インフルエンザ菌b型(ヒブ,Hib)ワクチンの接種時期、効果、副反応(副作用)と、併せてヒブが原因となる病気について解説します。
インフルエンザ菌b型とは?
感染経路としては、インフルエンザ菌b型に感染した人に、直接接触したり、くしゃみ・咳などの「飛沫」を吸うことで、喉などの気管の粘膜に感染します。
発症すると発熱し、喉の痛みなどがあります。
細菌性髄膜炎の原因菌として知られており、どの年齢の髄膜炎でも、Hibが最も多い原因菌となります。
Hibによる髄膜炎は、20%前後の割合で難聴の後遺症が残るとされています。
重症化した場合
例えば、次の病気に発展する恐れがあります。
予防接種の記事一覧 インフルエンザ菌b型(ヒブ、Hib) ・ 肺炎球菌(PCV13) ・ B型肝炎(HBV) ・ DPT-IPV(四種混合) ・ ロタウィルス ・ BCG(結核) ・ 麻しん、風しん(MR) ・ 水痘 ・ おたふくかぜ ・ インフルエンザ ・ 日本脳炎 |
接種時期
合計4回
1回目:生後2か月
2回目:生後3か月(1回目から27~56日あける)
3回目:生後4か月(2回目から27~56日あける)
4回目:生後12~17か月(3回目から7~13か月あける)
※なお、全ての予防接種についてスケジュールを知りたい場合は、こちらの記事で確認してください。
https://cawaiku.com/child/sick/vaccination-schedule-1541
同時接種できるワクチン
定期接種
肺炎球菌(PCV13)、B型肝炎(HBV)
任意接種
ロタウィルス
費用
定期接種のため無料です。
ワクチンの「効果」と「副反応」
効果
敗血症や髄膜炎などに重症化するリスクを95%以上軽減します。
副反応(副作用)
ワクチンを製造している「サノフィ株式会社」では、国内の臨床試験で延べ接種のうち61%の割合で副反応が発現したとしています。
しかし、重篤な副反応は確認されていません。
接種1回目の副反応として多い症状を順番に紹介します。
1.45.9% 注射部位の発赤(あかみ)
2.23.0% 不機嫌(機嫌が悪くなる)
3.20.5% 注射部位の腫脹(赤くなって腫れる)
4.14.8% 不眠(眠れなくなる)
5.13.9% 注射部位の硬結(しこり)
6.10.7% 食欲不振
7.8.2% 傾眠(ぼーっとする)
8.7.4% 注射部位の疼痛(痛み)
8.7.4% 嘔吐
8.7.4% 下痢
(参考出典)
厚生労働省「Hib感染症」
日本小児科学会「予防接種スケジュール」
メルクマニュアル医学百科
アクトヒブ「医薬品インタビューフォーム」