BCGの接種時期、効果、副反応(副作用)と、併せて「結核」の病気について解説します。
結核とは?
結核菌という細菌に感染して発症する病気です。
結核菌は自然環境では生存できず、主に人間の体内でのみ生存する特殊な菌です。
そのため感染経路は、結核を発病した人の唾液や咳が空気中に飛散し、吸いこむことで肺に感染します。
なお、結核に感染したとしても発病する人は10~15%程度です。
結核は、過去の病気と思っている人もいますが、実際には、高齢者を中心に毎年2万人以上の感染者が報告されています。
発病すると、咳、痰、発熱などの症状があります。
子供が感染した場合、症状が顕れにくく、気が付いたときには、結核菌が全身を侵して重症化しているこいとがあります。
重症化した場合
次のような病気に移行する可能性があります。
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接種時期
合計1回
1回目:生後5~7か月
※なお、全ての予防接種についてスケジュールを知りたい場合は、こちらの記事で確認してください。
https://cawaiku.com/child/sick/vaccination-schedule-1541
同時接種できるワクチン
なし
費用
定期接種のため公費負担があり、費用はかかりません。
ワクチンの「効果」と「副反応」
効果
結核菌に感染した場合に、発症する確率を52~74%程度、髄膜炎などの重篤な症状を64~78%程度、予防する効果があります。
副反応(副作用)
副反応の統計的な発生率は確認できませんでした。
厚生労働省に副反応として報告されている件数は、接種した人のうち0.1%にも満たない状況です。
報告されている主な副反応は、注射部位の発赤(赤み)、硬結(しこり)、腫脹(腫れ)です。
重篤な副作用として、骨炎、BCG感染症が報告されています。
(参考出典)
厚生労働省「結核」
日本小児科学会「予防接種スケジュール」
日本ビーシージー製造株式会社「医薬品インタビューフォーム」
亀田総合病院