お七夜に欠かせない「命名書」の書き方について解説します。
「正式」と「略式」の命名書それぞれについて、見本画像を使ってわかりやすく説明します。
命名書の書き方
1.命名書には「正式」と「略式」がある
お七夜は「命名の儀」とも言われています。
乳児の死亡率が高かった昔は、生後7日目に赤ちゃんが無事に成長する目途が立ったと考えていたため、7日目の夜に名前を与えてこの世の一員になったことをお祝いするという意味がありました。
お七夜に欠かせない命名書には、「正式」と「略式」の2つの形式があります。
三つ折りにした奉書紙を使うのが正式、半紙を使うのが略式です。
どちらの命名書であっても、命名した人(名付け親)が書きます。
かつては、生年月日や名前などを書いた正式の命名書を作り、神棚に飾ることが一般的でした。
しかし、現代においては神棚を備えている家庭も少なくなってきたこともあり「略式」により命名書を作るのが一般的です。
また、「略式」だと額縁にいれてインテリアとして飾ることができる点も人気の理由です。
2.命名書の書き方(略式)
2.「父」とその名前を書きます。
3.「母」とその名前を書きます。
4.赤ちゃんの続柄を書きます。
5.赤ちゃんの生年月日を元号で書きます。
お七夜は日本の伝統行事であるため、生年月日は西暦(キリスト教暦)ではなく元号で書きましょう。
赤ちゃんの続柄は長男、次男、三男、長女、次女、三女、などとします。
なお、略式で必須となる記載項目は「命名」「赤ちゃんの名前」「生年月日」です。
この3つだけを記入した命名書の見本は以下の通りです。
3.命名書の書き方(正式)
自宅に神棚がある場合には、是非、正式な命名書を作ってあげましょう。
1.「命名」と書き、赤ちゃんの名前を書きます
2.「父」とその名前を書きます。
3.「母」とその名前を書きます。
4.赤ちゃんの続柄を書きます。
5.赤ちゃんの生年月日を元号で書きます。
(左)
6.お七夜の日付を元号で書きます。
7.命名した者の名前を書きます。
命名書を書いたら、表側の「命名」の文字が見えるように三つ折りにして、三方(三宝)に乗せて神棚に飾りましょう。
縦20cm程の奉書紙であれば、7~8寸以上の大きさの三方に乗せることができます。
命名書に必要なグッズ一覧
1.半紙
略式の命名書を書く際にはこのような半紙が必須です。
保存したい場合には、できるだけ厚口のものを選びましょう。
見た目のデザインを重視したい場合には、こちらのように命名書専用の用紙もあります。
2.筆と墨汁
命名書を書くためには筆と墨汁も必要です。
赤ちゃんの名前は太筆、それ以外は細筆を使います。
書道が苦手な方はこちらのような筆ペンを使いましょう。
3.額縁
半紙で命名書を書いたら額縁に入れて飾りましょう。
こちらは書道半紙がピッタリサイズの額縁です。
4.奉書紙
正式な命名書を作るために必要な奉書紙です。
5.三方(三宝)
奉書紙に書いた命名書はこのような三方に乗せて神棚に飾ります。