目次
「おしっこはトイレでできるのに、うんちはまだできない!」という子供のためのうんちトレーニング方法を紹介します。
1つの基本的なトレーニング方法に加えて、6つのちょっと変わったトレーニング法も紹介します。
トイレで「おしっこ」はできるのに「うんち」が出来ない理由
「トイレでおしっこは3歳前後にできるようになったのに、うんちは4歳になってもまだできない。」という原因は、一言で言えば「発達の個人差」によるものです。
そもそも、「おしっこを我慢して、自分の意思で排泄する」ことと「うんちを我慢して、自分の意思で排泄する」とことは、異なる体のメカニズムによって行われます。
排泄には、大脳皮質を中心とした神経系、腎泌尿器・消化器などがそれぞれ発達する必要があるのですが、全て同時に成長するわけではありません。
しかも、これら排泄するための各器官が成熟する時期は3~5歳までと個人差があります。
したがって、おしっこが上手にできるようになっても、うんちだけは、パンツ(おむつ)の中でしてしまうことは、決して特別なことではないのです。
考えてみれば、おしっこは1日に5~7回もして、頻繁にトレーニングできるのに対して、うんちは1~2日に1回だけしかできないのですから、うんちだけが遅れるのはむしろ当たり前だと言えます。
基本のうんちトレーニング法
まずは、トレイでうんちができるための基本のトレーニング方法を紹介します。
3つのステップで進めてみましょう。
1.うんちはトイレでするものと理解させる
トイレトレーニングを始める3歳前後は第一次反抗期の真っ最中であるため、親の言うことはなかなか聞かないものです。
でも、話したことを行動に移すことは拒否していても、親の話そのものは意外としっかり聞いているものです。
パンツ(オムツ)の中でうんちをしてしまった場合は、決して怒らずに「○○ちゃんがトイレでうんちできると、ママはすごく嬉しいな」とか、「うんちくさいねー、気持ち悪いねー、トイレでうんちすると本当に気持ちいいよ!」と毎回、真剣に伝えましょう。
「なんでトイレでうんちしないの?」とか「トイレでしようねって言ったでしょ!」と子供を責めるような言葉はむしろ逆効果で、プレッシャーにより便秘なったり、隠れてうんちをするようになることがあります。
2.タイミングを把握してトイレに誘う
うんちトレーニングが難しい理由のひとつは、おしっこと違って子供がいつうんちをするのか分からないという点です。
おしっこであれば、2~3時間に1回トイレに誘って、タイミングが合えば出すことができます。
これを繰り返すうちに大脳皮質等の神経系が発達し、意図して排尿できるようになります。
同じようにうんちでもタイミングを図って、トイレに誘うことがとても重要です。
まずは子供が実際にうんちをした時間をカレンダーにメモして、タイミングを把握しましょう。
例えば、だいたい1日半を経過するとうんちをすることが多いということが分かったら、そのタイミングでトイレに誘い、うんちをするように促してみましょう。
トイレを嫌がるようであれば「おまる」でも構いません。
「パンツ(おむつ)以外でもうんちができる」という体験をさせることが重要です。
3.洋式トイレの環境を作る
パンツ(おむつ)では、好きな時に好きな姿勢でうんちをすることができました。
しかし、トイレは親に誘われたタイミングで出す必要があり、しかも、便座に座ってうんちをする必要があります。
経験していない子供にとって、これは非常に難しいことです。
洋式トイレの場合、足が地面につかず、子供にとっては腹圧がかけにくいため、便器の両サイドに踏み台を置いて、踏ん張りやすいようにサポートしてあげましょう。
基本で成功しなかった子供のためのトレーニング方法
「基本」のうんちトレーニングを紹介しましたが、要するに絶対に無理強いをしないある意味で「成り行き任せ」の方法であると言えます。
しかし、この記事を読んでいるママ・パパは、例えば「4歳になるのにうんちだけがどうしてもできない」と心から悩んでいて、精神的な負担になっているのではないでしょうか?
悩みが深くて子供の成長を待っていられないという気持ちはよくわかります。
それであれば、子供の意思を尊重したうえで、あの手この手でうんちができるように手を尽くしてみましょう。
トイレでうんちができるようになるかもしれないアイデアを6個紹介しますので、気になった方法があれば挑戦してみてください。
1.うんちシールでやる気をアップ!
子供って「うんち」が大好きですよね?
子供は3歳前後から、おちんちん、おしっこ、うんちなどの下ネタがブームになって、毎日、連呼するのはごく普通のことです。
小学生でもうんちの漢字ドリルが大ベストセラーになっているくらいですから。
おしっこができたらシールを貼るというトレーニングをしている家庭は多いのですが、うんちができたら「うんちシール」が張れるというようにして、トイレに行く動機づけを強めてみましょう。
うんちシールは西松屋などのベビーグッズ専門店で販売されています。
手に入らないという場合は、真っ白なシールシートだけ買って、ママがうんちの絵を描くという手もあります(笑)
2.色んな姿勢で座らせてみる
洋式トイレでは踏ん張ることに慣れていないため、なかなか上手に出せないという場合には、思い切って座る姿勢をかえてみる方法もあります。
例えば、いつもの前向きではなく後ろ向きに座らせてみたり、便座の上にのって和式トイレ風のスタイルでするなどです。
いつも同じ姿勢で失敗しているのであれば、たまには違う座り方で気分を変えてみましょう。
3.トイレで絵本を読んであげる
トイレではママが見ているため、その間にうんちをしなければという無言のプレッシャーを感じて、うんちが引っ込んでしまうこともあります。
反対にリラックスができると直腸の周りの筋肉が緩んで便が下がりより出やすくなります。
無理に踏ん張るのではなく、直腸がうんちによって刺激されて自然に踏ん張りたくなるまで待ってあげましょう。
うんちのタイミングが週末など時間に余裕がある時に当たったら、便座に座らせて、大好きな絵本や手遊びをしながら、のんびりと待つという方法もあります。
4.大好きな食べ物をご褒美にする
とにかく1度でも成功体験を積んで自信が持てれば、それまでが嘘のようにトイレでうんちができるようになります。
最初の1回がとても難しいのです。
その最初の1回を成功させるために、とびきりのご褒美を用意してあげましょう。
いちごでもチョコレートでもケーキでも、とにかく何でもいいので、「もし、はじめてトイレでうんちができたら、○○を好きなだけ食べていいよ!」と言って、トイレでうんちを挑戦したくなるように動機づけをしてあげましょう。
5.パパ・ママと一緒にうんちする
子供って、パパやママがトイレに行こうとするとついてこようとしませんか?
子供とはいえ恥ずかしいので、鍵を閉めて入れないようにしてしまいがちですが、むしろ大好きなパパ・ママがうんちをするところを見てもらって、トイレでうんちをすることが気持ちよくて、かっこいいことだということを教えてあげましょう。
6.ママにしがみついてうんちする
子供がうんちをするときに、ママは膝を立てて子供の前に座り、ママの体に抱き着くように促してみましょう。
そして、ねんねの時のように、背中をトントンとたたいてあげましょう。
大好きなママにしがみつくことで、精神的なプレッシャーが軽減されてリラックスできます。
しかも、うんちが出やすい前傾姿勢を保つことができるので一石二鳥です。