2018年待機児童数ランキング【東京都の市区町村】―ゼロからワーストまで―

2018年4月1日時点における東京都の保育園の待機児童数をランキングで紹介します。

2016・2017年と比較して増減数も確認することで、待機児童対策の頑張り度合いもわかります。

今、住んでいる町が保育園に入りやすいかどうか確認しましょう。

東京都の待機児童数ランキング【平成30年4月時点】

ランキングを見る時の注意点
1.待機児童数は毎年大きく変動します。
2.同じ市区町村の中でも、地区によって待機児童数にばらつきがあります。
3.保育所ごとにも待機児童数が異なっています。
ワースト市町村平成28年平成29年平成30年増減
1世田谷区1198861486-375
2江戸川区39742044020
3目黒区299617330-287
4大田区229572250-322
5府中市296383248-135
6足立区306374205-169
7国分寺市10292202110
8三鷹市264270190-80
9墨田区13414818941
10中央区263324188-136
11板橋区376231185-46
12台東区240227183-44
13中野区257375171-204
14調布市289312167-145
15渋谷区315266151-115
16町田市182229146-83
17日野市183252139-113
18西東京市154146129-17
19文京区98102100-2
20小平市16789967
21港区6416489-75
22小金井市15415688-68
23多摩市7983830
24荒川区16418180-101
25練馬区166487931
26江東区27732276-246
27狛江市1429875-23
28葛飾区1067664-12
29八王子市13910756-51
30稲城市09754-43
31武蔵野市12212053-67
32国立市8110153-48
33立川市19814548-97
34清瀬市44334411
35北区2328242-40
36武蔵村山市0123927
37東久留米市926738-29
38昭島市21173518
39新宿区582725-2
40東大和市732421
41品川区17821919-200
42瑞穂町252114-7
43青梅市2512131
44日の出町2099
45あきる野市18128-4
46東村山市76645-59
47羽村市1044
48八丈町4022
49千代田区0000
49杉並区136290-29
49豊島区105000
49福生市0000
49檜原村0000
49奥多摩町0000
49大島町0000
49利島村0000
49新島村0000
49神津島村0000
49三宅村1000
49御蔵島村0000
49青ヶ島村0000
49小笠原村0000

※この表は東京都が平成30年7月に公表した「都内の保育サービスの状況について」を基に作成しています。

東京都の待機児童数の概況

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1.待機所児童数は3000人以上も減少

東京都では、待機児童に対する都民の不満を背景に、2年前は過去最大の16,003人もの定員枠を増やしました。

昨年はさらにそれを超える16059人もの定員枠を増やしています。

その効果が今年(2018年)4月の結果に大きく寄与して3000人以上も待機児童数を減らしました。

近年の待機児童数の推移
H23年:7,855人
H24年:7,257人
H25年:8,117人
H26年:8,672人
H27年:7,814人
H28年:8,466人
H29年:8,586人
H30年:5,414人

このようい横ばい続きだった待機児童数は急激に減少しています。

しかし、近隣の神奈川、埼玉、千葉の待機児童数が1000人前後であるのと比較するとまだまだ異常な数であることは間違いありません。

2.待機児童数100人超の市区は20以下に

待機児童数が100人を超えている市区町村は2年前が32自治体、去年が27自治体、そして今年は19自治体にまで減りました。

特に世田谷区、大田区、目黒区、品川区、江東区、中野区では、前年比200人以上もの待機児童数を減らすことに成功し、そのうち江東区と品川区は100人を切って、待機児童ゼロも間近です。

超過密都市である23区では、一定規模の用地が確保できないため、園庭のない小規模保育所が急増しています。

豊島区、杉並区など先に待機児童ゼロを達成した自治体には園児の生活環境の質的向上にも力を入れて欲しいものです。

3.残念な江戸川区

前年度比で待機児童を減らせなかったうえに、待機児童数が200人以上もいる自治体が3つあります。

それは江戸川区、墨田区、国分寺市です。

そもそも待機児童は子供の人数に対して一定割合の定員枠を用意すれば解消される可能性が高まります。

その割合の目安が50%です。

では、この3自治体の利用者割合を見てみましょう。

江戸川区:36.2%
墨田区:50.7%
国分寺市:46.3%

実は墨田区は50%を超えていて他の区と比べてもかなり高い割合です。

これは予想以上に入園希望が多かったと考えられるため仕方ない面があります。

やはり東京都は働く女性の割合も多いでしょうから50%を超えたとしても保育園の整備に手を緩めることはできません。

また、国分寺市も50%に近い数字です。

それでも国分寺市は、想定通りに待機児童が解消できないことが昨年わかると、「子ども・子育て支援事業計画」の見直しを行い、より積極的な整備の方針を打ち出しました。そのため来年以降は待機児童を減らすことができるでしょう。

問題は江戸川区です。

江戸川区の36.2%という数字は東京都の市区で最低です。

過去5年の待機児童数の推移を見ても一貫して増え続けています。

この状況を見る限り、江戸川区は待機児童を解消する考えがないといって間違いないでしょう。

江戸川区に住むパパとママ達はもっと区長や区議会議員に対して「仕事しろ!」と怒って抗議するべきです。

署名を集めて、区議会の与党に働きかけをして、「〇年以内に50%まで引き上げろ!」という請願書を議会の定例会に出すことをおすすめします。

有権者である区民が力を合わせれば行政を動かすことはそれほど難しいことではありません。

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