なかやみわの絵本~読み聞かせにおすすめの5冊~

なかやみわさんが手がけた絵本の中で、子供に読み聞かせをしたい選りすぐりの作品を紹介します。

なかやみわはどんな人?

【プロフィール】
1971年埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。「くれよんのくろくん」で第12回けんぶち絵本の里大賞を受賞。

なかやみわさんは、「どんぐりむら」や「そらまめくん」、「くれよんのくろくん」など、可愛いキャラクターが登場するシリーズで人気の絵本作家です。

それぞれのシリーズに登場する優しいキャラクターに子供たちも共感し、読み聞かせをする大人も心温まる作品が数多くあります。

2018年は、画業20周年を記念して、人気絵本シリーズの原画やラフ画などを展示する企画展が全国各地で公開されました。

「なかやみわ」のおすすめ絵本

1.【学研】どんぐりむらのぱんやさん


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【年齢】3歳~6歳頃
【あらすじ】どんぐり村の人気のパン屋さんはいつも忙しく働いています。新しいパンがなかなか出来ず、約束の日曜日に子供たちを遊園地へ連れて行けません。そこで子供たちが、こっそり夜中に起きてパン作りを始めます。

小さいお子さんにとっても身近で大好きであろうパン屋さんの絵本です。

大人気のどんぐりむらのパン屋さんですが、お客さんが飽きない様に、新しいパンを考案しなければなりません。

でも、お店の営業をしながら、また子育てをしながらだとそれは簡単なことではありません。

そこで、パン屋の子供たちは自分たちが新しいパンを作れば遊園地に連れていってもらえると思い、兄弟で夜中にこっそりパンを作り始めます。

親を助けようとする子供の一生懸命な姿に、読み聞かせをするママ・パパもジーンとしてしまうでしょう。

家族一丸となって新しいパンをつくる場面では、家族みんなが協力し合う大切さをお子さんは学び取ってくれるのではないでしょうか?

また、どんぐりむらシリーズには、カバーや帯にキャラクターなどが描かれており、付録のように切り取って遊べるように出来ています。尚、カバーは大き目に作られているので、キャラクターの部分を切り取ってもきちんとカバーは残ります。

読み終わったらカバーのキャラクターを切り取って、親子でパン屋さんごっこをしてみましょう。きっと楽しい時間になりますよ!

2.【学研】どんぐりむらのほんやさん


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【年齢】3歳~6歳頃
【あらすじ】どんぐり村の本屋さんで働く店長は、お客さんに必要な本を提案することができます。店員もそれを見習って、病院にいる子供の欲しい本を探してあげたり、読み聞かせを工夫したり、みんなが本を楽しめるように頑張ります。

どんぐりむらの本屋さんの店員は、お客さんに合った本を選んだり、配達をしたり、読み聞かせをします。

この絵本を読むと本屋さんはどんな仕事をしているかを垣間見ることもできるので、本屋が大好きな子供なら、きっとこのお話も好きになって何度も読んでほしいとせがんでくるでしょう。

小さいお子さんに読んであげるのも勿論良いのですが、相手が今何を必要としているのかな、とか、どんな気持ちなのかな、などを考えることのできる年長さん~小学校低学年のお子さんにも非常にお勧めです。

3.【学研】どんぐりむらのぼうしやさん


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【年齢】3歳~6歳頃
【あらすじ】なかなか売れない帽子屋さんは、どんぐり村を離れて都会にやってきます。そこで同じ帽子を4つ買ったネズミの親子を追いかけて、なぜ売れなかったのか、どうしたら売れるようになるかを発見します。村に帰り、新しいスタイルの帽子は大人気になります。

帽どんぐりむらの帽子屋さんは、なかなか帽子が売れないと困っているのですが、「どうして帽子が売れないのかな?」とか「自分だったら、どんな帽子が欲しいかな」と親子で話し合って読み進めることができる絵本です。

帽子屋さんが身近な材料を使って、帽子に飾り付けをしていくシーンがあるので、想像や工作が得意な子供にとってはとてもワクワクする1冊です。

読み終わったら、カバーの内側に描かれてるキャラクターなどを切り取って、親子で帽子屋さんごっこをして遊びましょう!
(普通、絵本を切り取るということはしないと思いますが、なぜそうするのでしょうか?切り取って使える付録のようなものがあるのでしょうか?イメージできるような説明が必要です。

4.【福音館書店】そらまめくんのベッド


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【年齢】3歳~6歳頃
【あらすじ】たからもののベッドがなくなってそらまめくんは大慌て。ベッドを探し出したのですが、なんとうずらが卵をあたためていたのです。無事にベッドが戻ってくると、心配してくれた友達と一緒にベッドで眠りました。

そらまめくんは、お気に入りのベッドを友達に貸したくないため、「だめだめ」とみんなに不親切な対応をします。自分の大切なものを人に使わせたくないという思いは、子供たちにとっても自然なことかもしれません。

しかし、そらまめくんのベッドがなくなってしまい困っていると、お友達が助けてくれようとします。優しいお友達の対応を見たら、子供たちもきっと、「友達が困っていたら助けてあげよう」と思うに違いありません。

その後にベッドが見つかって、うずらの卵がかえるシーンは、ベッドを取られた悲しさも忘れて、一緒に応援したくなります。

最後にみんなで一緒にそらまめくんの大事なベッドで眠るシーンでは、そらまめくんの優しさに、子供たちの心も温まるでしょう。

5.【福音館書店】そらまめくんとめだかのこ


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【年齢】3歳~7歳頃
【あらすじ】そらまめくんのフカフカのベッドは宝物なので水に濡らしたくありません。しかし、めだかの子を助けるために、大事なベッドに水を入れ、川に運んであげます。

この絵本も利己的な考えだったそらまめくんが、ひとつの事件をきっかけに利他的な考えへと成長していく姿を描いた作品です

そらまめくんのお友達はみんな自分のベッドを水に浮かべて船のようにして遊ぶのですが、そらまめくんは楽しそうだと思いながらも自分の大切なベッドを濡らしたくなくて我慢をします。そんな様子は子供にも大人にもよくある頑固な一面と重なります。

でも、メダカを助ける時に、友達のベッドでは小さすぎるので、自分から「ぼくのベッドを使おう!」と言うのです。そらまめくんの本当の優しさや思いやりを感じることができます。

比較的長い文章の絵本なので、お子さんが自分で読めるようになるのは小学校に入る頃になるでしょう。

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