トイレトレーニングのやり方―10ステップでおむつを卒業―

オムツ外れを成功させるたトイレトレーニングのやり方について解説します。

「そろそろトイレトレーニングを始めようかな?」と感じているママ・パパは参考にしてください。

トイレトレーニングを始めるタイミング

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おむつ外れを成功させるためには、何といっても「タイミング」がとても重要です。

排泄機能が整っていない状態で、慌ててオムツを外してもなかなかうまくいきません。

子供の発達状況に合わせて、タイミングを見計らいましょう。

おむつ外れをするタイミングは主に3つあります。

1.自分で歩いてトイレに座れる

2.トイレに行きたいという意思を伝えられる

3.排尿の間隔が2時間を超える

こうした条件がそろうのは、だいたい2歳半から3歳半くらいです。

発達には個人差があるため、もっと早い子供もいれば、遅い子も中にはいます。

ステップアップ式トイレトレーニング

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先ほどの3つの条件を揃ったらいきなりオムツを外すのではなく、条件が揃う前から少しずつトイレトレーニングを始めていきます。

おむつが外れるようになるまでには、それなりの「道のり」があります。

忙しい親にとっては少々面倒に感じるかもしれませんが、決して怒らず、気長に褒めながらトイレトレーニングを進めていきましょう。

【ステップ1】おしっこ・うんちは気持ち悪い

最初は、おむつ交換をするときに、おむつでしたおしっこやうんちを「気持ち悪かったね」と伝えるようにします。

そして、おむつを交換してきれいになったら「気持ちよくなったね」と伝えます。

「気持ち悪い」「気持ちいい」という感覚がわからないと、なかなかトイレで排泄をしようという意欲が出ないことがあるからです。

【ステップ2】トイレに慣れる

1歳6ヵ月頃になったら、トイレに慣れる練習をしましょう。

アンパンマンやしまじろうなど、好きなキャラクターの絵をトイレに貼って、「アンパンマン見に行こうか?」と声を掛けます。

毎日誘って、トイレを嫌がることがなければ、補助便座を購入し、踏み台を用意して次のステップに進みましょう。

【ステップ3】補助便座に座る

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補助便座を設置したら、座ってみるように誘います。

子供によっては、見慣れない補助便座を怖がるかもしれません。

そのため好きなキャラクターの補助便座を選ぶか、どうしても怖がるようであれば、無理に座らせず、手でタッチするだけにして怖くないことを教えてあげましょう。

トイレに行ったら、本人の意思で補助便座に座れるように少しずつ促していきましょう。

【ステップ4】おしっこをしてみる

補助便座に座ることに慣れたら、ズボンとおむつを脱いでおしっこをするように促しましょう。

始めのうちは、まだ自分の意思で尿を出すことは出来ません。

たまたまタイミングが合えば、おしっこがでます。

おしっこが出ても、出なくても、「よく頑張ったね」と褒めて、その気にさせてましょう。

毎日、少なくとも1回はトイレに行って、おしっこを出す練習をしましょう。

【ステップ5】おしっこが出る時間を見計らってトイレに誘う

トイレでおしっこが出ることが増えてきたら、「おしっこが出そうな時間」にトイレに誘ってみましょう。

目安としては、おしっこをした後の2時間後です。

おむつだといつ排尿した時間がわかりずらいですが、「トイレでおしっこがでた後の2時間後」であれば確実です。

前回のトイレから2時間が経ち、オムツが濡れていなければトイレに誘います。

こうすることで、膀胱に尿が「貯まっている」感覚と、出た後の「すっきり」した感覚がわかるようになります。

また、2時間経って排尿していないようであれば、オムツ外れの時期が近づいていますし、反対におむつが濡れているようであれば、まだオムツ外れの時期は先であるということが分かります。

2時間おしっこを貯められれば、膀胱の大きさや排尿をコントロールする機能が発達しつつあり、オムツ外れができる時期の目安になります。

【ステップ6】「トイレ!」と言えるようにする

2歳~2歳半になると、言葉や状況の理解も進み、言葉で自分の意思を伝えることができるようになります。

「親の言っていることが分かる」、「しゃべれる言葉の数が増えた」と感じるようになったら、「おしっこかうんちがしたくなったら、ママかパパに『トイレ!』って言ってね」と教えるようにします。

とは言え、なかなか言ってくれなかったり、「トイレ!」と言われて連れて行っても出ないこともよくあります。

言葉で伝えてもらうように根気よくお話をしましょう。

【ステップ7】日中の数時間だけオムツを外す

おしっこの間隔が2時間になり、自分で「トイレいきたい!」「おしっこする!」と言うことが増えてきたら、いよいよオムツを外しましょう。

まずは2~3時間からはじめます。

おもらしすることもありますが、決して怒らずに、「今度はトイレでしようね」と伝えます。

お漏らしの感覚を学ぶことで、トイレに行く意思がでてくるようになります。

【ステップ8】日中はオムツを外す

お漏らしせずに、トイレでおしっこができるようになったら、徐々にオムツを外す時間を長くして、起きている間はオムツを使わないようにしてきましょう。

【ステップ9】夜もオムツを外す

日中のオムツが外れるようになったら、今度は夜もオムツを外しましょう。

寝る前には必ずトイレでおしっこをさせて、さらに「夜中にトイレに行きたくなったらママかパパを起こしていいからね」と伝えます。

しかし、はじめは何度もおねしょをするのが普通です。

もし、おねしょをする時間が「夜中」であれば、寝る前に水分を摂り過ぎている可能性があります。

また、「明け方」のおねしょであれば、就寝中の尿の生産を抑える「抗利尿ホルモン」の働きが十分でないかもしれません。

5歳になるまでは「抗利尿ホルモン」の働きが十分でないことがありますので、おねしょが多くてもそれほど心配する必要はありません。

【ステップ10】夜でもトイレに行くために親を起こす

何度かおねしょを経験すると思いますが、やがて夜中でも自分で起きてトイレに行くことができるようになります。

一人でトイレに行ってくれるかどうかは性格もあるので、まずは親といっしょでも夜中のトイレを教えてくれるようになったら、オムツ外れは完了です。

なお、昼間のオムツは外れても、夜のオムツがなかなか外れない子供も多くいます。

あまり焦る必要はありません。こちらの記事も参考にしてください。

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