妊娠38週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
ママの体に起きる出産の兆候や、胎児の身長・体重や発達状況を紹介するとともに、陣痛の軽減方法についても紹介します。
妊娠38週とは?
妊娠38週目とは「妊娠266日から272日」までの期間のことを指します。
日数:266~272日
出産までの日数:あと14~8日(※「出産予定日」から起算)
「正期産」の期間に入って2週目になりました。
早ければ今週中に出産するママもいるかもしれませんね。
お腹の張りがあるたびに「陣痛?」と思ってしまうため、落ち着かない日々が続きます。
母親の体の状態
妊娠38週頃は、食欲が戻ってくることも
この時期、赤ちゃんが胎盤の中に降りてきたため、胃の圧迫が和らいで食欲がでて来ることがあります。
一方で、子宮が下がってさらに膀胱が圧迫されるために頻尿になっていることでしょう。
そのため夜も寝苦しく、辛い日々が続くため「早く陣痛こないかな?」と首を長くして待っているママもいることでしょう。
しかし、ママはお産のタイミングを決めることは出来ません。
赤ちゃんが出たくなる時を待つのみです。あと少し頑張りましょう。
さて、すでに2~3cmまで子宮口が開いているというママも多いのではないのでしょうか?
だからといって、陣痛が来るとは限りません。
お腹の張りがあったとしても、長続きせず間隔も不規則であれば、ただの前駆陣痛にすぎません。
初産婦さんだと前駆陣痛と陣痛の違いがわかるのかと心配になるかもしれませんが、陣痛は、前駆陣痛とはまるで次元の違う痛みの強さであるため、初めてでも必ずわかります。
同じように「おしるし」と「内診後の出血」についても違いがわかりにくいでしょう。
出血の場合は、自己判断せず、必ず病院に電話して指示を仰ぎましょう。
赤ちゃんの状態
妊娠38週目では、いつ生まれても大丈夫
38週目の胎児の大きさは、身長が48~49cm程度、体重が2400~3200g程度までに成長します。
すでに新生児として十分な成長段階になっています。
今週は、さらに脂肪が増えて体は丸みをおびてきます。
また、全身を覆っていた産毛が少なくなってきます。
ママがやるべきこと―陣痛の痛みを乗り切る―
少し手も楽になる方法や姿勢を見つけよう。
本格的な陣痛は、想像以上に痛いものです。
分娩が違づくにつれて、どんどん陣痛は激しさを増してきます。
痛みの波が襲ってきたときに、少しでも痛みを和らげたり、気がまぎれる方法を知っておきましょう。
パパにも覚えてもらって、陣痛になったらやってもらうようにしましょう。
痛みを和らげる姿勢
自分が楽だと感じる姿勢であればなんでも構いません。
痛みを和らげる小技
三陰交とは足の内側の「くるぶし」の頂点から指4本分まで上にいった場所にあります。
「安産のツボ」と呼ばれ、足のむくみや陣痛の痛みを和らげると言われています。
紹介した姿勢や方法に限らず、ママ自身が少しでも楽になることを見つけて、パパにも協力してもらいましょう。
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー