出産を機に退職する際、最終出社日に挨拶をする場面があると思います。
小さな会社であれば社員全員の前でのスピーチ、大きな会社であればメールや部署でのスピーチなどで挨拶をします。
「でも、どんな挨拶をしたらいいのかわからない」というママのために文例(テンプレート)を紹介します
出産で退職する時の挨拶の基本
1.自分らしい言葉で伝える
退職の挨拶と言っても、難しく考える必要はありません。
「かしこまった挨拶」よりも「あたならしい挨拶」の方が、印象に残り、名残惜しさを感じてもらえるでしょう。
逆に、会社に対してあまりよい想いがないのであれば、あえて「定型文」のような挨拶をして印象を薄めるというありますが・・・。
とは言え、やはり自分の言葉で素直な気持ちを伝えるのが基本です。
ただし、まとまりなくダラダラ話すと「結局何が言いたかったの?」と思われてしまいますので、事前に話す内容を整理した上で挨拶をするようにしましょう。
2.挨拶に入れたい要素
スピーチであれ、メールであれ挨拶に入れるべき要素は基本的に同じです。
基礎的な要素は次のようなものです。
全部の要素を入れる必要はありません。
自分が伝えたいことを軸にいくつかの要素を組み合わせるとよいでしょう。
退職理由
出産のために退職することは、基本的におめでたいことなので「出産することになり育児に専念するため退職する」というように、しっかりと理由を述べるとよいでしょう。
もちろん、何らかの事情がある場合には「一身上の都合」と表現しても構いません。
なお、本音では「残業が多くて育児と両立できなそう」というような会社側に起因する残念な理由があることも多いのですが、それは退職の挨拶でなく上司などしかるべき人に個別に伝えましょう。
退職することのお詫び
退職によって、新たに人を採用したり、他の人が引き継いだりと、様々な人に影響がでますので、そういった方たちに向けてお詫びを言葉があるとよいでしょう。
上司・同僚への感謝
絶対にはずすことができない一番大切な要素です。
これまでお世話になった方に対して感謝の言葉を述べましょう。
今後の自分のこと
「子育てを頑張りたい」とか「いつか同じ業界に復職したい」など、これから自分がどうしたいかを伝えるとよいでしょう。
特に、仕事への復帰を考えているのであれば、こうした思いを話すことで、将来、一緒に仕事しようと誘ってくれる人がいるかもしれません。
会社の将来に対する期待
単に「ますますの発展をお祈りします」だけではなく、例えば「関わっていた新商品がでたら、一番に買います!」といった、残る人たちの励みになるような内容だとより良いでしょう。
上司・同僚への心遣い
完全に定型になりますが、会社で関わった人たちが健康であることや活躍をしてくれることを願うような言葉を最後に述べましょう。
退職の挨拶文例
1.スピーチの場合
できるだけ自然な会話表現のスピーチを紹介します。
ご自身の状況に合わせてアレンジして使ってください。
こんなお腹なので皆さんご存知かとは思いますが、この度、第一子を出産することになり、本日を最後に退職させていただくこととなりました。
年度末のとても忙しい時期に退職することになり、とても申し訳なく思っています。
私が営業部にきた時は、はじめての営業職だったため思うような成績があげられず、とても辛かったのですが、○○部長を始め、皆さんのサポートのおかげで、少しずつ部署の売り上げにも貢献できるようになりました。とても感謝しています。
退職後しばらくは育児に専念するつもりなのですが、子供が大きくなったら、また広告関係の仕事に復帰できればと思っています。
最後になりますが、皆さんのこれからのご健康とご活躍を願っております。
3年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
2.メールの場合
メールでの挨拶は全社向けに送信することが多いかと思います。
仕事上で関わっていない人も多くいるため定型文で構いません。
お世話になった方には直接、感謝の気持ちを伝えるのがマナーです。
お疲れ様です。営業部の山田です。
この度、第一子出産のため本日付けで退職することとなりました。
〇〇(社名)に入社しての5年間、ご迷惑をお掛けすることも多かったのですが、皆様からの温かいご指導・ご鞭撻のおかげでここまで仕事を続けることができました。
心から感謝申し上げます。
今後しばらくは育児に専念する予定ですが、将来、仕事に復帰することがあれば、皆様から学んだことを思い出して成長していきたいと思います。
最後になりましたが、〇〇(社名)の益々の発展と社員の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
営業部 山田花子