目次
2歳から4歳頃の子供向けのハサミの練習法を紹介します。
楽しみながらハサミの練習をして、指先のトレーニングをしましょう。
「はさみ」の練習【2歳向け】
1.練習方法(プリント付き)
ハサミの練習は2歳頃から始めることができます。
と言っても、思い通りの形状に紙を切ることはまずできません。
ハサミを使って何かを作るというよりも、ハサミで「紙を切る」こと自体を遊びとして楽しみましょう。
新聞広告などの不要な紙をハサミを使って好き勝手に切るだけでも2歳頃の子供は夢中になります。
さらに次のような横線を入れた短冊を用意して、線に沿ってハサミを入れる「一回切り」の練習も良いでしょう。
ただし、子供一人で線に合わせて切ることは3歳近くにならないと難しいため、ママやパパが紙を持ってあげて手伝う必要があります。
また、折り紙を使って短冊を切る練習をすると、様々な色の切れ端ができるので、それを画用紙にペタペタと貼って作品を作るのもおすすめです。
2.どんなハサミを使う?
2歳になったばかりの頃であれば、まずは写真のようなプラスチック製のハサミを使うことから始めましょう。
プラスチック製のハサミは切れ味が非常に悪いのですが、逆に言えば、その分、指や顔に刃が当たってもケガをする恐れがほとんどありません。
また、プラスチック製のハサミは薄くて柔らかい紙を切るのが苦手なので、折り紙などを切るときは親のサポートが必要です。
割と厚めの紙であれば切りやすいため、子供に紙を持たせて切ることが可能です。
ハサミの扱いに多少慣れてくる2歳後半になったら、もう少し切れ味の良いハサミに移行していきます。
3.おすすめの練習ワーク
ハサミを使うワークドリルは数多くあるのですが、ほとんどが「2~4歳向け」となっていて難しい作業も含まれています。
しかし、「さいしょのきってみよう」は2~3歳向けで、直線を1回切りするなどの単純な作業が数多く入っています。
直線ばかり切るため、個人差はありますが3歳だと簡単すぎてつまらないと思いますので、2歳のうちにやっておきたいドリルと言えるでしょう。
「はさみ」の練習【3歳向け】
1.練習方法(プリント付き)
3歳になると「線に沿って切る」ということができるようになってきます。
すると直線的に「1回切り」「2回切り」をするだけでなく、三角、四角、丸などの形状を切り取ることができるようになってきます。
ただし、直線と曲線で構成された「星」「お花」などの複雑な形状を切ることは3歳前半頃だとまだ難しいです。
まずは、シンプルな形を切る練習から始めましょう。
練習プリントのダウンロード(PDF)
2.どんなハサミを使う?
3歳前後で、直線を切る練習をするのであれば、刃はステンレス製で、刃先にはガードが付いたハサミがおすすめです。
3歳は刃で指を切る心配は少なくなってくるのですが、ハサミを持ったまま歩き回ったり、何気なく人のほうにハサミを近づけてしまう恐れはあるので、ガードが付いたはさみだとより安全に練習ができます。
また、3歳後半になって複雑な工作を始めるときは、ガードのない子供向けの短いハサミがおすすめです。
刃先にガードがあるとキレイに切り込みを入れることができないからです。
こちらの商品のように15cm程度の短いハサミであれば、人に当たってしまうリスクも軽減されます。
3.おすすめの練習ワーク
3歳からできるハサミを使うドリルは、ノリも一緒に使う「こうさく」ワークが多いのですが、こちらはハサミで切ることだけに特化しています。
そのため集中してハサミの練習ができます。
丸や四角など線に沿って切るだけで、かわいいイラストを切り抜くことができるので達成感もあります。
難易度は易しめなので3歳前半の子供におすすめです。
3歳後半頃になるとハサミで切るだけでは単調になるので、ノリも使った工作を楽しみましょう。
このドリルは花火や消防車などの造形を作ることができ、さらに「トントンずもう」のような簡易的なおもちゃも作ることができます。
とは言え、3~4歳では1人で完成させることはできません。
線に沿って切ることは1人でもできますが、切ったパーツを正しく折ったり、のり付けすることはまだ難しいからです。
パパやママのお手伝いが必要です。
「はさみ」の練習【4歳向け】
2歳、3歳で紹介した練習やドリルが一通りできれるようになれば、4歳以降は自分で想像したものを製作できるようになっています。
より難しい4歳~6歳向けの工作ドリルに挑戦するのも楽しいですし、折り紙や画用紙を使って自分なりに作品を作るのも良いでしょう。
例えば、画用紙でお皿を作り、折り紙で食べ物を作って、料理ごっこをするなどです。
子供の豊かな想像のおもむくままに、ハサミをはじめとした様々な道具を駆使して工作をし、指先の巧緻性の発達を促していきましょう。