MRの接種時期、効果、副反応(副作用)と、併せて「麻疹」、「風疹」の病気について解説します。
麻疹(はしか)とは?
麻疹ウィルスに感染して発症する病気です。
感染力が非常に強く、麻疹患者が、咳や会話をすることで空気にウィルスが飛散し、吸い込むと感染をします。
2015年に麻疹患者が激減して、流行が収束していましたが、2016年8月末から、再び感染者が増えています。
海外渡航者から感染が広がる傾向にあるようです。
ウィルスに感染すると100%発病します。
主な症状は、全身の発疹、発熱、咳、目の充血、下痢、嘔吐などです。
乳幼児が感染すると重症化しやすい病気です。
重症化した場合
次のような病気に移行する可能性があります。
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風疹とは?
風疹ウィルスに感染して発症する病気です。
風疹患者が咳をすることで、ウィルスが飛散して様々な物に付着します。これらが手(指)を介して、気道の粘膜に感染します。
母親が妊娠20週頃までに風疹に感染した場合、心臓の病気や難聴、白内障などの障害をもって赤ちゃんが生まれる可能性があります。
これは「先天性風疹症候群」と呼ばれます。
風疹に対する抗体を持っていない、または弱くなっている大人も多いため、2013年に大流行し14,344人もの感染者が報告されました。
「先天性風疹症候群」を予防するためには、子供だけでなく、大人もワクチンの接種が必要です。
通常の風疹については、全身の発疹、発熱、リンパ節の腫れなどの症状があります。
なお、大人よりも小児の方が軽い傾向があります。
重症化した場合
次のような病気に移行する可能性があります。
接種時期
合計2回
1回目:1歳以上2歳未満
2回目:5歳以上7歳未満
※なお、全ての予防接種についてスケジュールを知りたい場合は、こちらの記事で確認してください。
https://cawaiku.com/child/sick/vaccination-schedule-1541
同時接種できるワクチン
定期接種
水痘
任意接種
おたふく
費用
定期接種のため公費負担があり費用はかかりません。
ワクチンの「効果」と「副反応」
効果
接種すると95%以上の人が、ウィルスに対する免疫を獲得できる効果があります。
副反応(副作用)
ワクチンを販売している田辺三菱製薬株式会社の調査によると、1回目に接種した人のうち34.6%に副反応が発現しています。
主な症状は以下の通りです。
1.17.4% 発熱
2.10.0% 注射部位発赤(あかみ)
3.9.4% 鼻汁
4.7.5% 咳嗽(せき)
5.6.1% 発疹
この他、下痢や嘔吐、不機嫌などの症状も報告されています。
また、厚生労働省に重篤な副反応として報告されている件数は、接種した人のうち0.001%に満たない状況です。
症状は、ショック・アナフィラキシー、けいれんなどです。
(参考出典)
厚生労働省「麻しん・風しん」
日本小児科学会「予防接種スケジュール」
ミールビック「医薬品インタビューフォーム」