目次
生後0か月の新生児から使うことができる「おむつ」をメーカーごとに比較しています。
新生児用おむつは、グーン、メリーズ、パンパース、ムーニー、ホワイトという5つのブランドが存在しています。
それぞれのブランドの特徴や値段を知って、赤ちゃんに合ったオムツを選んであげましょう。
新生児用おむつの比較【価格・サイズ】
おむつにはお手頃価格帯とプレミア価格帯の商品があります。
そこで、この2つのカテゴリーに分けて詳細に比較していきます。
1.主力商品の比較
商品 | サイズ | タイプ | 1枚単価 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
グーン(エリエール) | 1.8~3.5kg、~5kg | テープ式 | 3kg:21円、5kg:16円 | ビタミンE配合、消臭機能付き |
メリーズ(花王) | ~3kg、~5kg | テープ式 | 3kg:20円、5kg:16円 | テープが緑色で夜中でも見やすい |
パンパース(P&G) | ~5kg | テープ式 | 17円 | 厚みがうすく進化 |
ムーニー(ユニチャーム) | ~3kg、~5kg | テープ式 | 3kg:17円、5kg:15円 | 最大12時間使える |
ホワイト(ネピア) | ~5kg | テープ式 | 23円 | 3時間使える |
※値段は2020年2月27日時点でアマゾンで販売している1パックの値段を参照しています。
グーン
メリーズ
パンパース
ムーニー
2.プレミア商品の比較
商品 | サイズ | タイプ | 1枚単価 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
グーンマシュマロ仕立て | ~5kg | テープ式 | 26円 | やわらかバックシート採用 |
パンパースはじめての肌へのいちばん | ~3kg、~5kg | テープ式 | 3kg:21円、5kg:19円 | 独自ローション配合シート採用 |
ナチュラルムーニー | ~3kg、~5kg | テープ式 | 3kg:20円、5kg:21円 | オーガニックコットン・弱酸性シート使用 |
パンパース
ムーニー
新生児用おむつの選び方
一番大切なことは、「赤ちゃんに合ったものを選ぶ」ということです。
その子供にとって、「漏れない」「蒸れない」「肌に優しい」の3ポイントを比較して選ぶのが理想なのですが、どのメーカーもこの3点を重視して開発しているため、正直、見ただけでは違いがわかりません。
ベビー用品のお店に行ってサンプルをもらい、実際に使ってママ・パパが感じとるしかありません。
1.漏れないオムツとは?
まず、「漏れない」についてですが、新生児のうんちは水っぽいので、大量にうんちが出るとすぐに漏れてしまいます。
もれる箇所は「背中」か「おまた」の部分です。
「おまた」については、太ももにギャザーがぴったりして隙間がなければ、漏れを防げます。
注意したいのは、腿の細い赤ちゃんの場合、隙間ができて漏れやすいことです。
そのため、体重が3kg以上あったとしても、3kg以下の赤ちゃんが使う「小さめ」タイプを選んだほうが漏れにくい場合があります。
そして、より漏れを防ぐことが難しいのが「背中」です。
どの商品も、背中部分のガーゼにエンボス加工を施して、漏れにくい構造にはなっています。
筆者の個人的な感想としては、パンパースの主力商品(さらさらケア)は、他の商品と比べて背中のギャザー部分が大きくできているため、ガーゼ部分から漏れたとしても「大参事」になることが少ない気がします。
ただ、背中部分までおむつが当たるので、背中の蒸れが気になるところではあります。
2.蒸れない・肌に優しいおむつとは?
