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出産準備はいつまでにすればいいのでしょうか?
ベビーグッズを買い揃える時期と、入院用のアイテムを準備しておく時期は、それぞれ異なります。
それぞれの時期を知って計画的に出産準備を進めていきましょう。
退院後に使うベビーグッズは安定期に準備しよう
出産準備は「入院時」に使うものと「退院後」に使うものを共に買い揃えておく必要があります。
このうち「退院後」に使うベビー服やおもちゃなどのベビーグッズは、安定期(妊娠5~7か月)の間に、少しずつ準備していくことがよいとされています。
理由としては、後期になると体調が悪くなる、切迫早産になる等のケースもあるため、比較的体調が安定しているこの時期に、できることはやっておくべきという考えがあるからです。
とはいえ、つわりがずっと続いているなどで体調には個人差があるため、無理のないように買い物に出かけましょう。
出産準備は「遅くとも」妊娠36週中に完了しよう
予定日より早く生まれるか、遅く生まれるかは誰にもわかりません。
少なくとも「正期産」となる妊娠37週0日以降は、いつ生まれてもおかしくはないため、それまでには出産準備をしておく必要があります。
出産準備品は、「入院中」に使うものと「退院後」に使うものを合わせて60点以上ものアイテムがあります。
特に初産の場合、基本的に何も持っていないのですから、とても1、2日で買い揃えられる量ではありません。
そのため、遅くとも臨月になる「妊娠36週0日」から出産準備をはじめて、36週の間に完了させていきましょう。
早い時期に入院準備すべき理由
1.切迫早産になることもある
「正期産」になることが前提であれば、出産準備は36週になってからでも間に合いますが、実際には「切迫早産」になってしまう可能性もあります。
誰もが「まさか自分が切迫早産になるとは!」と考えていることでしょう。
しかし、近年、産休に入るギリギリまで働く妊婦さんも多いため「過労」などによって、切迫早産になるケースが増えていると言われています。
もし、切迫早産と診断された場合、すぐに入院になることがあります。
また、仮に入院が避けられたとしても、自宅で安静にしている必要があります。
つまり、「切迫早産」になると、出産準備をするために買い物に出かけることができなくなるのです。
切迫早産は22週0日以降いつでも起こりうることですが、この段階で入院準備と言っても実感が沸きにくいでしょうから、妊娠後期となる28週0日を目安にして、準備をはじめるとよいでしょう。
もしくは、かかりつけの産院で、妊娠後期の母親学級を実施しているのであれば、その日以降に準備を始めてみてはどうでしょうか。
2.早産のリスクが高い人の場合
「切迫早産」や「早産」は、誰にでも起こりうることです。
日本産科学会によれば、「早産」する妊婦の割合は5%程度であるとしています。
つまり妊婦20人に1人が37週0日に満たない「早産」でお産をしています。
以下の項目に当てはまる人は、「早産」もしくは「切迫早産」になるリスクが高いとされていますので、主治医に相談しながら早めに出産準備をしましょう。
出産準備のポイント
1.産院で必要なアイテムリストをもらう
入院中に使うものについては、産院よって大きく異なります。
例えば、赤ちゃんの紙おむつを用意してくれる産院もあれば、自分で用意する必要のある産院もあるなど、医療機関ごとに持っていくべきアイテムが異なります。
そのため、まずは入院中に必要なアイテムの一覧を必ず産院でもらいましょう。
そして、もらったリストを見て疑問があれば必ず聞きましょう。
リストには持ってくるように記載されていても、実際には使わないものがあったりします。
古くからある産院の場合、時代に合わせてリストを更新していないことがあります。
例えば「骨盤ベルト」で対応できるのに、何故か「さらし」を持ってくるように書かれていることもあります。
2.先輩ママ・パパにもらう
ベビー用の寝具やベッド、服などは、ほんの一時期しか使いません。
ただでさえ、出産には多額の費用が掛かるので、少しでも節約するために、友達のママ・パパに譲ってもらえるよう頼んでみましょう。
先輩パパ・ママも意外と処分に困っていたりするので、喜んで譲ってくれる可能性があります。
3.体調が悪ければネット通販も利用しよう
出産準備の中で、服をはじめとしたベビーグッズを買うことを楽しみにしている妊婦さんも多いことでしょう。
しかし、母子の健康が第一です。
体調がすぐれない場合には、無理して買い物に行くことはせず、リストを書いて夫に買ってきてもらうように頼む、もしくはネット通販で購入するようにしましょう。
特に、ミルクやオムツなどは重量もそれなりにあるため、上手に通販を利用するとよいでしょう。
参考出典
日本産科婦人科学会