七五三の「前撮り」で見落しがちなメリットとデメリット

神社にお参りする前日までに七五三の記念撮影をしてしまうことを「前撮り」と言います。

実は「前撮り」にはメリットだけでなくデメリットもあります。

そこで「前撮り」の注意点や損得について解説します。

七五三で「前撮り」をするメリット

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1.撮影料金が安い

七五三の11月15日前後に撮影するよりも、8月、9月などに写真撮影をすると、いわゆる「早割」特典で安く七五三の写真を撮ることができます。

そもそも、写真スタジオにとって七五三は一番の「稼ぎ時」となります。

1日に撮影できる組数には上限がありますから、できるだけ七五三の前後に分散してもらったほうが、撮影できる組数が増えて売り上げも高くなります。

七五三近くになれば黙っていても予約が入りますが、8月や9月は何もしなければ予約が入りません。

そこで写真スタジオは「前撮りキャンペーン」を企画して、値段を安くし、特典も色々とつけて、早い時期の予約を獲得します。

2.待ち時間が少ない

11月15日やその前後の土日はとくに混雑します。

七五三の撮影には、着物の着付け、ヘアメイクも必要となるため1組にかける時間は必然的に長くなります。

特に子供が相手ですから大人の思い通りに動いてくれず、予想以上に時間がかかってしまうものです。

そのため予約の時間にいっても、前の組がなかなか終わらないため、かなりの時間を待たされることがあります。

前撮り期間である8月や9月は特にイベントがない閑散期であるため、それほど待ち時間なく撮影してもらえる可能性が高くなります。

3.2種類の着物を着られる

前撮りをするということは、撮影で1回、神社参拝で1回と少なくとも計2回は和服を着ることになります。

人生で1回だけのその年の七五三を、2つの異なる柄の着物を着て思い出に残すことができます。

ところで、着物を2回レンタルするとなると「結局、料金が高くなるのではないか?」と思ってしまうのですが、写真スタジオによっては「前撮りプラン」に七五三当日の参拝用レンタル着物が含まれていたり、また、数千円といった低価格でレンタルできる特典がついています。

4.急な変更でも安心

11月と言えば急に気候が涼しくなって風邪の引きやすい季節です。

特に子供はすぐに風邪を引いてしまいます。

七五三の撮影、参拝、食事会などをまとめて1日でやろうと予約をしていても、高熱が出て何もできなくなることも十分に考えられます。

急なキャンセルや変更で余計な手間や出費がかかってしまうかもしれません。

8月、9月、10月などの温かい気候の時に写真撮影を済ませて置けば、病気で参拝できなくても記念の写真はしっかりと残ります。

七五三で「前撮り」をするデメリット

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1.手間と時間がかかる

前撮り最大のデメリットは、2回も着付けとヘアメイクをする必要があるという手間です。

スタジオアリスに代表される写真スタジオの「前撮りプラン」は、10月までに写真撮影をして、11月にもスタジオに行ってお参り用の着物の着付けをしてもらう必要があります。

子供の性格にもよりますが、落ち着いてじっとしていられない子供を2度連れて行く必要があるのは、意外と大変です。

また、七五三のために消費する時間を考えると、撮影と参拝をまとめたほうがトータルで短くなることは言うまでもありません。

2.子供に拒否されるかもしれない

3歳の七五三というとイヤイヤ期の真っ最中の時期です。

もし1回目の着付け(写真撮影)で気に入らないことがあれば、七五三の当日に着物を着ることを拒否される可能性があります。

本当に七五三で「前撮り」すべき?

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七五三の前撮りはキャンペーン価格で安くなるため基本的にはお得だと言えます。

しかし、メリット・デメリットで紹介したように場合によっては「前撮り」が裏目に出ることもあります。

そこで、七五三の年齢別に「前撮り」の損得を考えてみましょう。

3歳の場合

3歳の七五三は本来、男女のお祝いですが、実際には女の子だけお祝いすることが一般的です。

数え年3歳でも、満年齢3歳でも、この時期は本当に自我が強く、自分の感情をコントロールすることがまだまだ難しい年齢となります。

そのため前撮りと合せて2回の着付けは嫌がる可能性があります。

もし、前撮りをして着物が嫌いになってしまったら、七五三のときは無理に着物を着せず、ワンピースなどで代用してもいいのではないでしょうか?

無理に嫌いな着物を着せても、泣きわめくばかりで何もできなくなってしまうこともあるからです。

写真ではなく、あくまで正装で神社を参拝することが大切と考えているのであれば、当日だけ着物を着せたほうが無難かもしれません。

5歳の場合

5歳は男の子の七五三祝いです。

袴を着て懐刀も持てるので、ヒーローになった気分で大喜びするかもしれません。

「かっこいい!」「お侍さんみたい!」「忍者みたい!」とおだてればすんなり和服も着てくれることも多いでしょう。

むしろ男の子の場合、はしゃぎ回って落ち着きがないので、借りた着物を汚さないかとハラハラします。

それでも着物を嫌がって絶対に着ないという年齢ではないので、少し手間ですが料金が安く済む前撮りはやはりお得だと言えます。

7歳の場合

7歳は女の子の七五三祝いです。

個人差はあると思いますが、基本的にはオシャレも楽しむ年齢になっているので、着物を最低2回は着られる「前撮り」は、むしろ子供が大歓迎でしょう。

どの着物を選ぶか迷いすぎで、見ている大人がイライラするかもしれないくらいです。

お姫様気分を2度も味わえれば、本人にとって七五三は最高の思い出になるでしょう。