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補助輪なしでいきなり自転車に乗れるようになるというPeople(ピープル)の「ラクショーライダー」を4歳の誕生日にプレゼントしました。
実際に4歳の女の子が「ラクショーライダー」に挑戦したので、その実体験レポートを紹介します。
幼児用自転車を購入する上での『口コミ』コラムとして参考にしてください。
4歳の娘がラクショーライダー【18インチ】に挑戦してみた。
(写真はトイザラス限定モデル)
まずは、ラクショーライダーに乗ることになった4歳の娘のプロフィールは以下の通りです。
体重 : 13.5kg
特技 : うんてい、のぼり棒、鉄棒の逆上がり
特記事項 : ランニングバイクの経験はなし
かなり細身の女の子です。もちろん非力です。
ただし、鉄棒をはじめとした器械運動の遊びが大好きで、運動神経は悪くありません。
そんな女の子ですが、かなり重量感のある補助なし自転車を乗りこなすことは果たしてできるのでしょうか?
1.補助あり・補助なしどっちにする?
まずは、「ラクショーライダー」を購入するにいたった経緯からお話しします。
娘の誕生日から遡ること2週間前、パパとママは2人だけでトイザラスに出かけて娘の自転車を購入してきました。
娘は現在「お姫様になりたい!」というお年頃なので、一緒に連れてくとプリンセスのキャラクター入り自転車を熱望することが明らかだっため連れてきませんでした。
パパとママはもともと「ラクショーライダー」ではなく、同じピープルの「補助トレ18インチ」を購入するつもりでした。
「補助トレ18インチ」は補助輪付きですが、工具なしで簡単に補助輪の取付と取外しができて、しかもサドルもハンドルも高さ調整ができるので、小学生になってからも長く乗ることができるという機能性の高い自転車です。
娘は極度にびびりの性格なので、補助輪なしの練習をする時に、「やっぱり補助輪付けて」と何度も言ってくることは目に見えていたので、「補助トレ18インチ」は娘の性格に最適の自転車だと考えていました。
しかし、売り場に行ってみると「補助トレ18インチ」の隣に「ラクショーライダー」があったのです。
「ラクショーライダー」はストライダーのようなランニングバイクとして乗ることができ、付属のペダルを取り付けると自転車になるという商品です。
つまり、補助輪なしで自転車に乗れるようになるというものです。
ランニングバイクに慣れた子供であれば、ラクショーライダーで自転車デビューしてもよいと思いますが、娘の場合はランニングバイクを持っていないので購入することはないはずでした。
しかし、その数日前にたまたま近所のイベントでストライダーに乗る機会があり、試しに娘が挑戦してみると、最初から乗りこなすことができたのです。
しかも、楽しすぎてはまってしまい、帰るのを嫌がるほどでした。
そのことを思い出して、「補助トレ18インチ」か「ラクショーライダー」か迷いに迷いました。
トイザラスの隣にあるカフェで、パパとママが色々と調べて話し合った結果、ピープルが公式サイトで紹介している下の動画が決め手となって、ラクショーライダーの18インチを購入することにしました。
この男の子は身長107cmで、娘より3cmほど背が高いのですが、これからすぐに身長は伸びるだろうし、割と足が長いほうなので、同じ18インチで問題ないだろうという判断でした。
メーカーの適応身長も100cmからとなっています。
本当は試乗させたかったのですが、プリンセス病にかかった娘を連れてこなかったので、パパとママの独断で購入しました。
2.車体が重たくて何度も自転車を倒す。
ついに娘が4歳の誕生日を迎えました。
待ち望んでいた自転車を見て、とっても嬉しそうです。
パパとママに自転車に乗るように促されると、なぜか「はずかしいー」と言って乗ろうとしません。
「目をつぶってー」と面倒くさいことを言ってくるので、仕方なく目をつぶったフリをして自転車に乗せました。
18インチという4歳にしては大きなサイズですが、サドルが非常に低く作られているので、身長104cmの娘でも両足を付けることができました。
ただし、両足の足の裏が完全に接地できるわけではなく、片足はすこし踵(かかと)が地面から離れていました。
しかし、サドルに座ったまま自立することは問題なくできました。
ただし、ストライダーと違って、車体が重たいので、自転車を立てかけるスタンドを足で操作することは娘一人ではできませんでした。
無理にスタンドと立てたり、上げたりしようとするとフラフラして倒れそうになるので、親のサポートが必要でした。
もう少し重さになれてくれば、一人で操作できるようになると思われます。
続いて「じゃあ、足でけって進んでごらん?」と促しますが、思うように前に進めません。
「おもたいー」と言って、フラフラしています。
ストライダーのように簡単に乗りこなすことができません。その最大の理由は車体が大きくて重たいことです。
また、サドルは低くてもハンドルの位置が高くて、娘の胸くらいの位置にあるため、重心が高くなって、バランスがとりにくいようです。
そのため、パパが自転車の補助バーから手を離してしまうと倒れてしまいました。
足がしっかりと地面についているので自転車ごと体が倒れることはありませんでしたが、止まったり、曲がったりしようとする時に自転車の重量を支えることができず倒れてしまいました。
倒れた自転車を娘一人で持ち上げる時も「おもたいー」と言ってかなりたいへんそうです。
とにかくフラフラして危ないので、パパとママがつきっきりでサポートしてあげるハメになってしまいました。
力のある男の子ならまだしも、非力な娘の場合は18インチではなく16インチにすれば良かったかなとちょっと後悔しました。
3.直進と左旋回はなんとかできるように
娘の場合は、全く「ラクショー」ではないのですが、買ってしまったものは仕方ないので、根気よく練習するしかありません。
パパに支えてもらいながら足で蹴って直進することができますが、すぐに「おもたいー、つかれたー」と言って蹴るのを止めてしまいます。
そのうちに「こぎたいのー」と言って、ペダルを付けるように求めてきました。
しかし、「ラクショーライダー」は補助輪がないので、まだペダルを付けて乗ることは出来ません。
「やっぱり補助輪付きにすればよかったかな」と思いながらも、娘は心が折れることなく休みを入れながら何度も練習を続けました。
するとバランス感覚をつかみはじめたようで、一人で直進することができました。
右足は全くうまく使えていませんでしたが、左足は力強くけることができるようになり、だんだん安定感がでてきて、そのうちに左旋回も一人でできるようになりました。
どんなに重たくても、バランスさえとれれば重さは感じなくなってくるはずです。
このまま練習を続けていけば、近いうちにランニングバイクモードで乗りこなすことができるようになるだろう、という手ごたえが1日目にして感じることができました。
娘も「楽しかった!」と言って、毎日でも練習したいそうです。
残念ながら今回の「ラクショーライダー」実体験レポートはここまでです。
実際にペダルで自転車を漕ぐことができるようになったら続報をお届けします。
ラクショーライダーを購入する前に
実体験を踏まえたラクショーライダーを購入する時のポイントを紹介したいと思います。
1.「補助輪付き自転車」や「ランニングバイク」との違い
まず、実際に購入して乗ってみてわかったとこは、「ラクショーライダー」は、一般的な「補助輪付き自転車」とも違うし、また「ランニングバイク」とも全く違うということです。
補助トレ | ラクショーライダー | ストライダー | |
---|---|---|---|
補助輪 | あり | なし | なし |
ブレーキ | あり | あり | なし |
サイズ | 18インチ | 12~18インチ | 12インチ |
車体の重さ | 約10kg | 約9~10kg | 約3kg |
まず、一番の違いは重さです。
ストライダーはわずか3kgと非常に軽量なので取り回しも簡単です。
しかし、ラクショーライダーはブレーキなどを備えた自転車であるため、重さは約10kgにもなるため、ストライダーと比べると「かなり重たい」と感じます。
もうひとつは大きさです。
年少への進級や4歳の誕生日を機に自転車を購入した場合は16インチか18インチを選ぶことになり、12インチのストライダーと比べると突然大きくなります。
当然、車体が大きくなれば重心も高くなるためバランスがとりにくいのです。
従って、ラクショーライダーはそれまで乗り慣れていたランニングバイクとは全く違う感覚の乗り物になるのです。
ちなみにラクショーライダーの名誉のために付け加えますが、ラクショーライダーの重量は幼児用自転車としてはむしろと軽いほうです。
しかし補助輪がないため、その重量を子供自身で支える必要があるのです。
2.購入前に試乗しよう
以上のような違いがあるため、購入してすぐにサイクリングを楽しみたいのであれば、補助輪自転車をおすすめします。
もし、ラクショーライダーを購入するのであれば、一度、お店で試乗走行をしたほうが無難です。
試乗走行ができないお店であれば、せめてサドルに座らせてフラフラせずに自立できるか確認するとよいでしょう。
3.一人で自転車を起こせるか確認しよう
補助輪のない「ラクショーライダー」は練習中に車体を倒してしまうことがあります。
その時に、重たい自転車を一人で起こせる力があるかどうかはとても重要です。
もしできなければ、保護者がサポートしてあげる必要があります。
お店で横倒しにして、無理なく起こせるか試してみましょう。
もし、重たくてフラフラするようであればより小さいサイズを選ぶか、購入時期を延ばすことをおすすめします。