妊娠12週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
ママの体の変化と赤ちゃんの発達状況について紹介するとともに、妊娠中の「むくみ」の予防法・解消法についても解説します。
https://cawaiku.com/child/pregnancy/maternity-calendar-2258
妊娠12週とは?
妊娠12週目とは「妊娠84日から90日」までの期間のことを指します。
日数:84~90日
出産までの日数:あと196~190日(※「出産予定日」から起算)
妊娠12週目からは、妊娠4か月目に入ります。
この妊娠4か月目は、「妊娠初期」と呼ばれる期間の最後の1か月となります。
赤ちゃんが流産せずに、この世に誕生する確率が高くなる時期に入りました。
安定期までもう少しです。
母親の体の状態
妊娠12週は、流産の可能性が少なくなる時期
赤ちゃんと母親を繋ぐ、臍の緒は太く長くなってきていて、胎盤の大きさも30g程度の大きさになってきました。
ところで、流産の約9割は妊娠12週未満(11週目まで)に起きます。
流産は「妊娠22週未満で出産ができなくなった状態」のことを意味しますが、その中でも妊娠12週未満までの流産を「初期流産」と言います。
初期流産の主な原因は胎児の「染色体異常」であるため、誰もどうすることもできない「自然淘汰」による死亡と考えられています。
その「自然淘汰」により流産する可能性は、12週目以降になるとかなり少なくなるとされています。
一方で、12週目以降に起きる「後期流産」では、「頸管無力症」や「子宮筋腫」などの母体側の原因で流産することが割合として高くなります。
赤ちゃんの状態
妊娠12週目は、身長や体重の増加率がややスローダウンします
骨が固くなっていく「骨化」が進み、超音波健診で白い骨が見られるようになります。
さらに、これまで丸まってた姿から、手足を激しく動かしたり、足を伸ばしている姿勢も見られるようになります。
12週目では、大きさが6cm以上、体重が30g程度で、これまでの成長のスピードよりはスローダウンしています。
また、成長に個人差が現れ始めます。
ママがやるべきこと―むくみの解消―
妊娠中はむくみが出やすい
妊娠すると、赤ちゃんに酸素や栄養を届けるために血液の量が増え、体の水分も3割増えるとされています。
その結果、約3割の妊婦さんが、足がだるくなる「むくみ」を経験します。
かつて「むくみ」は妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)のひとつと考えられていましたが、現在では、むくみだけではお産のリスクが高いとはみなされていません。
とはいえ、「むくみ」を軽く考えて放置をすれば、足の静脈が蛇行してしまう「下肢静脈瘤」になることもあるため、その予防もかねて「むくみ」を解消しましょう。
まず、「むくみ」は妊娠に次の2つが加わると、より発症しやすくなります。
特に外食が続くと、塩分を摂りすぎることがあるため、できるだけ手作りの料理を食べるといいでしょう。
また、効果的なむくみの予防法・解消法としては、
などが挙げられます。
いずれの方法も、ちょっとした心がけでできるものなので、「足がむくんでだるい」と感じているママは試してみましょう。
https://cawaiku.com/child/pregnancy/pregnancy-13-week-3098
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー