妊娠9週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
母体における乳房や子宮の変化、赤ちゃんの発達状況について紹介するとともに、妊産婦の時期に必要なカルシウムの摂取方法についても紹介します。
https://cawaiku.com/child/pregnancy/maternity-calendar-2258
妊娠9週とは?
妊娠9週目とは「妊娠63日から69日」までの期間のことを指します。
日数:63~69日
出産までの日数:あと217~211日(※「出産予定日」から起算)
妊娠9週では、「胎児」と呼ばれる時期に入って2週目となります。
体の基本的な器官・組織が揃い、ますます人間の子供らしく成長する時期です。
また、母親はお腹が大きくなったり、乳房がはったりと妊婦らしい体の変化が起きて、より赤ちゃんがお腹にいることを実感できる
母親の体の状態
妊娠9週は、お腹が大きくなったと感じはじめる時期です。
7~9週につわりがピークを迎えるため、9週では体の疲れや不調を感じることも多いでしょう。
しかし、早ければ妊娠11週頃からつわりの症状が軽くなって消失する妊婦さんも出てくるため、もうしばらくの辛抱です。
とは言え、中には出産直前までつわりが続く妊婦さんもいるので、過度な期待は禁物です。
また、子宮が大きくなっているため、腸が圧迫されて便秘になりやすく、膀胱が押されて頻尿にもなります。
お腹周りが少し大きくなったと感じる妊婦さんも増えていることでしょう。
乳房の変化としては、ホルモンの影響で、乳輪や乳首が黒ずみ、おっぱいが吸いやすいように柔らかくなってきます。
さらに乳輪にはモントゴメリー腺とよばれる多数のぶつぶつが見られるようになります。
赤ちゃんの状態
妊娠9週目は、手足の指も確認できるようになります
9週目で胎児の大きさは3cm近くに伸びます。
手足の指も確認でき、鼻や顎と言った顔の凹凸(おうとつ)も確認できるようになるため、より人間の赤ちゃんらしい体つきになっています。
内臓の形成もますます進み、血液を作り、尿を排泄することもできるようになっています。
ママがやるべきこと
意識的にカルシウムを摂取しよう
大前提として、カルシウムに限らずバランスの良い食事を心がけて、必要な栄養素をしっかり取りましょう。
ただし、つわりが重い場合には、栄養素が豊富だからと無理して食べるのではなく、食べられるものをしっかり取るようにします。
その上で、ママの健康を維持するため、また赤ちゃんの発育を促すために必要不可欠な栄養素であるカルシウムもしっかり補給していきたいものです。
しかし、厚生労働省の「妊産婦のための食生活指針」によれば、日本人女性の1日のカルシウム摂取量は20代で457mg、30代で465mgとなっており、1日に必要な摂取量の目安である600mgを大きく下回っています。
カルシウムは、生乳、チーズ、ヨーグルトといった乳製品に豊富に含まれています。
そのため乳製品を主として、大豆製品、子魚、小松菜なども食事の中で摂取するようにします。
目安としては、牛乳2杯(400mg)に、木綿豆腐100g(120mg)、小松菜3分の1束(120ml)、ししゃも3尾(165mg)などを組み合わせて摂取するといいでしょう。
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー