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赤ちゃんは海水浴に連れて行くことはできるのでしょうか?
海水浴に行く場合の注意点を紹介します。
赤ちゃんの海水浴をおすすめしない理由
子供達との夏のレジャーは、親にとっても楽しみのひとつです。
しかし、子供が赤ちゃんであるうちは海水浴にいくべきではありません。
まずは、その理由を知ってください。
1.紫外線や暑さに弱いから
赤ちゃんの皮膚は大人と比べて薄いため紫外線によるダメージを強く受けてしまいます。
肌が焼けるだけではなく、赤く腫れ上がったり、水泡ができるなど重症化しやすいのです。
海辺では太陽からの紫外線だけでなく、砂浜からの照り返しも強いため、一層、日焼けに対する注意が必要です。
また、真夏の砂浜は60度を超える熱さになります。
これは短時間さわるだけでも火傷をするレベルの温度で、赤ちゃんにとって非常に危険な状態です。
赤ちゃんは体の温度を調整する機能が未熟で、体の脂肪や水分の割合が大人よりも多いため、高温や脱水による熱中症にないりやすい体質であるとされています。
熱中症は赤ちゃんの命に係わる深刻な病気ですので、炎天下での海水浴は大きなリスクを伴うのです。
2.何でも口に入れてしまうから
いろいろな物に興味を持ち出した赤ちゃんであれば、何でも口に入れて確かめようとします。
海水浴場には、砂、石、貝殻、死骸、漂流物、ゴミなど口に入れて欲しくない物がたくさんあります。
大人は赤ちゃんを見守るだけで精一杯になり、海水浴を楽しむどころか、わざわざ大変な思いをしに行くことになるでしょう。
3.思い出に残らないから
当たり前ですが、赤ちゃんなので海水浴に行ったという記憶は残りません。
また、せっかく海に来たのだからと、赤ちゃんを抱っこして海に入ろうとすれば、面白がる赤ちゃんも中にはいるでしょうが、基本的には怖がってただ泣くだけです。
思い出にならない、怖い、そして暑いでは、何のために赤ちゃんを連れて行ったのかと、後悔することになるでしょう。
本当に無理をして海水浴に行く必要があるのかもう一度よく考えて下さい。
どうしても赤ちゃんと海水浴に行くなら
お兄ちゃん、お姉ちゃんのいる家庭では、上の子たちの希望を叶えるために、どうしても赤ちゃんを連れて行くこともあるかもしれません。
そんな時はどんなことに気を付けたらいいのでしょうか?
1.赤ちゃんはいつから行ける?
海水浴と言っても赤ちゃんは泳ぐことができないため、もっぱらテントや砂浜で遊んでいるしかありません。
浜辺で遊ばせるということを前提に考えると、少なくとも「ひとり座り」ができるようになっている必要があります。
「ひとり座り」ができるのはおおむね生後8か月前後です。
ひとり座りができれば、スコップなどを持って砂遊びをすることはできます。
2.万全の紫外線・暑さ対策を
まず、赤ちゃんの肌はできるだけ露出させないようにすることが重要です。
全身に日焼け止めクリームを塗ったうえで、通気性の良い素材でできた長袖・長ズボンを着せるようにしましょう。
顔や首の後ろが日に当たらないように、大きなツバの帽子も必ず被らせます。
砂浜では基本的にUVカット加工されたテントの中で過ごすようにしましょう。
もし、赤ちゃんが砂浜で遊ぶのであれば、砂による火傷を予防するために靴を履かせ、さらにママかパパが日傘をさしてあげるとよいでしょう。
また、脱水になりやすいため母乳(ミルク)だけでなく、イオン飲料か経口補水液をこまめに飲ませることも大切です。
3.短時間で切り上げる
本来、赤ちゃんを海水浴に連れて行くべきではありません。
家族一緒に海辺で過ごしたら、なるべく短時間で赤ちゃんを海水浴場から連れ出すようにしましょう。
パパとママが役割分担をして、例えばパパは上の子供達と海水浴をして、ママは赤ちゃんを連れて海の家に行ったり、宿に戻って一緒に遊ぶようにします。
赤ちゃん・子供連れで海水浴をするのであれば、砂浜に隣接したホテルや民宿を予約するのをおすすめします。
宿と砂浜の行き来が楽なので、浜辺で少し遊んでは、宿でゆっくり休むといったことが簡単にできるからです。
また、祖父母と一緒に行くのもおすすめです。上の子たちと海水浴を楽しんでいる間、赤ちゃんを預かってもらえるでしょう。