自転車の練習方法

ランニングバイクや補助輪付き自転車を卒業して、3~5歳で通常の自転車に移行する際の練習方法について解説します。

自転車の練習をする前に

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1.年齢から自転車の練習を始めるべきか?

子供の成長には個人差があるため、練習を開始する年齢は一概に言えません。

多くの場合、2~3歳頃に補助輪付き自転車やランニングバイクを乗るようになりますので、それらの運転に慣れて走行が安定したら、少しずつ練習を始めましょう。

タイミングは大人が強制するのではなく、子供が自分の意志で挑戦したくなってきたらサポートしてあげましょう。

ひとつの目安としては4歳です。

なぜなら4歳になると平衡感覚が身につき、例えば左右どちらの足でも片足ケンケンができるようになります。

自転車に乗るための運動能力に達していますので、それとなく本人に挑戦したいか聞いてみるとよいでしょう。

2.子供用自転車の選び方

自転車に乗り慣れないうちは必ず転倒しますので、しっかりと両足を地面に付けることができるサドルの高さの自転車を選びましょう。

子供用自転車の最小サイズは12インチで、身長85~90cm以上の子供が乗ることができます。

自転車の販売店で実際に試乗してみて、しっかりと足が届くか確認してから購入しましょう。

また、ランニングバイクから移行する場合、いきなり補助輪なしの自転車に挑戦したくなりますが、ペダルを漕ぐという動作は、ランニングバイクの足蹴りの動作とは異なりますので、やはり補助輪付きの自転車でペダルを漕ぐことに慣れたほうがより安心です。

幼児用自転車には、とっさのときに大人が自転車を止めることができる舵取り棒(押し棒)が整備されているタイプもあります。さらに安心して自転車の練習ができるでしょう。

3.自転車を練習する場所

自転車を練習する環境としては、砂利や土でできている地面よりも、アスファルトの方が適しています。

自転車のタイヤは、砂利や土の上だとしっかりと地面をグリップすることができない上に、摩擦によって動きだしが遅くなるためバランスが取りにくく、かえって転倒しやすいからです。

一方で堅いアスファルトは転倒で大きな怪我をする心配もありますが、ヘルメットやプロテクターをしっかり装着することで、怪我のリスクを減らすことができます。

広いアスファルトの道がある公園や空き地などで練習するのが理想的です。自治体によっては「交通公園」と呼ばれる自転車の走行練習が可能な公園を整備していることがあるので、一度確認してみることをおススメします。

近隣にそのような場所がなければ、人や車が滅多にこない道路などで練習しましょう。

自転車の練習方法

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1.自転車の安全確認

自転車の練習をするときは、まず、大人の目で自転車の安全点検をしましょう。

具体的には以下の項目をチェックします。

  • 前輪・後輪のブレーキがしっかり効く
  • タイヤには十分な空気が入っている
  • ペダルを回すと後輪がしっかりと回転し、チェーンにたるみがない
  • ベルの音が鳴る
  • 反射板が破損してない
  • ヘルメットや手足のプロテクターもしっかり装着できているかも忘れずに確認してください。

    2.補助輪付きでペダルに慣れる

    まずは、補助輪を付けた状態でペダルを漕ぐ練習をします。

    この時、余計な力を入れなくてもペダルを回転させることができる高さにサドルを調整しましょう。

    直進だけでなく、ハンドルを動かして左右の方向転換の練習も行います。

    3.ブレーキの練習

    続いて、とっさの時にしっかりとブレーキを掛けられるように練習しましょう。

    やり方はいくつかあります。

    1つは、地面に線を描いて、線の手前でブレーキをかけて停車する練習です。

    もう一つは、「ストップ」と掛け声が聞こえたらブレーキをかけて停まる練習です。

    目と耳で危険を察知したら、自然とブレーキがかけられるようになるまで練習しましょう。

    ブレーキ練習は歩行者にぶつかるなどの事故を起こさないためにも必ずやっておきましょう。

    4.ペダルを外してバランスを保つ練習

    まずは、自転車のペダルを工具で外し、ランニングバイクのスタイルにします。

    足で地面を蹴って進み、スピードがでたら地面から足を離します。その状態でバランスを保ちながら、できるだけ遠くまで真っ直ぐ進む練習をします。

    コツとしては怖がって自転車の真下を見るのではなく、顔をしっかりを上げて、目線を前にすることです。

    フラフラしないで真っ直ぐ進めるようになったら、続いて左(右)に体を倒して曲がる練習をします。

    コツとしてはハンドルを切るのではなく、顔と目線を行きたい方向に向けるという感覚で曲がります。

    左右の方向転換にも慣れたら、地面に目印などを置いて、左右連続した蛇行走行の練習をして、バランス感覚に磨きをかけていきます。

    最後にランニングバイクスタイルでもブレーキの練習を一通り行いましょう。

    もともとランニングバイクに乗っていた子供の場合は、この練習は不要だと思うかもしれませんが、使っていたランニングバイクと新しく買った自転車では、車体の重さやバランス、サドルの高さが異なるため、念のため練習することをおススメします。

    5.ペダルを漕ぐ練習

    ランニングバイクスタイルでのバランス走行をマスターしたら、いよいよペダルを付けて乗る練習をします。

    実際のところ、バランス走行ができるようになれば8~9割までできたも同然です。ペダルを付けても思いのほか簡単に乗れるようになるでしょう。

    最初の出だしだけバランスがとりにくいため、慣れないうちは大人が押したり、支えたりしてサポートしてあげましょう。

    怖がって下を見るのではなく、顔を上げて前を向くことが大切です。

    直線走行ができたら、左右の方向転換、蛇行の練習、ブレーキ練習と進めていけば、無事に自転車を乗りこなすことができるようになるでしょう。

    最後に「歩行者優先」や「信号を守る」などの交通ルール・マナーも忘れずに教えましょう。

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