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エリック・カールさんが手がけた絵本の中で、子供に読み聞かせをしたい選りすぐりの作品を紹介します。
エリックカールはどんな人?
エリック・カールさんは、「色の魔術師」とも呼ばれていて、コラージュを使った独特な技法により、美しい色合いの絵本を描いています。
動物や自然を題材にした作品を多く描き、絵を眺めているだけでも楽しめます。
数多くの絵本を発表していますが、日本では特に「はらぺこあおむし」が有名で、絵本のみならず、様々なキャラクターグッズが作られていて人気になっています。
エリック・カールのおすすめ絵本
1.【偕成社】はらぺこあおむし
【あらすじ】小さなあおむしが、沢山の美味しいものを食べて大きくなり、最後は立派なちょうちょになります。
エリック・カールさんが描くとても特徴的な絵は、見る人を引き付ける独特な魅力にあふれています。
カラフルな色使いによるものか、赤ちゃんでさえも声を出したり、指をさしたて反応してくれます。
あおむしは身近にある果物や美味しそうなおやつばかりを食べて大きくなるので、一緒に読むお子さんたちもお腹が空いてくるかもしれません。
あおむしが成長の過程でさなぎになり、最後は全く形の違うちょうちょうになるということが分かるので、小さなお子さんでも自然の不思議さにふれることができる1冊です。
2.【偕成社】10このちいさなおもちゃのあひる
【あらすじ】工場でつくられたゴム製のあひるのおもちゃたちは、船で運ばれる途中で海に流され、さまざまな海の生き物に会います。最後はなんとみんなお母さんに会えるのです!
お風呂のあひるのようなおもちゃが付いた音がでる「しかけ絵本」なので、赤ちゃんもすぐに興味を示してくれるでしょう!
物語の中では、カラフルな海の生物がたくさん出てくるので、動物や色の名前を覚えることに夢中になっている年齢の子供にもぴったりです。
あひるの子供たちは次々に迷子になり、最後は1人ぼっちで日が暮れそうになります。
読んでいると「どうなるんだろう!」とドキドキしてしまいますが、最後はお母さんに会えてほっこりします。
子供たちは、あひるたちと一緒に海の大冒険をした気分になれるでしょう。
3.【偕成社】カンガルーの子どもにもかあさんいるの?
【あらすじ】色んな動物の親子が出てきて、それぞれにお母さんがいるということ確かめていきます。そして、お母さんみんな子供のことが大好きだということが分かります。
「自分はお母さんに大切にされている」と子供自身が自己肯定できる素晴らしい本です。
色々な動物の親子を次々に見ることができるので、赤ちゃんにとってお気に入りの1冊になってくれるでしょう。
動物の名前以外は、どのページにも同じ文章が書かれているので、2~3歳頃の子供であれば、何回か読むうちに覚えてしまうでしょう。動物の名前を覚えるための絵本としても、また、「この動物の名前知ってるよ」と自慢げに楽しむ絵本としてもおすすめです。
この絵本の翻訳は「100万回生きたねこ」の著者でもあるさのようこさんが担当しており、そのリズミカルな日本語訳は、エリック・カールさんの絵の雰囲気と、とてもうまく融合しています。
4.【偕成社】パパ、お月さまとって!
【あらすじ】お月さまと遊びたいという娘のために、お父さんはびっくりするような長いはしごを持って来たり高い山に登ったりして、無事にお月さまを取って来ます。
「パパ、お月さまとって!」は、壮大なスケールでユニークな発想が沢山詰まっている絵本です。
お父さんが娘の願いを叶えるために、4ページに渡って描かれている長い長いはしごの絵は圧巻です。
また、まんまるお月様が描かれているページは、お月様を上下に引っ張り出せるしかけになっていて、ワクワクしながら読み進めることができます。
実はエリック・カール自身が、実際に3~4歳だった娘さんに「パパ、あのお月様とって!」と言われたそうです。
実際に月を取ることはできませんが、子供たちは、この絵本の中で、きっとお月様と遊ぶことができるでしょう。
普段見ている月の同様に、絵本の中のお月様も女の子と遊んでいるうちに徐々に形が変わっていきます。
なぜ月の満ち欠けがあるのか、自然の不思議を親子で話すきっかけにもなるでしょう。
5.【偕成社】ゆめのゆき
【あらすじ】おじいさんが眠っている間に雪が降ります。雪はおじいさんの飼っている動物たちに、白い毛布で優しく覆っていきます。最後におじいさんは、サンタクロースになりました。
「ゆめのゆき」はクリスマスを題材にした赤ちゃんも喜ぶ「しかけ絵本」です。
まず、音を鳴らすことができます。
音の鳴るボタンは最後のページにあるのですが、音が出るのが楽しくて、読んでいる途中でも、ページをめくってボタンを押したくなって仕方のないお子さんもいるでしょう。
そんな時は、自由に押させてあげて下さい。きっとこの絵本が大好きになるはずです。
また、透明なプラスチックでできたページがあり、紙とは違った雪の美しさや冷たさが表現されているのもユニークです。
おじいさんがサンタになったり、プレゼントを飾りつけたりするシーンがあるので、クリスマスの前に一緒にワクワクしながら読むことをお勧めします。