妊娠37週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
ママの体に起きる変化や、胎児の身長・体重や発達状況を紹介するとともに、破水の基礎知識と対処について解説します。
妊娠37週とは?
妊娠37週目とは「妊娠259日から265日」までの期間のことを指します。
日数:259~265日
出産までの日数:あと21~15日(※「出産予定日」から起算)
妊娠37週からの出産は「正期産」となります。
胎児の体は、新生児として十分な成熟段階になっています。
いつ生まれてもおかしくないため、まだ入院・出産準備ができていないというママは早急に整えましょう。
母親の体の状態
妊娠37週頃は、胎動が少なくなることも
出産予定日まで3週間を切りました。
すでに妊婦健診で子宮口が1~3cmくらい開いていると言われているママもいることでしょう。
出産予定日が近づくにつれて、おりものの量が増え、不規則なお腹の張り(前駆陣痛)も顕れるようになります。
本格的な陣痛は10分に1回定期的にお腹が張りと強い痛みを伴うものなので、勘違いしないようにしましょう。
出血や破水があれば、すぐに病院に電話しましょう。
赤ちゃんの位置が下がって骨盤の中に入ると、動きが制約されて、胎動は少なる場合もあります。
赤ちゃんの状態
妊娠37週目では、いつ生まれても大丈夫
37週目の胎児の大きさは、身長が48~49cm程度、体重が2300~3100g程度までに成長します。
今週、生まれたとしても、赤ちゃんは泣くことも呼吸することもでき、ママのおっぱいやミルクを消化することもできます。
胎児の腸には、羊水や内臓にあった細胞の老廃物から作られた「胎便」が存在しています。
また、すでに感染症に抵抗するための免疫が胎盤を通じてママの体から移行しています。
このように、いつ生まれても大丈夫なまでに成長しました。
誕生に向けて、体の位置も骨盤の中まで下がってきました。
ママがやるべきこと―もし破水をしたら―
破水をしたらすぐに病院に連絡を
破水とは、胎児と羊水を包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が流れ出ることを指します。
「陣痛が来て、破水して、赤ちゃんが出てくる」という順番でお産が進むと考えているママ・パパは多いかもしれません。
しかし、陣痛などの前触れもなく、突然破水をして、そこから陣痛が始まるというケースもあるのです。
また、本格的なお産に至らなくても、破水をすると感染症を予防するためにただちに処置が必要です。
そのため破水をしたら急いで病院へ連絡しましょう。
破水の仕方は人それぞれです。
特に少量の場合は、破水と気づかないこともあります。
ふだんのおりものと少し違うと感じたら、まずは病院に連絡して判断を仰ぎましょう。
電話だけではわからない場合は、直接診る必要があるため病院に行くことになります。
また、陣痛がなくても破水したら病院に行く必要があるということをパパにも伝えて、真夜中でも病院に連れて行ってもらえるように、心の準備をしてもらいましょう。
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー