妊娠39週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
ママの体に起きる出産の兆候や、胎児の身長・体重や発達状況を紹介するとともに、陣痛が来た時の栄養補給についても紹介します。
妊娠39週とは?
妊娠39週目とは「妊娠273日から279日」までの期間のことを指します。
日数:273~279日
出産までの日数:あと7~1日(※「出産予定日」から起算)
ついに出産予定日まで1週間を切りました。
妊娠10か月目の最後の1週間です。
ママもパパも「赤ちゃんはまだか、まだか」と待ちわびていることでしょう。
今週産まれなかったとしても、待っていれば必ずその時がきます。
入院・出産の準備品に漏れがないか、再度、確認しておきましょう。
特に母子手帳と健康保険証、診察券は肌身離さずもっておきましょう。
母親の体の状態
妊娠39週頃は、出産の時が突然やってくる・・・かも
いつ陣痛が来てもおかしくありません。
改めてお産が始まる兆候を確認すると・・・、
となります。
いずれか1つの兆候があれば、すぐ病院に連絡してください。
経産婦の場合は、第一子の時よりも赤ちゃんが大きく成長しているため、何となく予定日より早く生まれるのではないかと思っているかもしれません。
しかし、残念ながら経産婦だからといって、予定日よりも前に陣痛が来るとは言えません。
あくまで赤ちゃん次第です。
赤ちゃんの状態
妊娠39週目では、いつ生まれても大丈夫
39週目の胎児の大きさは、身長が50cm程度、体重が2500~3500g程度までに成長します。
この時期は脂肪が急速に増える時期で、体脂肪率は15%前後になり、皮下脂肪が厚くなってきたことで、肌の色も青白くなってきます。
赤ちゃんの位置は骨盤内まで降りてきており、あとは外の世界に飛び出すだけです。
ママがやるべきこと―お産に備えてエネルギーを補給しよう―
陣痛と陣痛の間にしっかり食べよう
入院・出産の準備はすでに終わっていることでしょう。
ところで、陣痛が来た時に食べるものは用意していますか?
病院からの距離にもよりますが、陣痛が始まっても間隔が10分を切るまでは、自宅で待機しているように指示されることが多いでしょう。
陣痛と陣痛の間に、着替えなどをして外出の準備をするとともに、おにぎりやサンドイッチなどを食べてしっかりエネルギーを補給しましょう。
なぜなら、陣痛が来てから分娩のまでの時間は、初産婦が平均11~17時間、経産婦が平均5~7時間にも及び、使われるエネルギー量は初産婦で2000kcalを超えると言われています。
長時間、陣痛の痛みに耐え、最終段階では力強くいきむ必要があります。
また、エネルギーが不足すると、子宮の筋肉は収縮ができなくなってしまいます。
夜中に陣痛が来ても食べられるように、冷蔵庫に冷ご飯などを常備しておきましょう。
ドキドキして食べ物がのどを通らないということもあるので、飲み込みやすい「ゼリー飲料」なども用意しておくと安心です。
なお、入院した時間帯によっては、分娩室に行く前に、病院食が提供されることもあります。
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー