目次
子供がハサミを使い始めることができる年齢について解説します。
また、初めてハサミを使うような子供が楽しめる遊びも紹介します。
子供はいつからハサミが使える?
1.ハサミの練習を始められるのは何歳から?
子供用のハサミには様々な種類があり、プラスチック製の刃がついている安全性の高い練習用ハサミであれば2歳前後から使い始めることができます。
2歳頃の子供は「ごっこ遊び」を始めるような時期ですので、大人がやることに強く興味を持ちます。
もし、子供の目の前で親がハサミを使って紙を切っていれば、「自分も!」というようにハサミを持ちたがることでしょう。
残念ながら、プラスチック製のハサミはほとんど切れないので、子供だけで上手に紙を切ることは難しいです。
大人が紙をピーンと引っ張り、刃に対して垂直に持っていてあげれば、2歳前後の小さな子供でも何とか切れる程度です。
それでも、道具を使って何かを切るという経験は子供にとって初めてなので、夢中になって楽しんでくれることでしょう。
なお、プラスチック製のハサミの場合、薄い紙よりも少し厚手の紙のほうが簡単に切れます。
また、なかなか切れないからと言って、ステンレスの刃がついたハサミを持たせるのはとても危険です。
2歳前後では指先を上手に扱うことができないので、ハサミを開閉するときに顔や目の近くに刃先を持っていってしまうことがあるからです。
まして大人用の長いハサミだと顔に当たってしまうこともあるので決して持たせないようにしましょう。
2.一人でハサミが使えるようになるのは何歳から?
1人でハサミを使って紙が切れるようになるのは、個人差はありますが、2歳後半からです。
ただし長い直線を切ることはまだできません。
上図のように細長い短冊に線を入れてあげると、子供が自分で短冊を持ち、線に合わせておおまかに切ることができます。
使うハサミとしては、ステンレス製の刃でありながら、刃先にプラスチック製の安全ガードが付いているタイプの製品が良いでしょう。
このタイプであれば、万が一、顔や目に当たっても大事にはいたらないからです。
さらに長さも短いほうが顔に当たりにくいためより安全です。
長さ13cmに満たないような小さめサイズを選びましょう。
なお、安全ガード付きのハサミであっても、必ず親が一緒にいて見守る必要はあります。
3.ハサミを使って工作ができるようになるのは何歳から?
本屋さんに行くと、ハサミの練習ができる工作ドリルが並んでいます。
対象年齢は、一番早いもので2~3歳からです。
しかし、先ほど説明したように2歳では短い直線しか切ることができないため、長い直線を切る必要のある工作などは、まだ難しいでしょう。
3歳の後半になれば、練習によって長い直線も切ることができるようになってくるので、主に直線で構成された工作であれば作ることができるでしょう。
3歳頃の子供にとって、ハサミで長い直線を切ることはガイドの線があったとしても意外と難しいものでです。
切っているうちにだんだんと線からずれいってしまうのです。
その理由は、ハサミの入れ方が悪いこと意外にも、紙を持っている手の位置が悪いことも考えられます。
大人であれば、ハサミの動きに合わせて、紙を持っている方の手を切りやすい位置に動かしていけるのですが、練習を始めたばかりの子供は切ることだけに夢中になってしまうため、反対の手を動かすことまで意識が向かないのです。
なので切る場所がズレてきたら「もっと上のほうを持ってごらん」とマメに声をかけてあげると良いでしょう。
上手に切るためには両手を連動させることが必要なのだと分かるようになってきます。
4.ハサミとノリで工作ができるのは何歳から?
工作を楽しむためには、ハサミを使って曲線を切ることができて、さらにノリを使って切った紙をペタペタと貼る必要があります。
両方ができるようになるのは4歳頃からです。
なお、曲線を含む複雑な線を切るためには、安全ガード付きのハサミは不向きです。
プラスチック製のガードによって、綺麗な切り込みを入れることができないからです。
長い直線が上手に切れるようになって、ハサミの危険性もよく理解しているようであれば、いよいよ4歳頃からガードのない通常のハサミを使い始めることができます。
ただし、大人のハサミを貸すのではなく、長さが15cm程度の短いハサミを使う方が安全であり、かつ切りやすいでしょう。
また、大人による見守りもまだまだ必要な年齢です。
ハサミを使った遊び
ハサミを使い始めたばかりの2~3歳頃の子供が楽しめる遊びを紹介します。
ジグザグ短冊(2歳向け)
2歳はまだ短い直線しか切ることができません。
そこで、図のように短冊に色々な角度の線を書いてあげて、四角や三角の図形を作って行くと良いでしょう。
ハサミで迷路(3歳向け)
紙に色々な長さ・形の道を書いてあげます。
スタートからゴールまで道からはみ出ないように切っていきます。