目次
赤ちゃんの沐浴に使われる「ベビーバス(沐浴桶)」の必要性について解説します。
また、ベビーバスは「いつまで使うのか?」「いつまで使えるのか?」という点についても詳しく解説します。
ベビーバス(沐浴桶)は必要か?
1.必要性はかなり高い
出産後に赤ちゃんを迎えるにあたって、ベビーバスは基本的に必須のアイテムであると言えます。
まず大前提として、新生児の沐浴は良好な健康状態であれば退院後から毎日行います。
赤ちゃんの清潔を保つことで感染を予防して、スキンシップにもなるからです。
暑い夏は汗が多いため沐浴を1日2回行うこともあります。
沐浴は赤ちゃんの体を冷やさないようにお湯の中に体を入れたまま洗う必要があるので、ベビーバスのように赤ちゃんの体の大きさに合った一定の深さのある桶(おけ)が欠かせません。
2.代用品もあるがおすすめはしない
では、ベビーバスがないと絶対に沐浴ができないのかと言えば、確かにそんなことはありません。
家庭にあるものでベビーバスの代用となるものとしては、衣装ケースと洗面台が考えられます。
まず、衣装ケースですが、プラスチック製のベビーバスと形状がよく似ているため代用する家庭もあるようです。
しかし、ベビーバスとの一番の違いは「水抜き栓」がないことです。
ベビーバスで沐浴をする場合は、赤ちゃんの体を石鹸で洗ったあとに水抜きをして、最後にきれいなお湯をかけてから上がります。
水抜き栓のない衣装ケースの場合は、石鹸で汚れたお湯から赤ちゃんを出して、上がり湯をする必要があり、安全面を考慮するとママが赤ちゃんを持ち上げて、パパがお湯をかけるといった2人体制での沐浴が必要になります。
ベビーバスなら無理なく1人で沐浴できるので、やはり不便です。
また、衣装ケースでの沐浴には沐浴剤を使うという方法も考えられます。
沐浴剤は保湿のために上がり湯をしないで済むからです。
これならば衣装ケースであっても1人で沐浴ができます。
ただし、沐浴剤での入浴は赤ちゃんに合う合わないがあるため、やはり、石鹸を使った沐浴も、沐浴剤での沐浴も共に無理なくできるベビーバスがあるほうが安心です。
もうひとつの代用は洗面台を使って沐浴することです。
洗面台はベビーバスと同じように水抜き栓もあり、お湯も簡単に入れらるので、利便性には問題がなさそうです。
しかし、安全面と衛生面を考えるとやはりベビーバスが望ましいでしょう。
ベビーバスは、赤ちゃんが安全に沐浴できるようなストッパーがあったり、クッションが備えられている商品があります。
とくに初めて沐浴をするママ・パパにとっては安心できます。
また、衛生面ですが、そもそも赤ちゃんを沐浴するのは、大人と一緒にお風呂に入らないでことで大人からの感染を予防することができるからです。
したがって、手洗い、うがい、歯磨きなどで使う洗面台をベビーバス代わりにするのであれば、洗面台を清潔にするために消毒も必要になってきます。
洗面台はベビーバスのように使用後の乾燥が難しいからです。
ちなみに洗面台で安全に沐浴するためのクッションなども売られていますが、ベビーバスと大差ない値段ですので、より衛生的なベビーバスをおすすめしたいです。
ベビーバスはいつまで使う?
1.沐浴が終わる生後1か月まで
沐浴は少なくとも生後1か月になるまで行います。
その後は、親と一緒にお風呂に入ることができるため、基本的にベビーバスは使わなくなります。
そのわずか1か月間のためにベビーバスを買うのはもったいないと思う人もかもしれませんが、ベビーバスは決して高いものではなく、ビニールプールのように空気を入れて使うようなタイプであれば2000円を切る価格で購入することができます。
なので、利便性や安全性を考慮して、やはりベビーバスを用意したほうが良いでしょう。
2.多くの商品は生後3か月が限度
通常は生後1か月を過ぎたらお風呂に入ることができますが、実際にはその後もしばらく沐浴を続ける家庭もあります。
沐浴の手順に慣れてしまうと、お風呂に移行することにハードルを感じる場合があるからです。
しかし、それでもベビーバスで沐浴ができるのは最大でも生後3か月までです。
多くの商品では生後3か月までが使用可能月齢としていますし、実際に生後3か月を超えた赤ちゃんは体が大きくなっているため小さなベビーバスでの沐浴はやりずらくなります。
3.バスチェアとして使える商品も
ベビーバスの中には、お風呂に移行した後も、バスチェアとして利用できる商品があります。
具体的にはお尻部分に「ストッパー」と呼ばれる突起があるタイプの商品などがそうです。
ママやパパが自分の体を洗っている間に、赤ちゃんをベビーバスに座らせて待ってもらうことができるのです。
赤ちゃんの腰が据わるのは、だいたい生後7か月頃になりますので、その頃まではバスチェアとして活用する方法があります。