子育て中の忙しいママ・パパのために家事の「時短ワザ」をご紹介します。
今回は、3歳と0歳の子供を育てている「あるこさん」が実践している電子レンジを使った時短ワザをレポートしてもらいました。
根菜の電子レンジ調理で10分の時短
1.時短ワザを始めたきっかけ
我が家の食卓は、毎食必ず汁物を出すのがルーチンです。
結婚前の実家にいるときから食事には汁物がつくという習慣あったことと、放っておくと肉しか食べない夫に野菜を摂らせたかったため、結婚してからも食卓には毎食野菜入りの汁物を出していました。
また野菜スープは子供の離乳食にも大活躍しました。
根菜をコトコトと煮て柔らかくし、味付け前に子供用に取り分けます。
その後、大人用に味を整えることで、子供用と大人用をいっぺんに作ることができます。
そのため毎日、具材と味を変えて作っていました。
栄養バランスがよく、失敗なく作れる根菜入りの汁物ですが、唯一の難点は時間がかかること。
ワカメの味噌汁ならワカメを戻すだけの時間でできますが、根菜は10分以上煮ないと柔らかくなりません。
育児休暇を終えて復職した時に、朝食も夕食も15分から30分で用意しなければならなくなり、「スープ(味噌汁)が間に合わない!」という事態になってしまうこともしばしばでした。
それでも、まだ生野菜を食べられない子供に何とか野菜を摂らせたいと思い、何とか手早く、柔らかい野菜入りの汁物を用意できないかの試行錯誤が始まりました。
まず、細い千切りにすることを試しました。
薄く細く切れば火の通りが早くなり、煮込む時間が短縮できると思ったのです。
しかし「千切り」に時間をとられ、一方で煮込む時間は期待ほど短くなりませんでした。
また細長く切った野菜は、幼い子供にとってスプーンですくうことが難しく、食べさせるのに時間がかかってしまいました。
「スプーンで食べやすいダイス型や、フォークで刺しやすいスティック状の野菜に簡単に火を通す方法はなんだろう?」と考えたとき、「シリコンスチーマーで温野菜を作ろう!」と紹介していた昔のテレビ番組を思い出しました。
電子レンジなら、短い時間で固形の野菜に火を通すことができそうですし、また野菜から蒸発した水分で蒸すこともできるから柔らかくもなりそうだと思ったのです。
2.時短ワザの効果は?
こうして思い出した「電子レンジ加熱」ですが、平日の忙しい朝に失敗するのは嫌なので、時間と気持ちに余裕のある日曜日の夕食で試してみることにしました。
まず野菜(ニンジン、じゃがいも、玉ねぎ、大根)を5mm~1cm角のダイスに刻み、耐熱ボウルに入れてラップをぴっちりしました。
そして、電子レンジの600wで2分ほど加熱。
その間に鍋にお湯を沸かし、コンソメキューブとベーコンを入れてグツグツさせておきます。
レンジ加熱の終わった野菜をひとつつまんでみたところ、十分火が通っていました。
そこで、熱々の野菜をスープに入れて蓋をし、再度沸騰した時点で火を止めてみました。
ここまで、所要時間はおよそ7分。
これまで煮込み時間のために20分はかかっていたスープ作りがあっという間に終わったのです!
気になる味や食感はというと、ニンジンと玉ねぎは舌で潰せる固さに、大根は少し歯応えが残る程度、じゃがいもに至ってはほぼ溶けてしまいました。
一度沸騰させているのでベーコンの味もスープに染み出しており、子供も美味しいし柔らかいと進んで食べてくれました。
3.その後どうなった?
平日の朝晩も同様に電子レンジの助けを借りて汁物を作るようになり、スープが間に合わなくなることはなくなりました。
最近ではお湯を沸かす時間も短縮するべく、野菜を切っている間に電気ポットで湯沸かしをし、レンジ加熱した野菜と熱湯を鍋に入れて一煮立ちさせる手順になっています。
時短スープ作りに成功してからというもの、電子レンジで煮込み時間を短縮する手法は我が家で汎用されるようになりました。
カレー、シチュー、煮物などの根菜の煮込み料理では、電子レンジで事前加熱することであっという間に柔らかくなります。
また、レンジで加熱する際に塩やオリーブオイルをかけてするとそれだけである程度味がつき、短い煮込み時間でも味付けが簡単になることがわかりました。
唯一の欠点は、加熱時間を上手に調整しないと不十分だったり焦げたりしてしまうこと。
こればかりは電子レンジの性格や野菜の種類、状態にもよるので、必ず何分と言えないところが難点です。
ただ、以前よりお手軽に「柔らかい野菜」が用意できるようになったため、汁物だけでなくメニュー全般に野菜を使うことが増え、夫や子供も自然と野菜をたくさん食べてくれるようになりました。
時短と生活習慣改善ができ、今後も利用していきたい方法です。