妊娠7週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
この時期は、赤ちゃん(胎芽)の器官の形成が著しく、どんどん大きくなっています。
それに合せるように母親の子宮も大きくなっていく時期です。
https://cawaiku.com/child/pregnancy/maternity-calendar-2258
妊娠7週とは?
妊娠7週目とは「妊娠49日から55日」までの期間のことを指します。
日数:49~55日
出産までの日数:あと231~225日(※「出産予定日」から起算)
妊娠7週は、妊娠2か月目の最終週です。
ここまでは、赤ちゃんのことを「胎芽」と呼んでいましたが、それも今週が最後です。
8週目からはいよいよ「胎児」と呼ばれるようになります。
母親の体の状態
妊娠7週は、出産予定日がわかる時期です。
子宮は胎盤などで生成されるエストロゲンと言うホルモンの影響でどんどん大きくなっています。
妊娠7週目は、鶏の卵よりも少し大きい「ガチョウの卵大」程度まで拡大しています。
そのため、お腹の張りを感じたり、膀胱が押されて頻尿になる妊婦さんもいることでしょう。
妊婦さんによって個人差はありますが、乳房の張りを感じ、乳首がうっすら黒ずんで見えるため、「妊娠した!」ということをより強く実感するかもしれません。
また、つわりの症状については、5~7週で多くの妊婦さんが出始めます。
つわりは、胎芽と子宮の間にある「絨毛」から分泌されるhCGホルモンの影響で起きると考えられていますが、精神的なストレスなどによっても症状が顕れるとされています。
そのため、症状には個人差が大きく、点滴が必要なほど酷い症状のママもいれば、妊娠10週目も待たずに症状が「軽くなる」「なくなる」というママもいるのです。
赤ちゃんの状態
妊娠7週目は、頭、胴体、腕、足の各部位がより明確になってくる
7週目では、胎芽の大きさは、ピーナッツの粒くらいの2cm程度に達し、体重は4g程度になっています。
脳の発達が著しく、胎芽の半分近くを頭が占めている状態のためまだ2頭身です。
しかし、この頃までに腕が形作られ、ひじや手首の区別もつくようになります。さらに、指となる窪み(くぼみ)も現れ始めます。
引き続き、目や唇といった顔の各パーツ、心臓、脾臓、腎臓といった内臓も発達していきます。
心臓は1分間に80回程度のペースで動いています。
ママがやるべきこと
無理は禁物です!流産の恐れもあります。
この時期は、流産が発生しやすい時期となります。
妊婦の10~15%に流産がおこるとされています。
妊娠7週目までの胎芽の時期に流産が起きる原因の約70%は「染色体異常」によるものと考えられています。
染色体になんらかの異常があるために発育できず死亡してしまうのです。
母親や医療従事者が努力しても助けることのできないため、いわば「自然淘汰」であると考えられています。
一方で、明確な因果関係があるわけではありませんが、過労やストレスなどによって流産が起きる可能性も否定できません。
妊娠を契機に仕事や家事を見直すことで、母親の体に過度な負担がかからないように配慮しましょう。
万が一、お腹の張りを感じたり、出血がある場合には、医療機関で相談しましょう。
場合によっては、仕事を休んで安静が必要なケースもあります。
<参考書籍>
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー