水痘ワクチンの接種時期、効果、副反応(副作用)と、併せて「水痘」の病気について解説します。
水痘(水ぼうそう)とは?
水痘・帯状疱疹ウィルスに感染して発症する病気です。
水痘に感染した患者から咳・くしゃみなどでウィルスが飛散し、吸い込むことで感染します。
また、皮膚にできた「水ぶくれ」が壊れて、接触することでも感染します。
感染すると2週間程度で発症し、発熱と赤い発疹が全身に現れます。
発疹は、小豆程度の大きさの「水ぶくれ」になり、2~3日で「かさぶた」になります。
その後、1週間程度で「かさぶた」が脱落して治癒します。
発疹は痒みがあり、爪でかき壊すと、細菌に感染をすることがあります。
なお、抗ウィルス薬が存在し、発病しても早期に薬を飲めば症状が軽くなります。
重症化した場合
ワクチン未接種者の場合、400人に1人の割合で、入院が必要となるような肺炎、熱性けいれん、細菌感染症になります。
また、脳炎を合併して死亡することがあります。
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接種時期
合計2回
1回目:生後12~15か月
2回目:生後18~23か月(1回目から6~12か月あける)
※なお、全ての予防接種についてスケジュールを知りたい場合は、こちらの記事で確認してください。
https://cawaiku.com/child/sick/vaccination-schedule-1541
同時接種できるワクチン
定期接種
麻疹・風疹(MR)
任意接種
おたふく
費用
定期接種のため公費負担があり費用はかかりません。
ワクチンの「効果」と「副反応」
効果
接種すると90%以上の人が、ウィルスに対する免疫を獲得できる効果があります。
感染しても軽症で済むケースがほとんどです。
副反応(副作用)
ワクチンを製造している「阪大微生物病研究会」の調査によると、接種した人のうち6.9%に副反応が発現しています。
主な症状は以下の通りです。
1.3.1% 発赤・腫脹(あかみ・はれ)
2.2.8% 発熱
3.1.8% 発疹
また、厚生労働省に重篤な副反応として報告されている件数は、接種した人のうち0.001%程度です。
症状は、ショック・アナフィラキシー、けいれん、血小板減少性紫斑病などです。
(参考出典)
厚生労働省「麻しん・風しん」
日本小児科学会「予防接種スケジュール」
水痘ワクチン「医薬品インタビューフォーム」
国立感染症研究所「水痘ワクチンに関するファクトシート」