妊娠41週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
また、もし42週目以降になってしまった場合、どのようなお産になるのかと言うことについても紹介します。
妊娠41週とは?
妊娠41週目とは「妊娠287日から293日」までの期間のことを指します。
日数:287~293日
出産までの日数:0日(※「出産予定日」から起算)
出産予定日を過ぎてから1週間以上が経過しました。
正期産は妊娠37~41週目の期間を指すため、今週は「正期産」期間の最後の1週間となります。
母親と赤ちゃんの様子
妊娠41週になったら、赤ちゃんに「出てきて!」とお願いしよう。
頻尿や子宮口の開き、前駆陣痛などの出産の兆候があるのであれば、あとは破水や陣痛といった本格的なお産待ちということになります。
しかし、臨月の状態が長く続いて、肉体的にも精神的にも疲れがたまっているかもしれません。
いくらのんびりとした赤ちゃんでも、お母さんを待たせすぎですね。
ママは10カ月にも及ぶ長い期間を本当に頑張ってきました。
ここまで来たらママとパパは、「1日でも早く出てきてくれるように」と、赤ちゃんに声をかけてお願いするしかありません。
赤ちゃんの耳は、しっかりとママとパパの声を聴くことができるのですから。
胎児は皮下脂肪も筋肉も十分に育っており、むしろ胎児の生育に胎盤の機能が追いつかないほどになりつつあります。
胎児の体重は、先週とそれほど変化はないでしょう。
お母さんのお腹の中は快適とは言えない状態に近づいてきたので、そろそろ赤ちゃんも外に出ようかと決意をしてくれることでしょう。
妊娠42週目以降はどうなる?
41週目にも生まれず、42週目以降になってしまうと「過期産」と呼ばれる期間に入ってしまうことになります。
過期産になると、胎盤の機能だけでは十分な酸素や栄養を胎児に届けることができなくなり、発育できなくなるリスクがでてきます。
そのため赤ちゃん自身の力で出てきてもらう「自然分娩」を待たずに、陣痛促進剤を使って人工的に分娩を行う必要が出てきます。
赤ちゃんやママの状態を検査したうえで、主治医の総合的な判断に基づいて、妊娠41週目のどこかで入院をしてお産をすることになるでしょう。
望んでいた自然分娩ができないとしても、あまりがっかりしないでください。
赤ちゃんが生まれた時の喜びは、分娩方法がどうだったかなんて全く忘れてしまうほど感動的なものですよ。
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー