妊娠16週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
母親の心と体の変化や、胎児の器官や体の発達状況について紹介するとともに、妊娠5か月目に行うことが多い「安産祈願」についても解説します。
https://cawaiku.com/child/pregnancy/maternity-calendar-2258
妊娠16週とは?
妊娠16週目とは「妊娠112日から118日」までの期間のことを指します。
日数:112~118日
出産までの日数:あと168~162日(※「出産予定日」から起算)
妊娠16週目からは、妊娠5か月目となり、妊娠中期に入った最初の1週間です。
妊娠中期はいわいる「安定期」と呼ばれる時期で、ママの体調も安定し、胎動も感じられるようになることで、赤ちゃんとの時間を穏やかに過ごせるようになります。
母親の体の状態
妊娠16週は、体調が安定し、気持ちにも余裕ができる時期
なかなか「つわり」が収まらないという妊婦さんもいるとは思いますが、多くの場合、安定期に入るまでに「つわり」は消失します。
そして、基礎体温も低温期になって体のだるさも消え、妊娠生活に余裕が持てるようになってきたのではないでしょうか?
妊娠5か月目に入る今週からは、出産に向けた準備をはじめる良い時期です。
ウォーキングやストレッチなど軽い運動をして心も体もリフレッシュしましょう。
また、食欲が増している妊婦さんもいると思いますが、妊娠中の体は皮下脂肪が蓄えられやすい状態になっています。
その結果、脂肪の付きやすい部分である胸や腰回りがふっくらとしてきたと感じるかもしれません。
食べ過ぎによる体重増加にはくれぐれも気を付けましょう。
赤ちゃんの状態
妊娠16週目は、骨格が強く大きくなる時期です。
16週目の胎児の大きさは、身長が16cm程度、体重が120g程度まで成長します。
これまで形成された内臓のほとんどが移動を完了し、本来あるべき位置におさまって、さらに機能が成熟していきます。
器官の形成が終わり、これから急激に赤ちゃんは大きくなるとともに、筋肉や骨が強くなって動きもますます活発になります。
また、この頃、反射神経の発達で「まばたき」もできるようになっています。
ママがやるべきこと―戌の日に安産祈願を―
安産祈願に行きましょう。
1.戌の日を知ってますか?
日本には「古事記」に出てくるような古い時代から、妊婦のお腹に「岩田帯」を巻いて安産祈願をするという風習がありました。
また、暦を「子丑寅・・・」と干支で数える中国の考え方が日本に伝わり、多産でお産が軽い「犬(戌)」にあやかって、「戌の日」に安産祈願をすることが定着しました。
安定期に入った妊娠5か月目の最初の「戌の日」に、腹帯を巻いたり、神社にお参りをして安産祈願をするのが習わしです。
なお、「戌の日」が何日なのか知りたい方は、こちらの記事で確認してください。
2.体調優先で安産祈願を
いくら「安定期」とは言え、体調は人それぞれです。
また、ちょうど真冬の寒い時期かもしれません。
「安産祈願」をしたいからと無理に「戌の日」にお参りする必要はありません。
体調を崩してしまっては本末転倒です。
「戌の日」にこだわらず、気候が暖かく、体調が良い日を見計らって、パパと一緒に神社などに参拝するといいでしょう。
3.腹帯を探してみよう
また、「戌の日」をきっかけに、腹帯を身に着ける妊婦さんも多くいます。
腹帯を巻くと安産になるという医学的な根拠はありません。
しかし、お腹の冷えを予防する効果があり、また、骨盤をサポートして腰痛が軽くなると感じる妊婦さんもいるようです。
様々なタイプの腹帯があるので、自分に合ったものを探してみてもよいでしょう。
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー