粘土(ねんど)の種類一覧~子供の粘土遊びにおすすめの素材はどれ?~

「小麦粘土」や「油粘土」など多種多様な粘土の種類と特徴を一覧で掲載しています。

子どもの成長に合わせて粘土の種類も変えていきましょう。

粘土(ねんど)一覧【種類・特徴】


幼児・子供におすすめの粘土を一覧で紹介します。

粘土は様々な素材からできていますが、素材によって異なる特徴をまずは理解しましょう。

土粘土

【長所】
・自然の中で採取することができる
・可塑性が高いので思い通りの造形が作りやすい。
・水を加える事で再利用ができ、柔らかさも自由に調整することができる。
・焼いて固めることができる(焼成)

【短所】
・部屋、服などが非常に汚れやすい
・壊れやすいので作ったものを保存しにくい

油粘土

【長所】
・部屋、服などが汚れにくい
・プラスチックケースなどに入れておくと長期間保存ができて何度でも作ることができる

【短所】
・コシが強いので取り扱いには力が必要
・水などで柔らかさを調整することができない
・色を塗ることができないので表現に幅がでない

紙粘土

【長所】
・焼かなくても乾燥させるだけで固めることができる
・絵の具などで着色することができる

【短所】
・部屋、服などがやや汚れやすい
・水に弱く、柔らかさを調整することもできない
・一度使用したら再利用できない

小麦粘土

【長所】
・部屋、服などが汚れにくい
・柔らかいので力のない子供でも扱える
・食品素材なので口に入れても無害
・絵の具などで着色することができる
・オーブンで焼いて固めることができる(焼成)

【短所】
・乾燥すると長期間の保存はできず再使用もできない
・カビなどが繁殖しやすい
・柔らかく粘着性が弱いため大きな造形は作りにくい

お米の粘土

※基本的な特徴は小麦粘土と同じです。

【短所】
・小麦アレルギーの子供でも使える

【短所】
・小麦ねんどに比べて値段が高い

シリコン粘土

【長所】
・部屋、服などが汚れにくい
・放置しても乾燥しにくい
・オーブンで焼いて固めることができる(焼成)
・焼成した造形物は水に入れても変化しない

【短所】
・コシが強いので取り扱いには力が必要
・水などで柔らかさを調整することができない
・値段が高い

子どもの年齢に合った粘土とは?

2~3歳頃は小麦ねんど

初めての粘土には「小麦ねんど」「米ねんど」「とうもろこしねんど」などの食品由来の粘土がおすすめです。

とにかく柔らかいので力のない2歳頃の小さな子供でも扱うことができます。

特に「小麦ねんど」は非常に安価で家計にも優しいですし、また「赤」「青」「緑」「黄」などカラフルな小麦粘土もたくさん販売されていますので、子供達に「粘土で遊んでみたい」という気持ちをかき立てることができるでしょう。

作った作品は家庭のオーブンなどで焼くことができますが、焼きたての粘土に触れると火傷するので気を付けましょう。

また、「小麦ねんど」などの食品の粘土は安全と言われていますが、実際にはカビが生えやすいという欠点もあるので過信してはいけません。

そのため使用する前に食塩お酢を加えて練ることで、カビが生えにくくなり保存性が高まります。

特に口に入れてしまう1~2歳の子供が遊ぶのであれば、必ずカビ対策をしてから粘土をプレゼントしてあげましょう。

3歳以上の「ねんど大好きっ子」には油粘土

3歳~5歳頃の子供で粘土が大好きで毎日遊ぶような子供には「油粘土」がおすすめです。

油粘土の一番の長所は乾燥しにくく、またカビなども生えないので、長期間にわたって何度でも遊び続けることができる点です。

フタを開けたら「ポロポロになってる」「カビが生えてる」なんてこともありません。

作っては壊し、作ってはまた壊しと思う存分、粘土遊びができます。

油粘土は、非常にコストパフォーマンスに優れた粘土だと言えるので、子ども1人に1個持たせていると重宝します。

ただし、焼いたり、着色したりという遊びができないので、作品性の高い造形物を作るのであれば、他の粘土で遊ばせてあげて下さい。

4歳を過ぎたら紙粘土やシリコン粘土

4歳頃からはだんだんと自分のイメージしたものを上手に作れるようになってきます。

すると動物や乗り物などの作品を大切に保管しておきたくなります。

そんな時に便利なのが「紙粘土」です。

紙粘土は絵具を混ぜて作ることもできますし、乾燥させた作品に後から着色することもできるので、表現の幅が大きく広がります。

そして「紙粘土」の一番の良さは、作った物を放置しておけば、しっかりと固まって壊れにくくなる点です。

「小麦ねんど」などはオーブンで焼くという工程があるため、どうしても親が面倒を見る必要がありますが、紙粘土はそうした煩わしさもありません。

ただし、紙粘土はメーカーによって品質にばらつきがあり、100均に売られている商品の中には形成しにくいものもあるので注意しましょう。

また「シリコン粘土」は「透明」な粘土があったり、焼いたものをお風呂で遊ぶことができたりと、他の粘土にはない特徴があるので、4歳過ぎたら試してみるとよいでしょう。

5歳を過ぎたら土粘土に挑戦しよう!

5歳を過ぎたらぜひ土粘土に挑戦してみてはいかがでしょうか?

幼稚園や保育園の中には、園庭や近隣の山林から土粘土を掘り出して、園児が作品を作り、焼いて完成させるという一連の工程を体験させる学習を取り入れていることがあります。

自然の中から日常で利用しているお皿などの食器などが生み出される体験は歴史や科学に通じるものであり幼児や小学生の学習の一環として高く評価されています。

家族だけでこうした遊びの機会を設けることは難しいと思いますが、地域の公民館やボランティア団体などが土粘土体験のイベントを開催しているケースがありますので、調べて参加してみると良いでしょう。

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