赤ちゃんが生まれて初めて使う「新生児用紙おむつ」はいつまで使えるのでしょうか?
体重データや赤ちゃんの発育状況に基づいて、大きなサイズ(Sサイズ)への交換時期を解説します。
新生児用のおむつはいつまで使うのか?
1.新生児用おむつのメーカー別適用体重
新生児用おむつのサイズは主に2種類あります。
3000kg以上の赤ちゃんが使う通常サイズと、3000kg未満の赤ちゃんが使う小さめサイズです。
以下に各メーカーの商品ごとに適用体重をまとめました。
適用体重 | 商品名 |
---|---|
3.0kgまで | メリーズ(新生児用XS)、ムーニー(新生児用3S) 以下はプレミア商品 |
3.5kgまで | グーン(新生児用3S) |
5.0kgまで | グーン(新生児用)、メリーズ(新生児用)、パンパース(新生児用)、ムーニー(新生児用)、ホワイト(新生児用) 以下はプレミア商品 |
2.適用体重に達する月齢
では、3.0kg、3.5kg、5.0kgという体重制限に達する月齢は男女それぞれいつ頃なのでしょうか?
厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」に基づいて説明します。
まず、小さめの赤ちゃん(同調査で10パーセンタイルに相当)が誕生から5kgまでに達するまでの体重の推移は以下の通りです。
月齢 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
出生時 | 2450g | 2410g |
生後30日 | 3370g | 3220g |
生後1~2か月未満 | 3940g | 3730g |
生後2~3か月未満 | 4880g | 4580g |
生後3~4か月未満 | 5610g | 5250g |
次に標準的な体重の赤ちゃん(同調査で中央値に相当)は誕生から5kgまでに達するまでの体重の推移は以下の通りです。
月齢 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
出生時 | 3000g | 2940g |
生後30日 | 4130g | 3890g |
生後1~2か月未満 | 4790g | 4470g |
生後2~3か月未満 | 5840g | 5420g |
つまり、3.0kg、3.5kg、5.0kgというサイズごとに使用できる期間はこのようになります。
サイズ | 小さめの赤ちゃん | 標準の赤ちゃん |
---|---|---|
~3.0kg | 生後15~20日頃まで | 使用不可 |
~3.5kg | 生後30日頃まで | 生後12~20日頃まで |
~5.0kg | 生後2か月頃まで | 生後1か月頃まで |
実際にはいつからSサイズに替えるべきなのか?
体重のだけを見て判断すると、標準的な体重の赤ちゃんであれば新生児用のおむつ(5.0kgまで)は生後1か月以上2か月未満の間には卒業する必要があります。
新生児用おむつの次は「Sサイズ」のおむつを使うことになるのですが1枚当たりの単価は、新生児用と比べて、約2円ほど高くなります。
そのため、できるだけ体重制限にかかるギリギリまで新生児用おむつを使っていたほうが経済的であると言えます。
しかし、おむつをより大きいサイズに変更するタイミングは体重だけに限りません。
赤ちゃんによっては、体重に余裕があっても早めに大きなサイズに変更する必要があります。
サイズ交換の一番の目安は、『うんち漏れが始まった時』です。
体重だけ見るとまだ余裕があるはずなのに、急にうんち漏れが多くなる時期があります。
母乳(ミルク)を飲む量が増える、1日に出るうんちの回数が少なくなる、などの理由で、1度のうんちが大量になってしまい、おむつから漏れるケースがあります。
特に新生児・乳児は母乳(ミルク)しか飲まないため、うんちが液状であるため、うんちの量が多いと、表面積の小さな新生児用のおむつでは受け止めきれなくなるのです。
新生児用のおむつでも股間あたりに隙間ででてしまうような足の細い赤ちゃん出ない限り、うんち漏れが2~3日続くようであれば、サイズアップするほうが賢明と言えます。
使っているおむつが漏れやすいという可能性もありますが、違うメーカーの同サイズに変更するよりも、サイズそのものを変更したほうが漏れにくくなる可能性が高いです。
Sサイズは体重4.0kg以上で使えるようになるため、赤ちゃんの体重が4kgを超えて、うんち漏れが起きるようになったらサイズを変更しましょう。
なお、尿漏れもサイズを大きくするひとつの目安ではありますが、まめに交換すれば防げるため決定的な要因にはなりえません。
ただし、夜中の頻回なおむつ交換はママやパパの負担になりますので、夜だけは大きなサイズを使うという方法もあります。