メーカーごとに通気させる構造が違うので、多少の差があるのかもしれません。
しかし、実際には、どんなに優れたおむつであっても、長時間使用や、うんちが下痢気味だったりすると、どうしても「おむつかぶれ」ができてしまいます。
つまり、本当に肌に優しいかどうかは商品の差よりも「使い方」や、たくさん飲んで、たくさんおしっこをするなどの赤ちゃん自身の「個人差」が大きく影響するのが現実です。
気をつけたいのは各メーカーの「蒸れない・肌に優しい」とうい宣伝はあくまで「おしっこ」に限った話であるという点です。
残念ながら、うんちはどうしても肌に付着することになるため、いかに早く気づいて、おむつ交換をするかのほうが、おむつの良し悪しよりも、はるかに「おむつかぶれ」を防ぐ重要なポイントになります。
また、おむつが擦れて、肌のかさつき気になるのであれば、プレミア商品を使った方が肌への負担は軽減されるでしょう。
しかし、沐浴後などにお肌の保湿ケアをすることがより重要であり、通常の商品を使ったら肌荒れをするということは決してありません。
なお、毎年のようにいずれかのメーカーで、より肌触りや使い心地がよい商品へと改良されています。
1人目の子どもで合わなかった商品だとしても、商品が改良されていれば2人目の子供には合うかもしれません。
以前ダメだったからと言って候補から外すのではなく、サンプルで一度使ってみるとよいでしょう。
おすすめの新生児用おむつはどれ?
1.主力商品のおすすめ
新生児用のおむつを販売しているメーカーは現在5社あります。
まずは値段を見ていきましょう。
5つの商品のうちネピアのホワイト以外は1枚15~17円となっており、値段はほとんど変わりません。
調査時点ではムーニーが1枚15円と最も安い値段になっていましたが、価格は変動するので、パンパース、グーン、ムーニー、メリーズの大手4メーカーについては同じと考えて良いでしょう。
数年前におむつ市場に参入したばかりのネピアのホワイトは1枚23円と高いうえに、3時間しか使えないので、選択肢からは外したほうが無難です。
ホワイトはSサイズ以上になると3時間タイプと12時間タイプから選べる面白い商品なのですが、新生児用は3時間タイプしかなく、こまめにおむつ交換した新米ママからは支持されるかもしれませんが、2人目、3人目と育児に慣れてしまっているママからは面倒だと支持されないでしょう。
続いて機能面の違いを見ていきましょう。
まず、全てのメーカーで、「もれない」、「むれない」、「肌にやさしい」をうたっており、この点で比較するのは困難です。
また、おむつ交換サインなどの利便性も同じです。
明らかな違いと言えば、パンパースだけは3kgまでの「小さめタイプ」がないことです。
第一子で女の子の場合は、3000kgを切ることも多いので、小さなサイズがないのはマイナスです。
おむつの使用で一番困るのがうんちの「もれ」ですが、体の大きさに合っていないサイズを使うと、隙間が生じやすく漏れやすくなるからです。
また、分かりやすい違いと言えば、メリーズは「緑色で夜も見やすい」テープを採用している点です。
慣れれば夜で見えなくてもテープを剥がすことはできるようになるのですが、確かに新米ママにとっては気の利いたポイントですね。
他には、「グーン」が消臭機能付きの吸収体を使っています。夏場のゴミの匂いを軽減してくれそうです。
ただ、うんちの臭いの強さは日々変わるので、実感できるほど他社より軽減されているのかは検証が難しいです。
ちなみに筆者の子供たちは、主に「ムーニー」、時々「パンパース」を使っていますが、どちらも差は感じません。
「パンパース」は産院で最も使われているので、入院中の使い心地に問題なければそのまま使い続けるのが安心です。
2.プレミア商品のおすすめ
近年、プレミア志向の消費者向けに、続々と上位商品が販売されるようになりました。
普通のオムツは価格競争になってしまっていて利益がほとんど出ていないのでしょうね。
例えばパンパースは主力商品には小さいサイズの設定がないのに、プレミア商品には3kgタイプが販売されています。
新生児の時に高級オムツを使ってもらって、その後も使い続けてもらおうという戦略なのでしょう。
さて、プレミア商品の特徴は、何といっても「肌触り」です。
どの商品もマシュマロのようにふわふわで、手に取っただけで高級感が伝わるようになっています。
ムーニーはオーガニックコットンを使用してまで快適性をアピールしています。
以前は値段が最も高かったのですが、人気で生産量が増えているのか、今回の調査では値段が下りお得感があります。
とにかくオムツにこだわりたい人はナチュラルムーニーを一番におすすめします。
一方のパンパースは伸縮するテープを採用しているため使いやすいという感想を持ちました。
また、パンパースの最大のメリットは3kg以内の小さな赤ちゃん用があることです。
なので、小さな赤ちゃんにワンランク上のおむつを使いたいのであればパンパースを選ぶことになります。