目次
0歳(生後9カ月)の赤ちゃんを連れて上野動物に行きました。
実体験を踏まえて、赤ちゃん連れで上野動物園に行くときの注意点を紹介します。
0歳の上野公園体験記
1.お弁当を上野駅で事前に購入
赤ちゃんが生まれてから週末のお出かけはもっぱら車です。
車はドアツードアで目的地に行けるので、子供連れだと本当に便利です。
しかし、週末の上野動物園に車で行くという無謀なことはできないため、1時間かけて電車で上野動物園に向かいました。
休日の午前中だったため電車は思いのほか空いていました。
娘をベビーカーに乗せて、親も座席に座ったまま上野に到着することができました。
駅に到着すると、まずはお弁当の調達。
上野公園の売店は長蛇の列になることは容易に想像がつくので、お弁当を広げて食べようという作戦です。
「賢い作戦」と思っていたのですが、想像を超える事態が動物園で待ち受けていたのです!
2.ゾウに興味なし
上野動物園は西園と東園に分かれていて、上野駅は東園の「表門」が最寄りの入口となります。
春休みの行楽シーズンで上野駅前はたいへんな混雑ぶりです。
正門に向かう上野公園の中も、人でごった返しています。
さすがに国内屈指の行楽地です!
娘は泣くこともなく、ベビーカーの中でぼけーっと人ごみを見ていました。
人ごみを抜けてようやく表門に付きました。
子供はもちろん初めてですが、親も小学生以来の上野動物園です。
表門をくぐり抜けると・・・
「道幅せまっ!あれ、こんなに狭かったっけ?」
動物園と言うと広い敷地、広い道というイメージがあったのですが、上野動物園は意外と狭いです。
人の数は尋常じゃないので、ベビーカー同士がすれ違うとぶつかりそうになるほどです。
さっそく、一番人気のパンダが見えてきました。
・・・しかし、30分待ちです。
パンダは見たいのですが、1時間以上も電車に揺られてきたのに、またすぐに30分も待つのは可哀そうだと思い、とりあえず後で考えるということになりました。
続いて、見えたのがゾウです!
「みてー、ゾウだよ!大きいね」
「・・・」
親としては、指でもさして歓声くらいあげてくれるかと期待したのですが、全くの無反応です。
でも、さすが上野動物園です。
ゾウも何頭も飼われているため、1匹ずつ見ていると全く飽きません。
大人だけならこのまま1時間でも見ていられそうなのですが、娘は「ふーん」という様子。
反応がいまいちなので、10分ほどでゾウ小屋から離れました。
絵本でよく見ているライオンなどの猛獣系が面白いかなと思いライオンとトラの小屋に行くことにしました。
3.猛獣を見るも微妙な反応
ゾウ小屋からライオン小屋に向かう道はさらに狭くなり、すれ違うことすら大変な状況です。
人ごみに圧倒されて、道を間違えてしまい、移動するだけで10分以上もかかってしまいました。
ようやく到着すると寝そべっているライオンを発見しました。
のんびりしていています。
特に立ち上がって、唸り声をあげる雰囲気はまったくありません。
そのせいか、娘もとくに反応なし。
「ほら、ライオンさんだよ。がおーっ!って強いんだよ」
「・・・・」
とにかく人が多いので、ゆっくり見続けるわけにはいかず、続いて隣のトラ小屋に向かいます。
するとトラは檻の中をあっちにこっちに悠然と歩いています。
「おー、かっこいい!ほら、トラさんだよ!歩いてるよ!」
「・・・・」
どうも反応がよくありません。
でも、本人なりに興味はあるようで、じっと見ています。
「わかる、トラさんだよ!おっきいね!」
言葉もよくわからない9か月の赤ちゃんの反応はこんなものなのでしょうか?
