妊娠8週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
この時期は、赤ちゃんがついに「胎児」と呼ばれる段階に入ります。
と同時に「つわり」がピークを迎えます。
その「胎児」の発達状況と、重度の「つわり」について紹介します。
妊娠8週とは?
妊娠8週目とは「妊娠56日から62日」までの期間のことを指します。
日数:56~62日
出産までの日数:あと224~218日(※「出産予定日」から起算)
妊娠8週から妊娠3か月目がはじまります。
これまで「胎芽」と呼んでいた赤ちゃんを「胎児」と呼ぶようになり、全ての主要な構造が形成されて、発達状況がステップアップしました。
母親の体の状態
妊娠8週は、つわりがピークを迎える時期です。
つわりは多くの場合、7~9週にピークを迎えて、12~15週で消失に向かいます。
妊婦の7~8割が経験するとされていますので、かわいい赤ちゃんを産むための通過点と思って、何とか乗り切りましょう。
つわりは、ホルモンの影響によって起きるだけでなく、精神面も影響していると考えられているので、仕事や家庭で抱えている不安を軽減できるように、職場の上司や夫に出来る限りの配慮してもらうように相談しましょう。
また、「つわり」は妊婦なら誰でも起きるものと思って、ひたすら我慢を続けるのではなく、酷い嘔吐症状が続くようであれば「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれる病気である可能性があることも知っておきましょう。
「妊娠悪阻」の可能性がある症状としては、
などが挙げられます。
これらはあくまでも目安に過ぎないため、日常生活に支障をきたしていれば、早めに医療機関を受診しましょう。
妊娠悪阻は、母体の栄養障害や脱水症状を引き起こすため、点滴治療、場合によっては入院をしての治療が必要になる場合があります。
赤ちゃんの状態
妊娠8週目は、内臓の基本部分が形成されます
8週目で胎児は2cmを超える大きさになります。
背骨が発達し胴体が伸びてきます。
内臓についても心臓、肝臓、肺、脳などの重要な臓器は、基本となる部分が形成されています。
また、神経も急速に発達して、手足を動かせるようになってきます。
顔には皮膚の部分が大きくなり、おでこ、鼻、唇などが形成されて、人の顔に近づいてきました。
ママがやるべきこと
役場で母子手帳をもらいましょう。
市役所(区役所)で母子手帳をもらいましたか?
役場は平日しか開庁していないため、仕事で忙しく、なかなか行けないというママもいるかもしれません。
しかし、医療機関で妊娠を確認したらできるだけ早く母子手帳を交付してもらいましょう。
母子手帳は、単に妊娠や出産の記録をするだけでなく、妊婦健診の基本部分が無料になる受給券もセットになっています。
また、母子手帳の交付にあたって保健師などによる30分程度の面談を行っている自治体もあり、もし何らかの事情で母子に対する公的な支援が必要であれば相談にのってくれます。
なお、母子手帳を受け取る際には以下の準備をしてから役場に出向きましょう。
<参考書籍>
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー