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三輪車に乗って、こぐことができるようになる年齢について解説します。
クリスマスや誕生日のプレゼントとして三輪車を検討しているママ・パパもいることでしょう。
しかし、ちゃんと乗りこなすことができるのか心配ですよね?
そこで三輪車のタイプ別に適応年齢を紹介するとともに、実際に2歳の子供を三輪車に乗せた体験レポートも紹介します。
三輪車に「乗れる」年齢
三輪車には主に3つタイプがあります。
「セーフティガード」とは、三輪車からずり落ちないようにするために体を囲うバーのことで、いわば三輪車のシートベルトです。
次に「押し棒」とは、三輪車の後部に装着されているハンドルのことです。
子供が自力でこぐことができない1~2歳の子供でも「押し棒」があれば大人が押して移動することができるため、三輪車に子供を乗せたままお散歩ができて非常に便利です。
三輪車のタイプには、セーフティガードと押し棒が装備されているタイプと、押し棒だけ装備されているタイプと、どちらもないタイプの3つがあるのです。
1.「セーフティガード」+「押し棒」タイプの場合
こちらのタイプは、1歳~1歳6カ月前後の子供でも乗ることができます。
全タイプの中でも最も早く乗ることができるようになります。
安全に対する意識が高い親が多くなったため、三輪車と言えば今やこのタイプが主流です。
セーフティガードが付いているため、子供がハンドルから手を離してしまっても、三輪車から転落することがありません。
ただし、「乗れる」ようになるのは早いのですが、「こげる」ようになるのは一番遅くなる可能性があります。
なぜなら、このタイプの三輪車は、車体が非常に重たく、フレームサイズも大きいため、ある程度の身長と脚力がないとペダルに力を伝えることができないのです。
また、2歳を過ぎないとペダルに足が届かない商品も多くあります。
2.「押し棒」タイプの場合
セーフティガードのない「押し棒」タイプの三輪車は、よりコンパクトで軽い作りになっており、見た目もスマートです。
保管場所にも困りません。
このタイプは1歳6カ月~2歳前後の子供であれば乗り始めることができます。
多くの商品は1歳6カ月からの対象年齢となっていますが、実際に1歳半でセーフティガードのない三輪車に乗せるのは少々勇気が必要です。
1歳6カ月はまだヨチヨチ歩きの時期でバランス感覚も未熟であるため、もし三輪車ごと転倒した場合にとっさに手が出ず、頭を痛打する可能性があります。
また、三輪車が動いているのにハンドルから手を離したり、急に降りようとしてバランスを崩す恐れもあります。
そのため、もし1歳半からこのタイプの三輪車に乗せるのであれば、ヘルメットも装着したほうが無難です。
3.ノーマルタイプの場合
三輪車 豆ダッシュ
シンプルな見た目と価格の安さが魅力のノーマルタイプは2歳~2歳半頃から乗ることができます。
押し棒がないため子供自身で漕いでもらうしかないのですが、ノーマルタイプは、他のタイプよりもペダルとサドルの距離が近いものが多く、力が入りやすいため慣れるとすぐに漕げるようになります。
ハンドルを使った方向転換についても、すぐに慣れるでしょう。
ただし、子供の性格によっては、ハンドルを使わずに足で方向転換をしようとする子供もいます。それでもシンプルで軽量なタイプなので足だけでも簡単に方向転換をすることができます。
三輪車が漕げるようになる年齢(実体験レポ)
cawaiku編集部のスタッフが実際に2歳になった娘の誕生日として三輪車を買ってあげました。
子供がこげるようになるまでの実体験レポートを紹介します。
1.娘が2歳になったので三輪車をプレゼント
娘が2歳の誕生日を迎えプレゼントとして三輪車を買ってあげました。
赤ちゃん本舗やトイザラスで試乗したうえで、娘が大好きなアンパンマンの三輪車に決めました。
アンパンマンの三輪車は数タイプありますが、コンパクトに折り畳みができるこちらのタイプを選びました。
アンパンマン 折りたたみ三輪車
いろんな三輪車を試乗して分かったことは、意外とペダルに足が届かないということです。
娘の身長は約87cmで2歳の女の子としてはごく標準です。
それでも、ペダルに足を乗っけるだけで精一杯で、とてもこげる状態ではありませんでした。
その中でも、こちらの折り畳み三輪車はコンパクトな大きさで比較的しっかりと足が届きました。
2.自分でこぐ気がない
大好きなアンパンマンの三輪車をもらったので、大喜びで公園まででかけました。
しかし、ペダルに足がギリギリ届く程度なので、ステップに足を乗せて押してもらうという状態です。
娘はハンドルをしっかりと握ってくれるので、そのまま方向転換くらいはしてもらいたいのですが、残念ながら何故か左にばかりハンドルを切り、まともには操作してくれません。
ハンドルと押し棒が連動しているため、娘がハンドルを握っている以上の力で押し棒を動かさないといけないため、意外と手首が疲れました。
でも、すっかり気に入ってくれて、少し遠くの公園まで三輪車を押して散歩ができるようになり、行動範囲が広がりました。
ただし、三輪車に乗り続けていると、飽きて足を地面に降ろし、足の裏で地面を擦ろうとするので、非常に邪魔です。
本人はただ面白がっているようなのですが・・・。
3.なかなか漕げるようにならない
なかなか自分で三輪車を漕ぐことができないため、娘にとって三輪車は「押してもらう乗り物」というイメージになってしまいました。
2歳半頃になり、ペダルに足が楽に届くようになっても、自力で漕げるようにはなりませんでした。
うしろから軽く押してあげても、足の力が不足しているのか、2~3回ペダルを回しただけですぐに止まってしまうのです。
毎日練習すれば必要な筋力が鍛えられ上達するのでしょうが、実際に乗るのは保育園のない週末だけ。
しかも、自分で漕ぐのを嫌がり、親に「おしてー」と言うばかりで、三輪車の練習をする気がまったくありませんでした。
というわけで三輪車を購入してから1年が過ぎ、3歳の途中でようやく自分の力で運転することができるようになりました。
4.娘にはノーマルタイプでよかったかも
この失敗例からみるように、何でも自分で進んでやる子ならともかく、親がいると甘えるタイプの子であれば、押し棒タイプの三輪車を買ってしまうと、こげるようになるまでに相当な期間を要する可能性があります。
なので、最初からノーマルタイプにして三輪車は自分の力で動かすものなのだということを自覚させたほうがいいかもしれません。