目次
2017年4月1日時点における兵庫県の保育園の待機児童数をランキングで紹介します。
2016年と比較して増減数も確認することで、待機児童対策の頑張り度合いもわかります。
今、住んでいる町が保育園に入りやすいかどうか確認しましょう。
兵庫県の待機児童数ランキング【平成29年4月時点】
1.待機児童数は毎年大きく変動します。
2.同じ市区町村の中でも、地区によって待機児童数にばらつきがあります。
3.保育所ごとにも待機児童数が異なっています。
4.いわゆる「隠れ待機児童」の人数は含まれていないため実態と異なる場合があります。
ワースト | 市町村 | 平成28年 | 平成29年 | 待機児童増加数 |
---|---|---|---|---|
1 | 明石市 | 295 | 547 | 252 |
2 | 西宮市 | 183 | 323 | 140 |
3 | 宝塚市 | 34 | 128 | 94 |
4 | 姫路市 | 46 | 126 | 80 |
5 | 神戸市 | 59 | 93 | 34 |
6 | 尼崎市 | 47 | 87 | 40 |
7 | 加古川市 | 140 | 77 | -63 |
8 | 芦屋市 | 38 | 44 | 6 |
9 | 太子町 | 58 | 43 | -15 |
10 | 川西市 | 32 | 39 | 7 |
11 | 三田市 | 47 | 25 | -22 |
12 | 播磨町 | 7 | 13 | 6 |
13 | 稲美町 | 15 | 10 | -5 |
14 | 豊岡市 | 16 | 8 | -8 |
15 | 加西市 | 0 | 6 | 6 |
16 | 上郡町 | 0 | 3 | 3 |
17 | 伊丹市 | 33 | 0 | -33 |
17 | 猪名川町 | 0 | 0 | 0 |
17 | 高砂市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 西脇市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 三木市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 小野市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 加東市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 多可町 | 0 | 0 | 0 |
17 | 神河町 | 0 | 0 | 0 |
17 | 市川町 | 0 | 0 | 0 |
17 | 福崎町 | 0 | 0 | 0 |
17 | 相生市 | 0 | 0 | 0 |
17 | たつの市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 赤穂市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 宍粟市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 佐用町 | 0 | 0 | 0 |
17 | 養父市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 朝来市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 香美町 | 0 | 0 | 0 |
17 | 新温泉町 | 0 | 0 | 0 |
17 | 篠山市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 丹波市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 洲本市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 南あわじ市 | 0 | 0 | 0 |
17 | 淡路市 | 0 | 0 | 0 |
※この表は兵庫県が平成29年5月に公表した「各年度4月1日時点における待機児童数
」を基に作成しています。
兵庫県の待機児童数の概況
1.待機所児童数は232人も増加
兵庫県では、平成23年をピークに待機児童が一時的に減少したものの、平成27年以降は一貫して増加傾向にあり、平成29年は前年度比で500人以上も増えて過去最悪の状況になりました。
H19年 : 675人
H23年:1071人
H25年:802人
H26年:552人
H27年:942人
H28年:1,050人
H29年:1,572人
兵庫県では平成27年から子育て支援の基本計画である「ひょうご子ども・子育て未来プラン」に基づいて、各市町村の保育園整備をサポートしていますが、実態としては有効に機能しておらず、中間見直しを予定している今年度では実情に合わせた見直しが必要と思われます。
2.伊丹市で待機児童数ゼロを達成
伊丹市では、待機児童数が平成27年度に前年度比100人増の132人にまで悪化していましたが、この2年年で急減させ今年は待機児童数ゼロとなりました。
この理由について、市長は議会定例会で「特に保育需要の高い市中心部の対策に集中して取り組んだ結果」と述べています。
中心部での保育所整備は用地確保の問題がありとても難易度が高いのですが、民間保育園を誘致するにあたって的確なサポートができていたものと推測されます。
3.特定の6市で待機児童が急増
兵庫県は平成29年度に500人もの待機児童が増えていますが、実態としては、明石市(252人増)、西宮市(140人増)、宝塚市(94人増)、姫路市(80人増)、尼崎市(40人増)、神戸市(34人増)の6市で急増したことが原因です。
特に明石市の増加数は、待機児童対策が国の最重要政策の1つとなっている現状においては非常に珍しい状況です。
この原因は、第2子以降の保育所利用の無料化によるものです。
保育園無料化は、近年、注目されている施策の1つですが、あまり事例がないため、明石市が考えていた需要予測を大きく上回ってしまったのだと思われます。
保育所の定員数をこの1年で1000人増やしていますが、それでも不十分であったと言えます。
先進的な取り組みは評価できるものの、待機児童の増加によってかえって不公平な状況になっているため、早期の解消が望まれます。
4.平成30年4月に向けた保活対策
まずは、住んでいる市町村の窓口に行って、入園を希望する保育所の待機児童状況を確認しましょう。
保育課の担当者に「点数」を計算してもらい、入所できる可能性が高いか低いかを見てもらいましょう。
また、住んでいる地域で大規模なマンションや宅地での入居開始予定がある場合には、前年と比べて、入園希望者が急増する可能性がありため、点数がギリギリの場合は入所できない恐れがあります。
地域の実情に合わせて保育所が整備されるかどうかも担当者に聞いてみましょう。
希望の保育所を絞り込まず、入りやすい所に入るということを基本に保活をしましょう。