馬場のぼるの絵本~読み聞かせにおすすめの5冊~

馬場のぼるさんが手掛けた絵本の中で、子供に読み聞かせをしたい選りすぐりの作品を紹介します。

馬場のぼるはどんな人?

【プロフィール】
1927年青森県三戸町生まれ。デビュー作の絵本は「きつね森の山男」(こぐま社)で1回目のサンケイ児童出版文化賞を受賞。1967年出版の「11ぴきのねこ」(こぐま社)で2回目のサンケイ児童出版文化賞を受賞。「11ぴきのねことあほうどり」で文藝春秋漫画賞受賞。「絵巻絵本11ぴきのねことマラソン大会」でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞。2001年に永眠。

馬場のぼるさんは、もともと漫画家としてキャリアを積んだ絵本作家です。あの手塚治虫さんとも交友関係を持っていたそうです。

絵本作家としての主な作品「11ぴきのねこ」シリーズ全6巻は250万部を超えるロングセラーとなり、世代を超えて今も愛されています。

シリーズ1弾目の「11ぴきのねこ」は1967年に出版されました。

この作品は、全国学校図書館協議会だけでなく日本図書館協会にも選定されている作品です。

馬場のぼるのおすすめ絵本

1.【こぐま社】11ぴきのねこどろんこ


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【年齢】3歳から6歳
【あらすじ】11ぴきのねこ達が恐竜の子に出会うお話し。

「11ぴきのねこ」シリーズ6冊のうち第6巻目の絵本です。

子どもは、11ぴきのねこ達が恐竜の子の背中にのせてもらって散歩をすると、ねこたちがみんなどろだらけになるシーンがお気に入りです。

ねこ達の困った顔を見て、毎回、お約束のように子どもは大笑いします。

大人になった恐竜が遊びに来て、また同じことをします。

ですが、このときは、11ぴきのねこたちは喜んでどろだらけになっています。

「なんで、2回目は泥だらけになって喜んでいるのだと思う?」と子どもに問いかけて読み進めるといいでしょう。

11ぴきのねこたちの自由な発想と意外な行動に思わず笑ってしまうお話しです。

親子で一緒に思いっきり笑いたいときに読むのにぴったりな1冊です。

2.【こぐま社】11ぴきのねこふくろのなか


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【年齢】3歳から6歳
【あらすじ】11ぴきのねこたちが立て札に書いてあるのことと反対のことをしたために、モンスターのウイアハに捕らわれてしまうお話し。

こちらは、「11ぴきのねこ」シリーズ第4弾目の作品です。

ねこ達が立て札に書いてあることと反対のことを次々にしでかします。

例えば、立て札には「はなをとるな」と書いてあるのに花畑に入って花をとってしまいます。

「やるな」と言われるとついやってしまいたくなるような子どもの気持ちがねこ達の動作に反映されています。

立て札に書いてあることと反対のことをしているねこ達を見て、子どもはくすっと笑います。

ねこ達の気持ちが分かるのでしょうね。

子どもが大好きな場面は11ぴきのねこ達が樽の中に入ったモンスターのウイアハを崖から長い棒で突き落とすシーン。

悪者を倒すヒーローのように描かれているので、スーパーヒーロー好きな男の子ならば大うけすると思います。

11ぴきねこのファンでなくても親子で笑いたいときにぴったりな1冊です。

3. 【こぐま社】ぶたたぬききつねねこ


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【年齢】3~7歳
【あらすじ】馬場のぼるさんの絵が楽しい、しりとりの絵本。最後は、ぶた、たぬき、きつね、ねこが集まり楽しいサプライズがあります。

こちらは「11ぴきのねこ」シリーズとは関係のない絵本ですが、この絵本に出てくるねこが「11ぴきのねこ」シリーズと似ているため、シリーズを知っている読者ならばどこか愛着が持てると思います。

語彙が増えて、しりとり遊びができる4歳以上に読みきかせるのに理想ですが、小さなお友達も馬場のぼるさんの絵を見て楽しめると思います。

子どもが好きなページは、最後のシロクマが幕を持っているところ。

幕を引き、中に隠れているものが見えた時に、子どもはにっこりと笑顔になります。

その秘密はぜひ絵本を見て確かめてください。

親子でしりとりをしながら楽しく読める絵本です。

4.【こぐま社】かえるがみえる


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【年齢】2歳から8歳
【著】まつおかきょうこ
【あらすじ】かえるが28この「える」で終わる言葉でいろいろなことをする様子が描かれています。

児童文学の翻訳家、研究家の松岡享子さんの韻を踏んだ文章と、馬場のぼるさんのイラストが楽しい絵本です。

「える」で韻をふむリズムが耳に心地良く残ります。

この絵本は子どもの本ですが、読んでいる大人も日本語の表現の豊かさに驚かされます。

「かえる は かえる」「かえる が こえる」などの「かえる 助詞 〇える」という文章だけで構成されているのですが、松岡享子さんの考え抜かれた言葉と、馬場のぼるさんの楽しいイラストでお話しが次々と展開し、爆笑ストーリーに生まれ変わります。

普段はあまり使わない動詞もでてきますが、小さなお子さんでもイラストを見れば理解することができます。

知らない語彙を増やすのにも価値がある絵本です。

言葉遊びに興味を持つ小学生ならば自分で読んで楽しめるでしょう。

5.【こぐま社】がまくんかろくん


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【年齢】2歳から5歳
【あらすじ】かえるのがま君はかろ君が泳げないことを知ります。なんとかして泳げるように特訓するお話し。

かえる2匹の友情物語。

かえるなのに泳げないところでまずは、くすっと笑ってしまいます。

読み聞かせのときに、「がま君、がんばってるね。一生懸命に泳げるように練習しているね。練習するとできるようになるよね。」などと、がま君を一緒に応援しながら読むといいでしょう。

ページは少し多めですが、文章が少なくて絵が多いので、小さなお子さんでもお話しについていけます。

「最初はできなくてもがま君のように何度も練習すればいいんだ」と大事なことを教えてくれるお話しです。

そして、がま君とかろ君の友情がひしひしと伝わります。

友達の大切さを教えるのにもぴったりな一冊です。

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