七夕飾りの種類と意味【全11種類】

七夕飾りの種類と意味を紹介します。

短冊や笹竹、吹き流しなどの由来を知ることで日本の七夕の奥深さを感じることができます。

七夕飾りの種類と意味

1.短冊

由来と意味

日本の七夕は、古代日本の農耕文化の風習と、七夕伝説から生まれた中国の「乞巧奠(きっこうでん)」という風習が混ざったものです。

「乞巧奠」は、1年に一度だけ織姫が彦星に会うことを許される見返りとして「機織り」に励むことを約束した伝説にちなんで、5色の糸を針に通して、機織りなどの「技芸」の上達を願ったものでした。

いわゆる五色の短冊は、この5色の糸が変化したものです。

そのため短冊には本来「技芸」と関連する裁縫や書道、学問の向上を書くものとされています。

2.紙衣(かみごろも)

由来と意味

奈良時代に中国から乞巧奠が伝来する以前に、七夕の季節には豊作を願って、女性が織った新しい衣を神様にお供えする風習がありました。

それが乞巧奠を融合して機織りや裁縫の上達を願って七夕に飾られるようになりました。

3.笹竹

由来と意味

笹竹に短冊を飾るようになったのは江戸時代からです。

それまで宮中で行われていた「乞巧奠」では、梶(かじ)の葉に願い事や詩歌を書いて、5色の糸を垂らしていました。

日本において梶の木は、葉を神事に用い、樹皮を和紙の原料として使うなどとても重宝されてきた植物です。

それが時代を経て笹竹に取って代わられた理由は定かではありませんが、中国の「乞巧奠」が日本の風土に融合していく過程で、神社の大祓いの儀式などで笹竹が使われることから、七夕にも用いられるようになったという説があります。

おそらく、笹竹になる若い竹は七夕の時期に多く繁殖して、手に入りやすく、飾りつけも用意だったことたら江戸庶民の七夕飾りとして親しまれるようになったのではないかと推測されます。

また、お正月の門松と同じく、竹が神様(先祖の霊)が降り立つところという意味もあるものを考えられます。

4.薬玉(くすだま)

由来と意味

薬玉は、本来「じゃ香」などの香料を袋に入れて花や糸で飾りつけをされた中国伝来の飾りです。

災厄を払い長寿を願ったものとされています。

七夕飾りにおける薬玉飾りは、色彩豊かな和紙を使ってこれを模したものです。

5.吹き流し

由来と意味

吹き流しは短冊と同じく、「乞巧奠(きっこうでん)」で願い事をする際に飾り付ける7色の糸が変化したものとされています。

また、神社や神棚のしめ縄に垂れ下げられる白い「四手」が変化したものともされており、中国と日本の古来の文化が混ざり合ったものと考えられています。

そのため吹き流しは神様に五穀豊穣や技芸の上達を願う意味があります。

6.投網(とあみ)

由来と意味

投網の起源は、短冊や吹き流しと同じです。

七夕飾りを華やかにするため、形が変化していったものです。

投網には三角形と四角形の2つの形があります。

漁業の投網にちなんで、豊漁や豊作を願いう意味が込められています。

7.輪つなぎ

由来と意味

輪つなぎも投網と同様に短冊や吹き流しが変化したものです。

8.折り鶴

由来と意味

江戸時代以降に七夕が庶民の娯楽として親しまれるようになり、「技芸」以外にも様々な願い事をする行事となりました。

折り紙も江戸時代に遊びや教養の一つとして親しまれるようになり、七夕の飾りつけとして折り紙で作った作品を飾るようになったと考えられています。

折り鶴は、年長者の年齢と同じ数だけ折ることで長寿を祈っていたとされています。

9.巾着

由来と意味

巾着も折り鶴と同じく「技芸」以外の願い事をするために飾られるようになったもので、お金が貯まることや商売繁盛を願ったものです。

10.屑籠(くずかご)

由来と意味

七夕飾りを作っていく中で出てきた紙くずを入れる篭で、ものを捨てずに大切に利用する日本の風習が現れたものを考えられています。

11.七夕線香

由来と意味

関東から東北にかけての地域では、旧暦の七夕はお盆に先立って行われる行事であることから、仏事に欠かせない線香をお盆の準備として七夕に立てる地域がありました。

現代では7月に七夕、8月にお盆という地域が多くなり、お盆の準備行事という意味合いも薄れたため、あまり見かけなくなりました。