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2歳の子供が夜泣きをする原因とその対処法について解説します。
2歳の夜泣きには0~1歳の頃とは異なる原因と対処法があります。
2歳児の夜泣きの原因
1.夜泣きの原因は特定できない
夜泣きは、生後3~4か月頃から始り、生後7~9ヵ月頃によく見られるようになり、1歳半から2歳の間までに減ってゆきます。
そもそも夜泣きは、成長の過程で起きる一時的なものであり、体と心が成長してく中で、遊びや生活を通じて脳が様々な刺激を受けて興奮状態になり、それが夜になっても続くことで起きると言われています。
2歳になると日常生活での様々な刺激を受けとめることができるようになってくるため夜泣きは少なくなるのですが、強く叱られれたり、普段はしない体験をすると夜中に理由もなく泣くことがあります。
夜泣きには個人差があり、性格によっては2歳を過ぎても毎日夜泣きをするという子も中にはいます。
2.夜泣きではなく悪夢かもしれない
2歳の場合、原因不明の夜泣きではなく、実は怖い夢を見て泣いている可能性があります。
眠りの浅い明け方の時間帯に決まって泣くようであれば、その可能性が高いでしょう。
夜泣きと悪夢の違いを見分けることができませんが、3歳近くになると、どんな夢だったか話せる子も出てくるため実は悪夢が原因だったと分かるようになります。
3.夜泣きではなく夜驚かもしれない
「夜驚(やきょう)」も夜泣きと同じように「突然、夜中に泣き叫ぶ」状態のことを意味しています。
しかし、夜泣きや悪夢による泣きが覚醒中(起きている)に泣き叫んでいる状態であるのに対して、夜驚は睡眠中に泣き叫んでいる状態のことを指しています。
夜驚は、寝入りはじめてから3~4時間以内の深い眠りに入っている時間帯に発生します。
叫び声だけでなく、呼吸や心拍が早くなり汗をかくなどの症状もあらわれます。
夜驚は、数分程度で収束することもあれば1時間近く続くこともあり、さらに睡眠中であるため体を揺すったり、声を掛けても気づいてもらえないという特徴があります。
小学校就学前後の子供にみられる稀な症状ですが、早ければ2歳頃から見られることがあります。
残念ながら夜驚についても原因はよく分かっていません。
もし、夜驚が連日続くようであれば、一度、医師に相談してみましょう。
2歳児の夜泣きの対処法
意思表示のできない赤ちゃんの夜泣きは、原因を特定することが難しいため途方に暮れるしかありませんが、2歳の場合には意思表示ができるようになるため赤ちゃんの時とは違う対応が可能です。
もし、意思表示がまだできないようであれば「1歳の夜泣き~原因と対処法~」をご覧ください。
1.声を掛けて起こす
夜泣きをしたら、まずは手を握る、体をさするなどしてしばらく様子をみましょう。
なかなか泣き止まなければ、声をかけたり、電気をつけるなどして一度、目を覚まさせます。
2.どうして泣いたのか聞いてみる
目が覚めたら、どうして泣いているのか聞いてみましょう。
寝ぼけていますし、まだ2歳なので上手にお話しすることはできないため、親の方から「YES」「NO」で答えられる次のような質問をします。
2歳の夜泣きの理由として割とあるのが「寂しくなった」というものです。
例えば、赤ちゃん(弟・妹)が生まれてママにべったりできなくなった、保育園で進級して好きな先生がいなくなった、などの環境の変化があると、急に夜泣きが始まることがあります。
3.欲求を満たしてあげる
夜中に泣いて起こされると、親としてもイライラしてしまい、「お水飲みたい」などの欲求に対して思わず「飲まなくてもいいの」と冷たく対応してしまいがちです。
しかし、2歳は自分の欲求に対して折り合いをつけることがまだ難しい年齢ですので、面倒でも対応してあげたほうが、安心して眠ってくれることでしょう。
怖い夢を見た時や寂しい時には、しっかりと抱きしめて「大丈夫だよ。ママ(パパ)がそばにいるよ」と安心させる言葉をかけてあげましょう。
反対に「そんなことで泣かないの」などと叱ってしまうのは逆効果です。