目次
子供が「おむつはずれ」をする平均的な年齢について解説します。
「おしっこ」や「うんち」のしつけ状況が気になっているママ・パパは参考にしてみてください。
「おむつはずれ」した平均的な年齢
昼夜問わず「おむつはずれ」が完了する平均的な年齢は3~4歳です。
具体的には3歳の半数以上、4歳の8割以上が「おむつはずれ」をしています。
また、個人差はありますが、排泄が自立する順番としては、3歳を過ぎるとまず日中の「おしっこ」ができるようになり、次いで「うんち」ができるようになり、最後に4歳頃から夜中の「おしっこ」ができるようになるという傾向があります。
根拠となる具体的なデータについては、この後に説明していきます。
いつ、どのように「おむつはずれ」をしていくのか?
「おむつはずれ」の年齢については、厚労省の補助事業として日本小児健保協会が調査した「幼児健康度に関する継続的比較研究」の結果に基づいて独自に推定しています。
なお、排泄が自立する時期には個人差があります。ここではあくまで一般的な傾向を紹介しているにすぎません。
1.トイレトレーニング開始の時期
まず、トイレトレーニングは何歳から始めているのでしょうか?
1歳 | 1歳6か月 | 2歳 | 3歳 |
---|---|---|---|
11.5% | 43.7% | 77.7% | 98.6% |
1歳 | 1歳6か月 | 2歳 | 3歳 |
---|---|---|---|
7.04% | 26.0% | 60.7% | 93.1% |
「おしっこ」のしつけは1歳6カ月を過ぎた頃から始めて、「うんち」のしつけは2歳を過ぎてから始める家庭が多いようです。
1歳6か月を過ぎると上手に歩くこともできて、発する言葉も増えてくる時期なので、「トイレにいこうか?」という会話が成立しやすくなってくるからだと考えられます。
「おしっこ」よりも「うんち」のしつけが遅い傾向にあるのは、おそらく「うんち」は1日1回程度しか機会がないため、頻繁な排泄のある「おしっこ」のほうがトレーニングしやすいという実情があるからだと思われます。
2.日中の「おむつはずれ」をした時期
続いて、おむつをつけずに日中を過ごせるようになる年齢は何歳頃でしょうか?
2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 |
---|---|---|---|
14.5% | 74.0% | 92.1% | 94.3% |
2歳では1割強に過ぎませんが、3歳になると7割以上の子供がオムツを取って日中を過ごしています。
既に説明したように2歳の大半がトイレトレーニングを始めているのですが、実際にオムツが外れるそうになるのは3歳からとなっており、トレーニングの成果が出始めるのにはそれなりの時間がかかることがわかります。
なお、日中にオムツが外れていても「うんち」だけではトイレでできずにオムツを履いてするという子供も含まれています。
3.トイレでうんちができるようになった時期
では、その「うんち」ですが、何歳頃からトイレでできるようになるのでしょうか?
2歳 | 3歳 | 4歳 |
---|---|---|
14.3% | 71.3% | 90.6% |
「おしっこ」と同じく、ほとんどの2歳児はトイレでうんちをすることはできません。
しかし、3歳になると一気に7割を超える子供ができるようになります。
また、3歳で「おしっこ」は74.0%、「うんち」は71.3%、4歳で「おしっこ」は92.0%、「うんち」は90.6%の子供がトイレで排泄できるようになっています。
つまり、「おしっこ」と比べると「うんち」はやや自立する時期が遅くなる傾向があるということになります。
「うんち」は「おしっこ」と違って心理的な要因で出せなくなることも多いため、便意を感じてトイレに行っても緊張や恐怖心などで上手く出せないことも自立が遅れる要因として考えられます。
4.「おむつはずれ」が完了した時期
最後になりましたが、昼夜問わずトイレで「おしっこ」と「うんち」ができるようになり、1日を通してオムツ外れが完了する年齢はいつ頃でしょうか?
2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 |
---|---|---|---|
14.3% | 57.5% | 83.2% | 86.0% |
3歳で完全におむつが外れる子供は6割にも満たない状況です。
やはり3歳では「うんち」だけがどうしてもトイレでできなかったり、夜中におねしょをしてしまう子供がまだまだ多いということがわかります。
「もうすぐ4歳になるのに、まだオムツが外れない」と心配をする親は多いと思いますが、データが示す通り3歳でおむつが外れないことは決して珍しいことではないということを知っておくだけで気持ちにゆとりができるのではないでしょうか?
4歳になれば8割以上の子供がおむつ外れをしていますので、3歳の子供を持つ親はもう少し長い目で見守ってあげましょう。
なお、4歳から5歳になっても、おむつが完全に外れる子供の割合は大きく増えません。
これは調査アンケートの答えが明確ではなく「不明」となっている人の割合が1割以上いたことが原因です。
では、実態としてはどうなのでしょうか?
推測するに「時々おねしょをする」または「毎晩おねしょをする」子供の割合が5~6歳でも合計で約20%もいるため、おそらく夜だけはおむつをして寝ている子供が5歳以降も一定の割合でいる可能性が高いと考えられます。
やはり、夜中や明け方におしっこをすることは、子供にとってなかなか難しいようです。