布団、服装などについても季節ごとに解説します。

年間を通した気温を確認しよう

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まずは、年間を通じて外気温がどうなっているのか確認しましょう。

こちらは東京都における年間の気温推移の表となります。

他の地域にお住まいの方は、「月」ではなく「気温」に着目して、室温の調整を行いましょう。


月ごと気温(東京)

平均気温平均最高気温平均最低気温
1月6.1℃10.6℃1.8℃
2月7.2℃12.2℃3.1℃
3月10.1℃14.9℃6.1℃
4月15.4℃20.3℃11.3℃
5月20.2℃25.2℃15.7℃
6月22.4℃26.3℃19.1℃
7月25.4℃29.7℃22.1℃
8月27.1℃31.6℃23.9℃
9月24.4℃27.7℃21.9℃
10月18.7℃22.6℃15.3℃
11月11.4℃15.5℃8.1℃
12月8.9℃13.8℃4.5℃


※気象庁が公表している2016年の気象データを基にしています。
※平均最高気温とは、各日の最高気温を平均した数値です。
※平均最低気温とは、各日の最低気温を平均した数値です。

赤ちゃんのための「春・秋」の適温

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平均気温が20度~25度前後になる5月、6月、10月の室温について解説します。

1.日中過ごすときの室温

春・秋の時期は大人にとっても赤ちゃんにとっても最も快適な時期です。

基本的に室内は冷暖房を使用せず、自然のままの室温で過ごすことができます。

日中は、できるだけ窓を開けて室内に新鮮な空気を取り込みましょう。

赤ちゃんにとって快適な服装は、肌着と上着の2枚重ねとなります。

2.夜寝るときの室温

5月と10月の平均最低気温は15度近くになっており、夜になると肌寒い気温になっていることがわかります。

しかし、5月・10月は快晴の日が多く、日中は日射によって家全体が温められるため、日射しのあるうちに窓を閉めていれば夜間になっても室内の気温はあまり下がりません。

そのため、夕方になったら必ず窓を閉めるようにしておけば、夜に寝る時も冷暖房の必要はなく、自然な室温で問題ありません。

また、赤ちゃんの服装は日中と同じく肌着と長袖の上着の2枚重ねとなります。

布団は薄手のガーゼケット(タオルケット)とバスタオルを2重にしてかけてあげると、保温性も吸湿性もよくなります。

赤ちゃんのための「夏」の適温

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平均気温が25度以上になる7月、8月、9月の室温について解説します。

1.日中過ごすときの室温

この時期は日中の最高気温が30度前後になります。

クーラーを使用して快適な温度まで下げてあげましょう。

適温は25~27℃と言われていますが、実際にはエアコンによって下げられた室内は大人でも肌寒く感じます。

28℃にエアコンを設定し、同時に扇風機(サーキュレーション)を併用すると冷たい空気の対流して大人も赤ちゃんも過ごし易くなります。

28度は暑いと思うかもしれませんが、冷房をかけると湿度も下がるため、蒸し暑さがなくなり快適になります。

赤ちゃんの服装は、ロンパース(ベビードレス)か長肌着1枚が目安です。

大人の都合で、エアコンの設定温度を27度以下にする場合には、肌着を着せて2枚重ねにしましょう。

2.夜寝るときの室温

7月上旬と9月下旬については冷暖房が不要です。日中は暑いですが、夜になれば気温が22~24℃という快適な温度になるからです。

窓を少し開けて、熱がこもらないようにしておけば十分です。

一方で真夏である8月の夜は深夜0時でも気温が30℃近くあります。

この場合は、温度を28℃に設定をして冷房のスイッチを入れましょう。

なお、真夏であっても明け方には25℃近くまで気温がさがるので、3~4時頃にトイレで起きた時にエアコンを消して窓を開けるようにしても構わないでしょう。

また、赤ちゃんの服装は肌着と半袖の上着の2枚重ねが目安です。

真夏などで汗をかくようであればロンパース1枚で構いません。

掛ける布団はタオルケット1枚とななるのですが、寝返りが打てるようになると確実にはいでしまうため、カーゼ素材でできた夏用のスリーパーを代わりに着せてもよいでしょう。

赤ちゃんのための「冬」の適温

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平均気温が約15度以下になる11月、12月、1月、2月、3月、4月の室温について解説します。

1.日中過ごすときの室温

11月と4月は、日中晴れていれば、部屋の中に日光が差し込み快適な室温になります。

しかし、室内が20度未満になる場合には暖房を使いましょう。

設定温度は20~22度以上が目安です。

また、冬の時期は室温と同様に「湿度」についても気を付けましょう。

エアコンで部屋を暖めたとしても湿度が低ければ、風邪の原因となるウィルスが活動しやすい状況のままとなります。

必ず加湿器を使用して湿度をあげましょう。

室温20度以上、湿度50%以上が目安です。

また、赤ちゃんの寝ている場所が、設定温度通りの室温になっていないことがよくあります。

とくにエアコンの場合は温かい空気は天井に上がってしまい、天井付近は設定温度どおりでも、床の近くはそれよりも2~3度低いこともあります。

そのため、床暖房やホットカーペットを使用する、扇風機を上に向けて使うことで空気を対流させるなどの工夫が必要です。

なお、床で赤ちゃんを寝かせる場合、床暖房やホットカーペットの直上では熱くなりすぎるため、必ず厚めの敷布団を置いて、直接、体に熱を受けないような対策をしましょう。

また、赤ちゃんの服装は肌着2枚(短肌着と長肌着)と上着1枚の3枚重ねとなります。

お昼寝をするときは毛布を掛けましょう。

2.夜寝るときの室温

夜間は10℃未満の気温となるため暖房は必須です。

日中と同じく暖房と加湿器を使って、室内は気温20度以上、湿度50%以上を保ちましょう。

服装は肌着2枚と上着1枚の3枚重ねとなります。

布団は毛布と掛け布団の2枚を使います。

布団をはいでしまう場合には布団代わりになる厚手のスリーパーを使うとよいでしょう。

<参考出典>
気象庁「過去の気象データ検索」

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