母の日のプレゼントにおける『熨斗の書き方』

母の日に贈り物をするときの熨斗(のし)の種類や表書きの書き方について基本マナーを紹介します。

実の母はもちろん、義理の母に贈る時でも恥ずかしくないように正しい熨斗をかけ方を覚えましょう。

熨斗(のし)の書き方【母の日のギフト用】

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1.そもそも熨斗紙は必要ない

もともと「母の日」はアメリカで制定された記念日です。

母親に日頃の感謝をしてカーネーションを贈ります。

日本には戦前に伝わり、現在は国民的な行事として定着しました。

日頃の感謝の気持ちを込めて贈り物をするという風習は、日本のお中元やお歳暮によく似ていますが、母の日は新しい行事であるため、贈り物に熨斗を付けるという古くからのしきたりにとらわれる必要は全くありません。

綺麗な包装紙とリボンでプレゼントを包み、直筆のメッセージカードを添えるが基本です。

お誕生日プレゼントと同じように、そもそも熨斗紙を使う必要はありません。

2.基本的な熨斗の書き方

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遠方に暮らしている母親に母の日のギフトを贈る時に熨斗紙をかけるとすれば、写真のようになります。

まず、水引きは蝶結びを選び、表書きの上段に「感謝」と書き、下段に贈り主である自分の名前を書きます。

熨斗の水引きには「結び切り」と「蝶結び」の2種類ありますが、蝶結びは何度重なっても嬉しいお祝い事に使うものであるため、母の日のプレゼントにも蝶結びを用います。

また、表書きついては昔から汎用的に使われる言葉として「御祝」「御礼」「寿」などがあります。

母親に感謝して贈るという意味では「御礼」がもっともふさわしいと言えます。

「御礼」は贈り物を頂いた時の返礼だけでなく、日頃のお付き合い全般で使えるからです。

また「御祝」もお祝い事全般に使える言葉ですので母の日に用いても差し支えないでしょう。

母の日がお祝い事なのかという疑問もあるかと思いますが、健康で幸せに母の日を迎えられたことへのお祝いという意味と考えれば問題ありません。

しかし、いずれにしても母子の関係を考えるとやや堅苦しいと言えます。義理の母に対してもよそよそしい雰囲気になってしまうでしょう。

そこで「感謝」という、やや砕けた表現で表書きとします。

3.今どきの表書き

「感謝」以外の今どきの表書きの書き方も紹介します。

特に自分の母親に対して、「御礼」や「感謝」という書き方はどうしても堅苦しいと感じるものです。

親子の関係ですので、形式にとらわれず熨斗紙には思い思いの言葉を添えても問題ありません。

いくつか事例を紹介しますが、自分の素直な気持ちを言葉にすることが一番大切です。

「ありがとう」
「お母さんありがとう」
「いつもありがとう」
「感謝の気持ちを込めて」
「大好きなお母さんへ」
「優しいお母さんへ」
「いつまでも元気でいてね」

とは言え、熨斗紙にこのように書くのであれば、熨斗紙は使わずに通常のプレゼント包装とメッセージカードのほうがより自然です。

母の日はアメリカの記念日ですから、無理に日本流にする必要は全くありません。

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