4.お弁当を食べたいが場所がない
その後、ゴリラとバードハウスを見ると、早くもお昼の時間になってしまいました。
ちょうどバードハウスの前に売店があったのですが、予想通り、売店は長蛇の列ができています。
動物を見にきたのか、人を見にきたのかよくわからないくらいの行列です。
さて、お弁当でも広げようかと思うのですが、とにかく人が多くてベンチやテーブルは全て埋まっています。
お弁当を食べられそうな芝生もないですし、道が狭い上に混雑しているので道の隅っこで食べることもできません。
ベビーカーを押して、座って食べられそうな場所をひたすら探します。
「こもれび小径」という林にはいるも、あちこちに隙間なく家族連れが座ってご飯を食べています。
林の奥にあった狭いベンチが運よく空いたため、なんとか座ることができました。
食べる場所を探すだけでも一苦労です。
5.キリンをあきらめる
お弁当を食べながら午後の作戦を練ります。
人が多くて歩くことさえ大変なので、メジャーな動物だけを見て帰ろうということになりました。
見たいのはクマとホッキョクグマ、そしてキリンです。
園内の地図を見るとクマとホッキョクグマは東園にいるのですぐに見られそうです。
さっそくクマの小屋に向かいます。
しかし、午後になって人はますます増えるばかりです。
クマも人気があるためか、小屋に近づくほど長蛇の列で渋滞しています。
狭い中でベビーカーを押しているのが申し訳ないくらいです。
熊は上から覗き込むように見る必要があるので、ベビーカーに座ったままでは見ることはできません。
しかし、抱っこ紐で娘を抱える余裕すらありません。
もはや動物を見せる状況じゃなくなってきました。
クマも楽しそうに遊んでいる様子だったので、じっくり見ることができたら本当に面白いと思うのですが・・・。
もう帰ろうかとも思うのですが、ホッキョクグマはどうしても見たいという親の想いが勝ったので向かいます。
空いていれば2~3分で到着するはずなのですが、人間の行列がすごすぎて全然前に進みません。
親子3人で並んで歩くこともできないので、ちょっと油断すると、「あれママはどこに?」と言う状況です。
こうして、なんとか白くて綺麗な「白くまさん」を見ることができました。
残すはキリンです。
しかし、キリンは西園の一番奥にいます。
キリン小屋に移動するだけで30分以上かかりそうです。
さすがに、もう限界ということで、キリンを泣く泣くあきらめて上野動物園を出ることにしました。
出る時には、後ろ髪をひかれる想いでパンダの行列を確認しました。
列はさらに延びて45分待ちになっており、一番の目玉を見ることなく帰ったのでした。
赤ちゃんと上野動物園に行くときの注意点
1.ベビーカーは生後7か月からのレンタル
上野動物園では東園1ヵ所、西園2ヵ所の計3か所でベビーカーの貸し出しをしています。
料金は1日500円です。
ただし、ベビーカーはB型と呼ばれる一人座りができるようになった赤ちゃんが使えるタイプであるため生後7か月からの使用となります。
2~3歳頃でベビーカーを使うか微妙な年齢の場合には、家から持っていかずにレンタルしてもよいでしょう。
赤ちゃんの場合は、ベビーカーの好き嫌いもあるため、必ず自前のものを持っていったほうが無難です。
2.授乳室はあるけれど、ちょっとたいへんかも
上野動物園には授乳室もあるのですが、東園に1ヵ所、西園に3ヵ所だけです。
土日の混雑している状況では、移動もままならない状況ですし、授乳室も少ないため、都合よく使えるとは限りません。
授乳ケープを使うといっても、人が多すぎて園内で授乳するのはかなり抵抗感があると思います。
筆者の場合、上野動物園に行った時期、ちょうど娘が保育所に行く直前だったため卒乳が済んでいました。
おかげで、泣いたらミルクを飲ませればよかったので、娘の世話は楽でした。
上野動物園に行くのであれば、卒乳してからでも遅くありません。
3.赤ちゃん連れなら午前で終わりにしたほうがいい
春や秋の行楽シーズンはとんでもない人出になります。
ベビーカーといえども、園内の移動は決して楽ではありません。
しかも、お弁当すら食べるのに苦労します。
そのため、開園の9時半に入って、空いているうちにできるだけ動物を見ましょう。
お昼を過ぎたら動物園から出て、上野周辺の飲食店で食べて帰るのが無難です。
4.無理していかなくても
今回はたまたま新聞屋さんから上野動物園の無料入場券をいただいたので頑張っていきましたが、正直、お金を払ってまで赤ちゃんを連れて行こうとは思いません。
平日に行けるのであれば、問題ないのですが・・・。
もし、土日・休日にしか行けないのであれば、お金を払ってわざわざ疲れに行くようなものです。
子供が思い出として記憶できる3歳くらいまで待ってもいいのではないでしょうか。
地方の動物園に行った時のコラムも参考にしてください。