キッズウィークとは何か?子育て世帯への影響は?

政府は、2017年4月から「キッズウィーク」総合推進会議を設置して、大人と子供が向き合う時間を確保するため、地域ごとに新たな「連休」を設定することを推進しています。

「キッズウィーク」とは何か、また子供とその家族の生活にどのような影響がでるのか解説します。

キッズウィークとは?

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政府によれば、キッズウィークとは「大人と子供が向き合い休み方改革」とされ、「大人と子供が一緒にまとまった休日を過ごす機会」としています。

1.キッズウィークは9連休を想定している?

2017年3月に政府が「キッズウィーク」の検討を始めるということが大きく報道されました。

「キッズウィーク」の仕組みとは、公立の小学校・中学校・高校における夏休みなどの長期休暇を5日間減らして、替わりに他の時期に5日間の連休を作るという案であると言われていました。

また、私立の学校については強制ではないため、「キッズウィーク」を導入するかは各学校の判断にゆだねられると言うものです。

もし、この案が実現すれば土日を含めて最大9日間の新たな長期休暇が誕生することになります。

連休が設定される時期ですが、これは地域ごとにバラバラになることが想定されており、多くの地域では、気候のよい行楽シーズンに分散して設定されるようになると想像されていました。

例えば、行楽シーズンは春と秋ですが、春にはゴールデンウィークがあるため、おそらく秋の9~11月頃を中心に設定されるというものです。

2.キッズウィークは地域・企業の自主的な取り組み

ところが、キッズウィークが「秋のゴールデンウィーク」と呼ばれるような大型連休になる可能性は、かなり低いと考えられます。

と言うのも、2017年7月から始まった「キッズウィーク」総合推進会議において、全国一律に長期連休を設定するのではなく、あくまで市区町村(学校)と企業とが自主的に設けることを目指すということが確認されたからです。

実は、もともと自治体や学校では、市民の日やお祭りなどの地域の行事に合わせて、学校や地元企業が休暇日にするという取り組みがありました。

例えば横浜市では6月2日を開港記念日として休業日としています。

こうした実情を活かして、さらに、地域ごとに学校や企業などの住民が集まって「キッズウィーク推進会議」を設置し、連休へと拡充していこうと言う取り組みになります。

つまり、「秋の9連休」というキッズウィークの想定は、地域における自主的な検討によってが誕生する可能性のある一例に過ぎず、実際にそうなるかは全くの白紙ということになります。

国では、学校における夏休みなどの長期連休を分散して設定できるような法改正をしていくとしていますが、実際に法改正されたとしても、実現するかどうかは地域次第です。

おそらく「プレミアムフライデー」と同様に掛け声倒れに終わる可能性が高いでしょう。

参考リンク:首相官邸『大人と子供が向き合い休み方改革を進めるための「キッズウィーク」総合推進会議』

キッズウィークができたら親はどうするの?

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もし、自分の住んでいる地域で新たにキッズウィークが設定されたら、一体、親はどうすればいいのでしょうか?

1.有給休暇の取得が奨励されている

キッズウィークの最大の問題点は、子供は休みでも「大人は休みではない」という点です。

ゴールデンウィークのような祝日(国民の休日)ではないため、子供と一緒に過ごすためには「有給休暇」を取得する必要があります。

子供達のために一生懸命働いているパパ・ママのほとんどはこう思うでしょう。

「そんな簡単に有給が取れると思うなよ!」

政府としてもキッズウィークの期間中に有給休暇を取得しやすくするよう経済界に働きかけるとしていますが効果は未知数です。

もともと有給休暇の取得率が高い大企業では対応できるかもしれませんが、地域の中小企業などでは、多くの社員が平日にもかかわらず一斉に休むことになるため取得がしづらい状況になることが容易に想像できます。

特にシフト制で働いている人は、希望通りの取得が難しいでしょう。

また、キッズウィークができるからといって、有給休暇の日数が増えるわけではありません。

特に保育園に通うような小さな弟妹がいる家庭では、有給休暇のほとんどを急病による看護のために使用しており、それに加えてキッズウィークのために休暇を取得する余裕はほとんどありません。

せめて、育児休業のように所得補償のある「子供のための看護休暇」制度を健康保険か雇用保険に作ってほしいものです。

2.キッズウィークの時期が異なる地域に旅行する

では、キッズウィークができたら子供達とどのように過ごせばいいのでしょうか?

政府の想定では、キッズウィークはあくまで地域行事の一環であるため、家族で地域の行事に参加して地元を活性化するものとしています。

もちろん、政府の推奨どおりにお祭りや課外学習などの地域行事に参加してもよいでしょう。

しかし、キッズウィークの最大の特徴は、地域ごとの分散休暇であるということです。

つまり、学校が休みの地域もあれば、そうでない地域もあるということです。

従って学校が休みになっている地域の商業施設は混雑し、そうでない地域の施設は普段の平日とそれほど変わらないという状況になると予想されます。

ゴールデンウィークの場合はどこに行っても混みますが、キッズウィークでは「混んでいない場所」に行くことが王道の過ごし方になるでしょう。

静かな時間の中で、学校や普段の週末ではできないような体験をさせてあげたいものです。

キッズウィークが設定される季節にもよりますが、おそらく「キャンプ」などが定番の楽しみ方になるのではないでしょうか。

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